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私はもうひとりで世界を守る係ではない

子どもの頃から、私はずっと「守る係」だった。

親の顔色を見て、
家の空気を読んで、
何かあれば私が何とかしなきゃと思っていた。
どうしようもないアル中の父親のことも
家事をしない母親のことも
借金だらけでずっと貧乏だった
この家族の子供として生まれて。

そんな両親に頼れず
何かあるとすぐ姉の私に頼る弟のことも。

結婚してからも、それは変わらなかった。

家族を守らなければ」

それが私の役目だと思っていた。

誰にも言えず、長い間体の弱い夫を支えていた。
働かない夫、いやちがう
働けない夫だった。
誰かに話せば誰しもが
そんな難しい人なぜ別れないの?と言う。

世界中の人たちをすべて敵にまわして。
私は私の守りたい人を守り抜くと決めた。

だから夫が倒れた時も、
母が手術をした時も、
私は無意識に、

「私が守らなければ。これは私にしかできない」

そう思って生きてきた。


でも、今日

ようやく気づいた。

私はずっと、

守ることしか知らなかった。

それが私の生き方だった。

だから苦しかった。

守れないことまで、
守ろうとしてしまうから。



もうね、そんな人生に疲れ果てて
自分が壊れてしまいそうで、
今日湧き出てきた言葉。

守ることしか知らなかった自分から
必要なところまで関わり
あとは相手に返す自分へ」

その瞬間、涙があふれた。

そうか。

私は今、その境目にいるんだ。

だからものすごく辛く苦しい。
多くの人が当たり前にできていることを
私はずっとできなかった。
普通ではいられなかった。
平凡で穏やかな家庭というものをずっと知らないで生きてきた。
いつも誰かしらを
助け守らなければいけなかった。



たとえ家族であっても他人。
家族の人生は家族に返そう。

私は、見捨てたわけじゃない。

必要な時には手を差し伸べる。

でも、

相手の人生まで背負わない。

それは冷たさではなく、

信頼であり尊重なのだと思う。



そして今日、

私の中で、一つの卒業式が開かれた。

今まで働き続けた、

「守る係」の卒業式。

拍手の中、

花束を受け取る💐

「今まで本当にお疲れさまでした。」

その言葉を聞いた瞬間、

肩の力がふっと抜けた。

もう、

私がひとりで世界を守らなくていい。



代わりに、新しい名札を受け取る。

そこには、

安心を育てる係」

まずは、

私自身の安心。

そして、

愛犬の安心。

その安心があふれたぶんだけ、

母へ。

サロンへ来てくださる方へ。

ご縁のある人たちへ。



私はもう、

誰かを背負うためだけに生きる人ではない。

これからは、

自分が安心できる世界を生きる。

その安心が、

誰かへ静かに広がっていけば、それでいい。



私はもう、ひとりで世界を守る係ではない。

今日、
私は卒業しました💐

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