セントルイスには観光地が無い? セントルイス在住歴計6年のボルボックス博士がオススメする、知られざる見どころ5選


こんにちは、浜地です。
米国セントルイスでポスドクをしています。

セントルイスがアメリカのどこにあるかピンとこない日本人は多いです。
そういうときだいたい、長方形を横に持って真ん中あたりに適当に指を突き立てて「ここ」と言ってあげます
だいたいそこです。
アメリカ人もだいたいそんな捉え方をしています。

来月、日本から家族が訪れます。
われわれ夫婦それぞれの母親たちです。
彼女たちがどこに訪れるかをセットアップする最中です。

米国には観光地がたくさんあります。
グランドキャニオンナイアガラの滝は有名です。
ニューヨークには自由の女神があります。
しかし、セントルイスからは、遠い。
どこも広島と青森ぐらいの距離があります。

セントルイスには「ゲートウェイ・アーチ」があります。
ただの巨大なアーチです。
セントルイスの象徴ともいえるアーチですが、それだけです。
アメリカ人にとっては、西部開拓がこの都市から始まったという重要な歴史を感じるものです。
しかし、日本人にとっては少しピンときません。

わたしはそれで幾つかセントルイス近郊の都市に目を向けて計画を立てています。

1. ペレ・マルケット・ロッジ Pere Marquette Lodge

なにそれ?」と思うはずです。
名前は決して有名ではありません。

これは、ミシシッピ川に支流の1つであるイリノイ川が合流する地点に近い州立公園にあるロッジです。
キャンプ場もあります。

何がすごいか。
米国最大の川であるミシシッピ川ちかくで静かな森の中で歴史のあるログハウスに泊まれます。
1泊ひと部屋150ドル程度です。
ロッジからは雄大な川の流れを眺めることができます。
アメリカの初夏の自然を体感する素晴らしい経験になります。

2. ミズーリ州ハンニバル

なにそれ?」と思うはずです。
名前は決して有名ではありません。

しかし、マーク・トウェインの『トム・ソーヤーの冒険』『ハックルベリー・フィンの冒険』は有名です。
やんちゃな少年を描く小説の元祖のひとつであり、アメリカ小説の元祖でもあります。

ここはマーク・トウェインが幼少期を過ごした街です。
そして彼がトム・ソーヤーやハックルベリー・フィンのモデルにした自分の少年時代の友人たちを特集した博物館があります。
マーク・トウェインは、19世紀アメリカの南北戦争で記者として活躍し、その後小説家として有名になりました。
その少年期、つまり南北戦争以前の、ミシシッピ川の物流を背景にした街並みが保存されているのです。

3. イリノイ州スプリングフィールド

なにそれ?」と思うはずです。
名前は決して有名ではありません。
というか、どの州にも「スプリングフィールド」という街があります(ミズーリ州にもあります)。

この街は、イリノイ州の州都です。
そして、アメリカ史上最も尊敬される大統領であるリンカーンが弁護士として活動を開始し、政治家として名を挙げ、拠点にした街です。
彼の事績を称える博物館があります。

4. ミスタードーナツ(イリノイ州アルトン)

これはペレ・マルケット・ロッジとかなり近いのですが、ミスタードーナツがあります。

日本にいっぱいあるじゃない、と言われます。
しかし、北米には1つしかありません。

チェーンとしてのミスタードーナツは、何十年も前にダンキンドーナツに吸収合併されてありません。
しかしまつろわなかった店舗のひとつがいまもミスタードーナツを名乗って営業しています。

オールドファッションやハニーディップはまさしくミスタードーナツの味です。
なお、ヤムチャやポンデリングはありません。

5. ローラ・インガルス・ワイルダー博物館(ミズーリ州スプリングフィールド近郊)

名前ではピンとこないかも知れませんが、ワイルダーは『大草原の小さな家』シリーズの作者です。
彼女はウィスコンシン州など中西部でも北方の開拓地を点々とした少女時代以来の歩みを小説として発表し、テレビドラマとして日本でも非常に人気がありました。
開拓時代のアメリカを典型的に描く作品です。

彼女が最後に居を定めたのがミズーリ州の南西にあるスプリングフィールド近郊の農場でした。
ここでワイルダーは小説を書きました。

これらを見どころとして訪れる予定です。
ハンニバル、イリノイ州スプリングフィールド、ミズーリ州スプリングフィールドはどこもセントルイスから2-3時間程度離れています。
軽いロードトリップになります。
特に、今年はルート66の100周年です(ちなみに独立宣言から250周年でもあります)。
イリノイ州スプリングフィールドからセントルイス、そしてミズーリ州スプリングフィールドまでの道のりはまさにルート66の上になっています。
そういう歴史的な節目に旅行を計画するのは非常に楽しいものです。


ボルボックス博士——ポスドク研究者。世界でも数少ないVolvox(ボルボックス)の研究者。

この記事を書いた浜地は、生物学者・ボルボックス博士として、「複雑なものはどうやって構造を持つのか」というテーマを軸に、生物学・研究留学・育児・雑談術・読書まで書いています。もし学びの構造に興味を持っていただいたなら、こちらもどうぞ。


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