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大事なことはだいたい逆 ─ 60代は老子の「反」の思想を使うといいかも

盛者必衰の理、恐ろしいですね。

だいたいにおいて、好調な時間は短いです。

でも、おそらく、不調な時間と好調な時間は同じくらいなのでは?
不調は長く、好調は短く感じるものなのでしょう。

このようなプラスとマイナスの波は、この世のすべてにあるように感じます。

極まれば反転する


「老子」は兵法的な読み方をされることも少なくありません。

なぜなら、

「奪わんと欲すればしばらく与えよ」

「柔らかいものが堅いものを制する」

など、敵に対する処し方と思われる記述が少なくないからです。

で……

お気づきでしょうか?

奪うと与える
柔と堅

反対の言葉が並んでいますよね。

好調、不調と同じ。

老子は極まれば反転すると考えています。
これを老子は「反(はん)」と呼びました。

「反」とは何か


老子は宇宙の働きをそのように見ました。

だから……

「どんどん与えて、満杯になったものは、逆にあふれ出す」

「一見弱そうな柔らかいものでも、最後にはガチガチに堅いものを圧倒する」

というのです。

人間関係も同じで、
与えつくしたからといって、すぐに返ってくるわけではありません。
しかし人は与えられたことを意外と覚えています。
その縁が巡り巡って、自分に返ってくることも少なくないのです。

「いやいや、なかなか入ってきませんよ」

とあなたは言うかもしれません(笑)。

でも、少なくとも、もらった方は、

「なんとか返したい」

と思っている可能性が高いです。
人は案外、受けた恩を覚えているものです。

逆にせよ


老子の教えの多くは、この考え方に基づいています。

「将(まさ)にこれを縮めんと欲せば、必ずしばらくこれを張れ。」
(縮めようと思うなら、まずは思い切り広げてやれ)

「将にこれを弱めんと欲せば、必ずしばらくこれを強うせよ。」
(弱らせようと思うなら、まずは大いに強がらせてやれ)

「将にこれを廃せんと欲せば、必ずしばらくこれを興せ。」
(滅ぼそうと思うなら、まずは全盛期を作ってやれ)

言葉の間に「逆に」を入れるとわかりやすいです。
こんなふうに。

 縮めようと思うなら、

 「逆に」

 まずは思い切り広げてやれ

つまり、

 相手を〇〇させたいなら、

 「逆に」

 〇〇の反対をせよ

ということ。

売り込みたいなら、逆に売り込まない。

人を動かしたいなら、逆に自由にさせる。

老子はそんな発想を好みました。
こういうところから、老子は兵法だと言われるのです。

60代以上で再起動をお考えであれば、若い頃の押せ押せでなく、老子のような老獪な技も合わせて使うとよいかもしれません。

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