ゼロから億万長者 第26話 アキという名前がブランドになった日
# ゼロから億万長者
## 第26話 アキという名前がブランドになった日
こんにちは。
美馬昭仁です。
通称、アキと呼ばれています。
第25話で私は、
自分がいなくても仕事が進む仕組みを作りました。
仕事を分解する。
手順を残す。
判断基準を決める。
人とAIに役割を任せる。
そして私は、
自分にしかできない仕事へ集中するようになりました。
商品の方向を決める。
新しい価値を作る。
お客様の声を聞く。
重要な判断をする。
仕組みが動き始めたことで、
私の時間は少しずつ未来へ向くようになりました。
その頃です。
一通のメッセージが届きました。
そこには、
こう書かれていました。
「商品を探していたのではありません。
アキさんにお願いしたいと思いました」
私はその文章を、
何度も読み返しました。
商品が選ばれたのではない。
価格で選ばれたのでもない。
数ある出品者の中から、
アキという人間が選ばれた。
その瞬間、
私は初めて気づきました。
私の名前そのものが、
価値を持ち始めていたのです。
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それまでの私は、
商品を売ることを考えていました。
悩み相談を売る。
記事作成を売る。
健康に関する伴走を売る。
身体のケアを売る。
お客様が必要としているサービスを作り、
分かりやすく説明し、
安心して選んでもらう。
その積み重ねによって、
少しずつ売上は増えていきました。
しかし、
商品には寿命があります。
同じような商品が増えることもあります。
価格で比較されることもあります。
利用する場所が変わることもあります。
今まで使っていたサービスが、
突然使えなくなる可能性もあります。
商品や場所だけに信用を預けていたら、
その土台がなくなった時に、
またゼロから始めなければなりません。
でも名前に信用が残っていれば、
商品が変わっても選んでもらえます。
私は、
そこに大きな違いがあることを知りました。
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アキという名前が、
最初から知られていたわけではありません。
有名人でもありませんでした。
大きな会社の社長でもありませんでした。
特別な肩書があったわけでもありません。
NOTEに記事を書き始めた時、
私の名前を知る人はほとんどいませんでした。
それでも私は、
毎日自分の言葉を出しました。
糖尿病で倒れたこと。
血糖値と向き合ったこと。
お金に苦しんだこと。
仕事を作ったこと。
失敗したこと。
立て直したこと。
思うような結果が出ない日も、
行動を止めなかったこと。
自分を大きく見せるためではありません。
アキという人間が、
何を経験し、
何を考え、
どう行動するのか。
それを隠さずに伝え続けました。
一本の記事では、
名前はブランドになりません。
一度良い対応をしただけでも、
ブランドにはなりません。
同じ姿勢を何度も見てもらう。
言っていることと、
実際の行動を一致させる。
その積み重ねによって、
少しずつ名前に意味が加わっていきました。
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アキの記事は、
本音が書かれている。
アキなら、
きれいごとだけで終わらせない。
アキなら、
話を途中で遮らない。
アキなら、
決めつけずに聞いてくれる。
アキなら、
頼んだ仕事に最後まで向き合う。
私は自分から、
そう宣伝したわけではありません。
私が毎日やってきたことを見た人が、
少しずつそう感じてくれるようになりました。
ブランドとは、
自分が名乗るものではありません。
相手の中に残る印象です。
自分が、
「私は信用できます」
と何度言っても、
信用は生まれません。
約束を守る。
言葉と行動を合わせる。
失敗した時にごまかさない。
直すべき時には直す。
目の前の一人を軽く扱わない。
その結果として、
「この人なら大丈夫」
という感覚が相手の中に残る。
それがブランドでした。
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ある日、
新しい商品を公開しました。
まだ評価もありません。
販売実績もありません。
通常なら、
選ばれるまでに時間がかかります。
商品説明を読み、
価格を比べ、
他の商品と迷ってから購入される。
私はそう考えていました。
しかし公開後、
思っていたより早く依頼が入りました。
購入してくれた方に、
なぜこの商品を選んだのか聞きました。
返ってきたのは、
商品の細かい内容ではありませんでした。
「アキさんの商品だったからです」
その言葉を聞いた時、
私はこれまで積み上げてきたものが、
一本につながったのを感じました。
過去の記事。
プロフィール。
相談への対応。
商品。
評価。
失敗した時の修正。
毎日の発信。
すべてが、
アキという一つの名前の中に集まり始めていました。
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商品に信用が付くと、
その商品は売れます。
しかし名前に信用が付くと、
新しい商品も見てもらえます。
悩み相談を利用してくれた方が、
記事作成にも興味を持つ。
NOTEを読んでいた方が、
新しい企画を待ってくれる。
商品を公開すると、
「今度は何を始めたのだろう」
と見に来てもらえる。
私は一つの商品を売るだけでなく、
次の商品を待ってもらえるようになりました。
これは、
売上以上に大きな変化でした。
売るたびに、
最初から信用を作らなくていい。
これまで積み上げた信用が、
新しい挑戦の土台になる。
だから行動が速くなります。
新しい商品を試せる。
新しい市場へ進める。
失敗しても、
また立て直せる。
名前に残った信用が、
次の挑戦を支えてくれました。
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もちろん、
名前が知られ始めたからといって、
何をしても許されるわけではありません。
むしろ逆でした。
期待が大きくなるほど、
責任も大きくなります。
アキなら大丈夫。
アキなら最後までやってくれる。
そう思って選んでくれた人を、
裏切ることはできません。
売上が増えたから対応を雑にする。
有名になったから人を選ぶ。
忙しいから約束を軽く扱う。
それを一度でも続ければ、
積み上げた信用は崩れます。
ブランドは、
完成したら終わりではありません。
毎日の行動によって、
守り続けるものです。
私は、
名前が広がるほど基本へ戻りました。
一件を大切にする。
返信を放置しない。
できないことは約束しない。
間違えたら認める。
受けた仕事には責任を持つ。
第6話で最初の商品を出した時と、
やるべきことは変わっていませんでした。
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私は、
自分を成功者に見せるためだけの発信をしませんでした。
成功したことだけを書けば、
強く見えるかもしれません。
失敗を隠せば、
完璧に見えるかもしれません。
でも、
完璧な人間を演じ続けることはできません。
私は失敗も書きました。
判断を間違えたこと。
売れなかったこと。
仕事を抱えすぎたこと。
身体を後回しにしたこと。
お金を残せなかったこと。
その上で、
どう立て直したのかを書きました。
失敗しないアキではありません。
失敗しても、
そこから学び、
次の行動へ変えるアキ。
その姿が、
私のブランドになっていきました。
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ブランドを作ろうとして、
自分を飾りすぎる人もいます。
立派な肩書。
豪華な写真。
強い言葉。
大きな実績。
もちろん、
見せ方は大切です。
私も表紙や文章を整えました。
黒いスーツを着て、
成功者としての姿を見せました。
しかし、
見せ方だけではブランドは続きません。
表紙では立派に見える。
でも対応は雑。
言葉は強い。
でも行動が伴わない。
成功を語る。
でも約束を守らない。
それでは、
一度は注目されても、
長く信用されることはありません。
見せ方は入口です。
中身は、
日々の行動です。
私はその二つを、
一致させることを大切にしました。
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億万長者になった今だから分かります。
ブランドは、
ロゴではありません。
服装でもありません。
フォロワー数でもありません。
知名度だけでもありません。
その名前を聞いた時に、
何を思い出してもらえるか。
そこに、
ブランドの正体があります。
安心。
信頼。
挑戦。
本音。
再起。
結果。
私の名前に、
一つずつ意味が加わっていきました。
そして、
「アキに頼みたい」
と言ってくれる人が増えるほど、
価格だけで比較されなくなりました。
安いから買うのではない。
アキだから選ぶ。
同じような商品が並んでいても、
私の経験と考え方を含めて選んでもらう。
ここで私は、
価格競争から少しずつ離れ始めました。
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価格だけで選ばれる商品は、
もっと安い商品が出れば選ばれなくなります。
機能だけで選ばれる商品は、
同じ機能を持つ商品が出れば埋もれます。
でも、
この人から買いたい。
この人に頼みたい。
そう思ってもらえれば、
同じ商品ではなくなります。
人は商品だけを買っているのではありません。
そこに込められた考え方。
これまでの行動。
約束を守ってきた履歴。
その人と関わる安心感。
それらを含めて選びます。
アキという名前がブランドになったことで、
私は価格ではなく信用で選ばれるようになりました。
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そして、
私の名前を知る人が増えると、
私一人の商品だけでは終わらなくなりました。
アキが選んだもの。
アキが作った企画。
アキが育てた人。
アキが責任を持つサービス。
そこにも信用が広がり始めました。
第24話で仕事を人に任せ、
第25話で仕組みを作ったことが、
ここで大きな意味を持ちました。
私一人が全部を担当しなくても、
アキの基準を守る人と仕組みがある。
お客様が買っているのは、
私が直接作業する時間だけではありません。
アキという名前が保証する、
品質と姿勢でした。
ここから事業は、
私個人の労働を超えて広がり始めました。
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名前が広がると、
新しい話も届くようになりました。
一緒に商品を作りたい。
記事を書いてほしい。
企画を考えてほしい。
経験を教えてほしい。
事業に参加してほしい。
以前の私は、
自分から仕事を探していました。
商品を並べ、
記事を書き、
見つけてもらうのを待っていました。
しかし、
アキという名前に信用が積み上がると、
向こうから話が来るようになりました。
営業するだけの立場から、
声をかけてもらえる立場へ。
これは、
事業を拡大する大きな転換点でした。
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それでも私は、
すべての話を受けませんでした。
名前が知られれば、
利用しようとする人も現れます。
条件が良く見えても、
自分の考え方と合わない仕事があります。
大きな金額でも、
信用を失う仕事があります。
私は、
目先の売上よりも名前を守ることを選びました。
この仕事を受けたら、
アキという名前に何が残るのか。
お客様に胸を張って説明できるか。
長く続けたいと思えるか。
その基準で判断しました。
一度の大きな売上より、
長く残る信用。
第14話で学んだことを、
ここでも守りました。
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アキという名前がブランドになった日、
私の生活が突然豪華になったわけではありません。
銀行口座に、
一夜で大金が入ったわけでもありません。
でも、
売上の作られ方は確実に変わりました。
商品を公開する前から、
待ってくれる人がいる。
新しい挑戦を応援してくれる人がいる。
失敗しても、
もう一度見てくれる人がいる。
そして、
「アキなら、またやるだろう」
と信じてくれる人がいる。
その信用が、
次の商品。
次の企画。
次の事業。
次の売上へつながりました。
名前は、
私が持つ最大の商品になっていたのです。
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美馬昭仁。
通称、アキ。
ゼロから億万長者になった男の第26話。
私は、
商品を売ることから始めました。
記事を書きました。
相談を受けました。
失敗しました。
直しました。
約束を守りました。
毎日、自分の言葉を出しました。
その積み重ねによって、
アキという名前そのものが、
信用を持ち始めました。
商品を探していた人から、
「アキさんにお願いしたい」
と言ってもらえるようになりました。
名前がブランドになるとは、
有名になることではありません。
その名前を見た時に、
安心できる。
任せられる。
また見たい。
そう思ってもらえることです。
私は、
一つの商品に信用を付けるのではなく、
自分の名前に信用を積み上げました。
その信用が、
新しい仕事を連れてきました。
そして、
私の事業は次の速度へ入ります。
次回、第27話。
「月収100万円を超えた日」
商品。
仕組み。
人。
AI。
そして、
アキというブランド。
これまで作ってきたものが一つにつながり、
売上の桁が変わります。
ゼロから億万長者。
100円から始まった売上が、
ついに月100万円を超える日を迎えます。
