見出し画像

画面越しではなく自分の足で。~熊本の復興支援に向かう理由~

はじめに

土曜日のnoteは普段のテーマから少し離れて、その時々に感じたことや自分自身の動きを素直に綴る日にしています。

ただ、今回の記事を書くべきかどうか、公開ボタンを押す直前まで本当に悩みました。
まだ被害の爪痕が深く残り、不自由な生活を強いられている被災者の方々がいらっしゃる中で、こうした発信をすることがどう受け止められるのか。
自己満足や軽率な行動に見えてしまわないか、自問自答を繰り返したからです。

震災の発生直後から「自分にできることはないか」とずっと情報を追い続けていました。

被災された方、尊い命を落とされた方がいる中で、遠くから祈るだけでなく、自分ができる最大限の力を届けるにはどうすればいいのか。

考え抜いた末に出した結論は、
「熊本へ行き、ボランティアとして汗を流すこと」でした。

画面越しの二次情報ではなく、現地のリアルな空気を一次情報としてこの目に焼き付けたい。そして全国から集まるボランティアの方々の熱量と力に触れ、少しでも力になりたいという強い思いが湧き上がったからです。


9歳の記憶と、大人になってからの葛藤

私が生まれて初めて「ボランティアの姿」を目にしたのは、1995年の阪神・淡路大震災でした。

当時大阪に住んでいた私は、早朝5時すぎ、母と弟と3人「川の字」で寝ていたところを大きな揺れに襲われました。幸い我が家は大きな被害を免れましたが、近隣の団地に住んでいた祖父母の家は食器棚が倒れ、食器がすべて粉々に割れて足の踏み場もない状態でした。

外部からのボランティアが必要とされる地域ではありませんでしたが、そこで助け合っていたのは同じ団地の方々でした。
同じ棟の低層階に住む人たちが、高層階の部屋へ駆け上がり、割れた食器や倒れた家具の掃除を当たり前のように手伝ってくれていたのです。

当時9歳で、祖母の家から登校していた私と弟は、そのまま小学校へ行きましたが、下校して祖母の家に戻っても、まだ近所の方々の片付け作業は続いていました。

「誰かのために、見返りを求めず手を差し伸べる」
その光景は、幼い私の心に深く刻まれました。

しかし、大人になるにつれて現実は変わっていきます。
全国で災害が起きるたび、「力になりたい」と思いながらも、「よし、行こう!」と決断する前に必ず目の前の仕事や責任が立ちふさがってきました。「現地は大変だな……」と心を痛めながらも、日常に追われて動けない自分をどこかで正当化し、過ごしてきたのが正直なところです。

そして今、私にはありがたいことにPCがあればどこでも働ける環境があり、かつてのように目の前に立ちふさがっていた「どうしても抜け出せない障壁」はなくなりました。

動ける環境と意志がある今だからこそ、あの時団地で見た「支え合いの原点」を胸に、自分の足で現地へ向かう時だと感じています。

被災地に極力負担をかけないための準備

ボランティアに向かうにあたり、何よりも「現地のリソースを圧迫しない、迷惑をかけない」ことを最優先に考えました。

現在、ボランティアの受け入れを一時停止している自治体もある一方で、まだまだ深刻な人手不足に悩まされている自治体もあります。
先日、ある市で第3次の受け入れ要請が出されたのを確認し、正式な手続きを経て申し込みを行いました。

また、現地のインフラや宿泊施設を圧迫しないよう、活動先のある自治体内ではなく、隣接する少し離れたエリアに宿を確保しました。
移動手段や飲食、装備も含め、すべて自己完結できる体制を整えて向かいます。

選んだのは、有明海を臨む「コンテナホテル」

今回宿泊先として選んだのは、一般的なホテルや旅館ではなく「コンテナホテル」です。
活動先の自治体内ではなく、あえて隣接するエリアを選び、宿泊施設もほぼ寝るためだけのシンプルな設備のところにしました。地元の宿泊需要を圧迫しないための選択です。

有明海に面していて、部屋の前には炭火焼き用のブロックが置かれているような、少し無骨な宿。派手さはありませんが、その分気兼ねなく利用できそうな場所です。

たった数日でも被災地での活動に全力を尽くすことが今回の目的です。
それでも、たまたま隣の部屋になった方と少し言葉を交わす機会があれば、それも大事にしたいと思っています。

おわりに

もちろん、一人の人間ができることなどほんの小さな一歩に過ぎません。
それでも、立ち止まって何もしないよりは、現場の泥を掻き出し、荷物を運び、目の前のできることに全力を注ぎたい。

被災された方々への敬意と配慮を胸に刻み、現地のために精一杯活動してきます。 また帰ってきたら、現地で感じたことや学んだことを、誠実に言葉にしてお届けできればと思います。

ほんの少しの一歩ですが、このプロジェクトの存在を知り、参加することで背中を押してもらえたと思っています。

いいなと思ったら応援しよう!

はむこばのhamちゃん 最後までお読みいただきありがとうございます❢❢今日の内容が「んん~!?」「おぉぉ!?」「なはぁ!!」ぐらい、唸るような内容であれば、是非ポチっとご支援いただければ幸いです♪♬

この記事が参加している募集