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記憶のはなし

つい先程まで書こうと思っていたことがあったのに、いざ書こうとなったらすっかり忘れてしまった。そんなことがないように、タイトルにメモだけでもいれておけば良かったのに、サボってしまったツケだ。

こうして物忘れは進んでいくのだろうか。
スマホを開けば「何するんだっけ?」、検索画面を開いては「何を検索するんだっけ?」、買い物に行って「何買うんだっけ?」…数え上げればキリがない。
そして、いったん直前の行動に戻ると思い出す。
同年代の方ならわかっていただけると思う。

しかし、突然に忘れていた昔の些細なことを思い出すことがある。
それに、若いときに身につけたことは長くブランクがあっても再びできるようになる。私にとっては編み物がそのひとつだ。もうずいぶん長いことやっていなかったのに手が覚えている。

私は新しいことを覚えることに苦痛はなく、また割とすぐ覚える方ではあるが、自分が思う以上に忘れることも多い。
同年代のヘルパーさんたちと「はぁ、年取るのは嫌だねぇ」なんて笑い合っているうちはまだマシか。

今年の1月に急遽入院した母、大変美味しい焼き芋を途中で食べ残して入院してしまったので、その後は私が食べてしまった。
いろいろなことを忘れてしまった母だが「あの焼き芋食べたいなぁ」と思い出した様子だった。
食べ物の恨みは恐ろしいというが、こういうことなのね。

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