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チーズinハンバーグ的脚本術|ポッドキャストドラマXYZ #4 火バナ恋バナ

制作         |2025年
出演         |岡澤 邑/ひなた
脚本         |月並ハイジ(GUIDANCE 鈴木康太)
サウンドクリエイター |中村 和教
AIイラスト/動画編集 |GUIDANCE 佐藤 凜々香

ガイダンス「発」で「初」のポッドキャストを。第四弾

脚本をやっています、月並です。2025年10月よりポッドキャストにて音声ショートドラマが配信中です。「XYZ」と題しまして、「なにかの終わり」をテーマとした本シリーズ。ここでは、創作秘話としまして、物語の発端「ABC」を綴っていきます。

「ショート」言葉遊びシリーズの四作目

本作の「ショート」は言うまでもなく「火花が散る(電気系統のショート)」です。公開4作目の「火バナ恋バナ」ですが、実は執筆順でいうとこの作品が1本目にあたります。
つまりXYZは(当初は「ショートした恋」だったわけですが)まさにこの作品から始まった。のです。

火花って今作のクーラーように、なにかが「壊れたとき」にも出るけど溶接とかでなにかを「修復する」時にも出るもの。そこを人間関係のメタファーみたいに使えないかなーとあれやこれや考えてみて今回のお話のようになりました。
ストーリーの発想の仕方でいいますと「火バナ恋バナ」はメタファー発想型タイプのお話になります。

こう見てみますと、全体を「ショート」で括ってみようという裏テーマは置いといて、ことストーリーに関しては、
#1「たぶん一瞬、恋でした」→学校を舞台にしよう。=舞台発想型
#2「ショートにした理由」→ショートカットの話にしよう。=1要素発想型
#3「氷と背番号」→特徴的な音が出てくる話にしよう。=SE(効果音)発想型
それぞれがびみょーに発想方法が違っていて思い返すと面白いです。オーディオドラマは「音を摘む」作業

お話の「美味しいもの」はとにかく先に食べてもらう。が自分の鉄則。

ついつい自分でもやってしまいがちなコト……
どうしてもメインディッシュを物語の後ろ側にもっていきたくなる。美味しいものを後にとっておきたくなる気持ちって少しわかりますよね?

お弁当で言うならば、メインディッシュのハンバーグはフィナーレに取っておいて、しば漬けに侵食された紫色のほうれん草からまずは食べようかな。。とか、苦手なおかずをやっつけて、好きなものでフィニッシュしたいな。とかそんな気持ちでしょうか。

自分は物語を書く際、その気持ちをぐっと堪え、まずは美味しいところをひとかじりしてもらうことを意識しています。つまりは「とっといておきたい展開を前に前に持ってくる」ということです。

味のない付け合せの野菜なんだけど、物語や雰囲気を説明するためにどうしても先に食べてもらわなければいかん!と物語が動く前の助走を作ってしまうと、聴いている人に「このお弁当おいしくないかも(味がないかも)」とフタを閉じられてしまうかもしれません。

そこで、まずは「ここがこのお弁当の美味しいところですよー」とメインディッシュのハンバーグをひとかじりしてもらおう。というわけです。

そうなると困った!お客さんにフィナーレで食べてもらう味がなくなるぞ!→ええい!ならばチーズinハンバーグだ!もうひと段階、中に美味しいものを作ればいい!

このような意識で作品作りに取り掛かるようになって自分は物語を描くのがより楽しくなりました。

本作の「火バナ恋バナ」だと【クーラーを直しにきた業者が、実は主人公の元彼だった】ここがハンバーグ。そこのひとかじりから始まる【二人の恋バナの行方】が中のチーズ。になるでしょうか。

リスナーのお腹が減っている(聴く耳を頂いている)ときに、なるべく美味しいものを早く召し上がっていただきたい。そういう部分を意識しました。

最後に

今回は「美味しいお弁当の作り方」……じゃなかった。。自分流の「物語の展開の作り方」をテーマに話させていただきました。
ポッドキャストドラマ『XYZ』はまだまだ続きます。みなさまに美味しく召し上がっていただけるようなオカズの詰め方、味とサプライズを試行錯誤しながら、いろいろな物語を綴っていきますので、是非今後もご期待ください。


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