「ゴッドファーザー」〜小さな感想と、早く「2」が観たい気持ち
#ネタバレ
※「ゴッドファーザー」は、noteを読む方々にも、熱烈なファンは多くおられるでしょう。
完全なる「ゴッドファーザー」初心者が書いた「感想」なので、どうか映画ファンの皆様、「ゴッドファーザー」ファンの皆様、戯言記事をゆるしてください。
音楽は知っていたし、マフィアのファミリーの話だとか、名作だ、というのは聞いたことがあるのだけど、「ゴッドファーザー」は未見だった。
そもそも私が映画館で観た映画は、両手両足で数えられるくらいで、DVDを含めても映画はほとんど観ていないといってもいいかもしれない。
覚えているタイトルはこちら(順不同)
「南極物語」(人生初映画)
「E.T」(映画初泣き)
「魔女の宅急便」(子どもだけで観た)
「スワロウテイル」
「カジノ」(怖かった)
「グラン・ブルー」(海。とってもよかった)
「鉄道員(ぽっぽや)」(よかった)
「壬生義士伝」(中井貴一と堺雅人がすごい)
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(不条理すぎた)
「シックス・センス」(ゾワゾワ)
「ペイ・フォワード」(いい話)
「武士の一分」(武士の生き様を見る)
「アウトレイジ」(怖かった。特に歯を、、)
「父と暮らせば」(今はない岩波ホールで)
「悪人」(新聞連載からの鑑賞)
「怒り」(つらい)
「シン・ゴジラ」(面白い。長男とのデート)
「運動靴と赤い金魚」(イラン映画)
「愛と哀しみのボレロ」(長かった)
映画館以外だと「ターミネーター2」「サウンドオブミュージック」「ハチ公物語」「極道の妻たち」「ピアニスト」、ジブリ作品、フランス映画いくつか。
ほかにもあると思うけど、これらが印象に残る映画たち。
ラブストーリーより、骨太の作品が好きで、ハッピーエンドより、不条理のままだったり誰が悪いとかいいとか言えないものが心に残っている。
こうしてみると、極道ものもいくつか観ている。
「極道の妻たち」は、家田荘子の原作(ルポ)も読んで、一時「極道の妻」に憧れたこともあった。
なんで!
昨日の夜、唐突に夫が「うちのHuluでゴッドファーザーは観られるのかい?」と聞いてきた。
夫は「ゴッドファーザー」「ニューシネマパラダイス」などの名作は当たり前のように観ている。一番好きなのは寅さんシリーズや学校シリーズの山田洋次作品なのだけど、「男のロマン」的な骨太なのも好き。
寅さんも「男のロマン」だけれどね。
「ゴッドファーザー、血なまぐさくない?」と聞いたら「大丈夫大丈夫、そういう話じゃないから」と夫。
それじゃあと安心して観ることにしたのだけど、いやいやいや、、と突っ込むことになったのはあとの話。
「ゴッドファーザー」は、シチリア島に一族の起源をもつアメリカのギャング、コルレオーネファミリーの話で、映画は、ドン・コルレオーネが友人である葬儀屋の願いを聞くところから始まる。
ドン・コルレオーネ(マーロン・ブランド)が、しぶくてかっこよい。
三男のマイケルは優秀な軍人で、父はマイケルにファミリーの仕事をさせたくはなく、マイケルもどこか冷めた目でファミリーのことを外から眺めている。
けれど、父が銃撃され、相手の組織のドンの息子と腐敗した警察幹部を撃ち殺したあたりからマイケルはファミリーのために生きる道を選ぶ。
さらに潜伏していた先での初めての結婚相手を爆破に巻き込んで死なせてしまってからは、より冷徹な男となり、敵対者を片端から殺していく。
すべてが終わり、マイケルがトップに立つことに首を傾げていた仲間たちも、一連の手腕に「ドン・コルレオーネ」とマイケルを認める。
ただひとり、マイケルの無慈悲なやり方に疑問を抱く妻を除いて。
第一部はここで完。
ほんの一瞬の、シチリア島での牧歌的な雰囲気に希望を抱き、「血なまぐさいことは起こらない」「名作である」との前情報から、私も子どもたちも、3時間に及ぶ映画に最後までなんとかしがみついていたものの、終盤における怒涛の「邪魔者はすべて消す」シーンの連続に、私も次女も次男も言葉を失いあっけに取られていた。
次男は「おれ、これはちょっと」とため息をつきながら部屋に帰っていった。
次女は好きな絵描きをして気分を変えて、私も若干の吐き気を抑えつつマンガを読んで、なんとか気持ちを落ち着かせてから寝た。
日にちの変わった今朝。
頭には「ゴッドファーザー」のテーマが流れ続け、逐一内容を振り返り、気になって仕方ない。
マイケルはこのあとどうなっていく?シチリアで結婚して失くしたあの子のことはどう思ってるの?これならこのファミリーはどうなるの?
はたと私は気づく。
マフィアもの、極道ものって、元来、血なまぐさいものじゃないの。
「アウトレイジ」(北野武監督)ともなんとなく似ている気もしてきた。
「アウトレイジ」は、加瀬亮のインテリな、でも冷徹なヤクザと、ラスト近くで、北野武が口に歯科のドリルを敵に突っ込むシーンしか覚えていないけど、不思議と嫌いな映画ではなかった。
「ゴッドファーザー」の映像は全部を通して美しく、なによりマイケルはかっこよかった。
どんな相手にもひるまないあの目と肝の据わったところもすごく良かった。
え、マイケル役って、あのアル・パチーノだったの?!
若い時、こんなにかっこよい方だったの?!
そこに次男がやってきたので、私の感想を述べてみたら、「そうなんだよ。おれもちょっと考えたんだけど」と次男。
次男は、数年前の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を重ね合わせたのだという。
鎌倉殿も、小栗旬演じる北条義時は、はじめは好青年で出世など関心がなかったようなのに、もともと賢く立場も強くなっていくと、「邪魔な者」を始末し始める。
まさにマイケルと立場が同じであるというのだ。
と思ったら、「鎌倉殿」の脚本を書いた三谷幸喜さんもはっきりと「ゴッドファーザー」をモデルにしていると書いていた。
次男は今後のことも推測する。
「たぶん、マイケルは妻を2か3で殺す。それで、マイケル自身も3で死ぬと思う」
私も、マイケルは3で死ぬと思う。その前に人生を振り返ると思う。
「ゴッドファーザー」が、その後の世界のたくさんの創作者にインスピレーションを与えたのだとしたら。
たしかに語り継がれる名作に違いない。
私は一晩明けたら俄然「ゴッドファーザー2」が気になって仕方がない。
夫が「ゴッドファーザーを知らないなんて、なんて幸福なんだ。これから楽しみしかないじゃないか」とどこかで聞いたようなことを言っていた理由も分かる気がする。
さて、次はいつ観ましょうか。

