雨上がりの巴里2 旅の記憶の欠片
降り続く雨を眺めていたら、不意に昔旅したパリの雨上がりを思い出した
初めてのヨーロッパ
好奇心でワクワクしながら歩き回っていた
古い石造りの街は、彫刻も美しく日本の街並みとは全く違って見えた
時の重みやこの地方の美意識を感じながら飽きずに見て回った
あいにくの雨でも、濡れた街並みの雰囲気に惹かれた
カフェで雨宿りをした後、街に出た
雲の合間から光が差し込み始め,明るくなり始めた空と
地面から立ち上る水蒸気
陰影が美しく、しばし見惚れた
晴れているときは分からなかったが、今はショーウィンドウや窓の明かりが
優しく暖かい
濡れた建物の壁は陰影を帯び、より重厚に見える
石畳の色も輝き、散歩にいざなう
雨上がりの巴里
私の大切な記憶の欠片。

