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hukugyouotaku
広島が遺してくれたもの:019
ヒロシマが残してくれたもの 第019話
一方では天空の十姉妹の紹介に時間を割いたが
他方では故郷広島遠征の意味を
田中亮磨が説いていた。
「被爆二世のナミダを集める?」
何かの純度が高そうな液体。
「被爆したってことは、ご年齢は80歳以上?」
「何かの小説では母親の胎児が被爆二世だったって」
亮磨、凛、上加瀬が中心となって話を進めていく。
「例えば、江雲さんのECMOと
被爆二世のナミダのコラボレーション」
「化学変化が起きそうな対句ね。
対句と表現するよりペア同士かしら?」
「泣くこと自体は案外簡単かも知れない。
問題点は80歳以上のリサーチだよな。
企画を正直に申し出て応じて貰えるか?」
被爆二世のナミダが何に有効か解らないし
被爆二世のナミダを他に収集する団体を知らない。
田中亮磨は広島に根付いた人生を送り
広場恐怖症もなく、はつらつと日々を過ごす。
神様が受注生産したオーダーメイド人間ならば
神様は坂本竜馬に、より重い不具合を課した。
PTSD,HSP,ディスレクシア
パニック障害&自律神経失調症……多くの病理の羅列。
願わくば、被爆二世のナミダの効力で
坂本竜馬の病状が解けてしまえばいいと願う。
解ける=ほどける。悪い結び目がほどける。
病状は重いが、今日まで彼は生きて来た。
そう思えば手枷足枷が付いた今の人生も
案外住み良い世界なのかも知れない。
被爆二世のナミダ、その神秘の効果にRYOMA同盟が
直に体感しに行くことになった。
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