40年後の介護の形は? 〜「要介護者」になる未来のフィールドを想像してみた〜
はじめに
私は今年、40歳という大きな節目を迎えました。
自分の中でも「あと40年、80歳まで生きれば正直もう十分かな?」って思えるくらい、おかげさまで日々楽しく生きています。
でも、18年間この業界に携わってきた人間として、どうしても考えてしまう課題があるんです。
それが、「今から40年後の未来の介護はどうなっているのか?」ということ。
現場には少しずつAIやICT化の波が押し寄せていますよね。
立位介助を強力にサポートしてくれる「hug」や、移乗介助のための様々な電動リフト、さらには装着するだけで歩行をラクにしてくれるアシストスーツなど、次々に新しいテクノロジー(武器)が姿を現しています。
じゃあ、さらに40年が経ったとき、この世界はどう進化しているのか?
私が80歳になって介護される側になったとき、どんな景色が待っているのか?
一緒に未来のイメージを膨らませる旅に出かけてみましょう👍
第1章|2066年、テクノロジーの先に待つ「介護のスタンダード」
今から40年後の2066年。
その頃には、私たちが今「すごい!」と感動しているロボットやAIは、空気のように当たり前の存在になっています。
たとえば、最近の万博でも大きな話題になった「人間洗濯機」。
あのテクノロジーは、40年後の介護現場ではさらに進化して確実に導入されているでしょう。
カプセルのようなマシンの 中に入って横になっているだけで、AIがその人の状態に合わせて、超微細な泡と最新の技術で全身を優しくピカピカに洗い上げてくれる。
これがあれば、もはやスタッフによる「洗体介助」なんて必要なくなります。
物理的な介助の負担は、テクノロジーという魔法によってほぼ完全に無効化されているでしょう。
「ちょっと腰痛いからリフト持ってきて」なんて会話すら過去のもの。部屋の天井や壁に組み込まれた見守りAIとロボティクスが、24時間体制で私たちの生活の足腰を完璧にフォローしてくれる。
それが40年後のスタンダードなフィールドです。
第2章|車の動く仕組み、全部知ってて運転してますか?
では、そんな夢のような時代に、私たちが今から準備しておくべきことは何でしょうか?
どれほど素晴らしい超科学の武器が登場しても、それを使う人間のマインドが「昭和の根性論」のままだったら、完全に宝の持ち腐れです。
ただ、ここで多くの人が「中身がよくわからないから、導入するのはちょっと……」と足踏みをしてしまいます。
でも、ちょっと考えてみてください。
「皆さんは、車がどうやって動くかを1から10まで完璧に理解していますか?」
きっと多くの人は、エンジンの細かな構造や電気系統の仕組みなんて理解しないまま、毎日当たり前のように車を運転していますよね?
「アクセルを踏めば進む」「ハンドルを回せば曲がる」という操作方法とルールをしっかりと知っていれば、私たちは車という便利な道具の恩恵を100%受けられるわけです。
これと全く一緒です。
AIやICTツールも、中身の難しいプログラミングを理解する必要なんてありません。「わからないから導入しない」という謎のブレーキを、我々介護業界人の脳内から今すぐ排除しなければならないと思うんですよね。
第3章|40年後、最後に残る「人間のジョブ」とは?
人間洗濯機が体を洗ってくれて、物理的な介助がすべて機械化されたとき、介護職という「ジョブ(職業)」は消滅してしまうのでしょうか?
むしろ逆だと思います。
どれだけAIやロボットが進化しても、絶対に代替できない領域が一つだけあります。それは、、、
「感情の共有」と「個人の物語への共感」です。
自動入浴マシンで体がどれだけ綺麗になっても、ロボットに無機質な声で「今日も良い天気ですね」と言われるだけでは、私たちの心は満たされません。
私が80歳になって「わしは昔、長いこと管理者をしておってな。エッヘン!」と同じ話を毎日100回繰り返す〈自慢話エンドレスおじぃ〉になったとき、それに「へえ、すごいですね!」と目を見て笑って付き合ってくれる。何度その話が繰り返されようと、「マァジですか!?それスンゴイっすね!」みたいな初めてのように聴いてくれる。。。
そんな「人と人との泥臭い関わり」こそが、未来において最も価値ある高級なケアになります。
第4章|今から仕掛ける「40年後のセーフティネット」
国や行政のデータを見ても、超高齢化のピークはこの先も続いていきます。そして緩やかに人口は減少していきます。
つまり、施設の中だけで完結する介護は完全に崩壊し、街全体がテクノロジーと地域住民で支え合う巨大なシェアハウスのようになっているはずです。
行政のシステム、街のローカルメディア、最新AI。
これらを組み合わせて、「誰一人として孤独に取りこぼさない街の設計図」を今から描いていく必要があります。
私が今、40歳という若さ(?)で行政と連携を取ったり、地域のコミュニティに飛び込んで業務改善プロデューサーとして動き回っているのは、実は40年後の自分のためでもあります。
自分がヨボヨボのおじぃちゃんになったとき、テクノロジーの恩恵を最大限に受けながら、一人の人間として誇りを持って長く過ごせる街。
そんな未来のフィールドを、今から自分たちの手で仕込んでおこうじゃありませんか。
おわりに
40年後の介護の形。
それは「なんでもやってくれる冷たい機械の世界」じゃなくて、
機械が肉体労働をすべて引き受けてくれたおかげで、人間がどこまでも「人間らしく優しい時間を過ごせる世界」になるんじゃないか?って思います。
そのためには、今生きている私たちが車を運転するように、目の前の「不自由な昨日」を脱ぎ捨てて、新しい武器を軽快にアップデートし続けなければなりません。
もし、あなたの施設で新しい機械やAI・ICTの導入が検討されていたら、、、
仕組みを完璧に理解しようとしなくて大丈夫。
まずはハンドルを握って、アクセルを踏み出してみませんか?
最高の未来の設計図を、今日自分の手で一緒に描いていきましょう👋
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