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人生は、やり直せない…でも、何度でも見直せるーby桂望実さん


どんな人だって何十年も先を見通すなんて、出来ないわよ。
だからね、自分の人生は定期的に見直しをしなくちゃいけないの
十代で見直して、五十代になってみたら、ちょっと予想と違ってしまったからまた見直しをして、七十代になってみたら、やっぱり予想とは違っていたから見直しをしてってね。
そうやって、何度も見直しをすればいいの

ー木村朋子

著書より抜粋

これは、小説『終活の準備はお済みですか?』(桂望実)の一節です。
終活サロンを経営する木村朋子の言葉。

サンマルクのスイーツとともに


私が心を動かされたのは、「やり直し」ではなく「見直し」という言葉。
似ているようで、この二つは大きく違います。

人生は失敗したからといって、過去に戻り「やり直す」ことはできません。
でも、その経験を踏まえて、これからの生き方を「見直す」ことは何度でもできます。

過去を否定するのではなく、経験として受け止め、未来へつなげていく。
単なる言葉の違いではない、人生への向き合い方そのものを教えてくれるメッセージだと感じました。



1.桂望実さん

桂望実氏の著書を読んだのは今回で4冊目です。

最初に読んだのは『残された人が編む物語』
終活アドバイザーの会報誌で紹介されていたことがきっかけでした。

終活アドバイザー会報“らしさ通信”より

続いて『結婚させる家』 『地獄の底で見たものは』を読みました。それぞれ非常に興味深い作品でしたが、今回は紹介だけに留めます。
映画化もされた『県庁の星』で広く知られる作家ですが、こちらは未読。

終活、介護、仕事、結婚、家族、相続──。
現代人が直面する身近な社会問題を、ごく普通の人の人生を通して描くヒューマンドラマ。その描き方が本当に秀逸だと感じます。

奇しくも、1965年生まれ。
同い年ということもあり、登場人物の価値観や葛藤に自然と共感してしまいます。


2.『終活の準備はお済みですか?』概要

<本の紹介―Amazon紹介文を引用>
後悔せずに死にたい。終活サロン、そこは人生最後の優しく温かい駆け込み寺。
『県庁の星』の著者が贈る、超高齢化時代に必読のエンディング小説。
終活サロンに集う終わりに直面した老若男女のそれぞれの「終活」は、悔いのない人生を終えるための準備の物語でもあった。

1.鷹野亮子 55歳
独身・子無し・仕事一筋で生きてきたキャリアウーマンの「終活」
2.森本喜三夫 68歳
憧れの長兄が認知症になった後期高齢者三兄弟の三男の「終活」
3.神田 美紀 32歳
仕事と育児に母親の介護が重なり絶望するシングルマザーの「終活」
4.原優吾 33歳
突然のガン宣告で人生が一変した若き天才シェフの「終活」
5.三崎清 53歳
70歳で貯金ゼロの未来予想図を突き付けられた終活相談員の「終活」

なんとなく、後回しにしがちな「終活」。エンディングノート、遺書、相続、お墓。人生のしまいかたのヒントが満載の実用「終活」小説。

冒頭の言葉は、5話目「三崎清」に登場する終活サロン経営者・木村朋子の台詞です。

そして物語の最後には、三崎自身が、その言葉を自分のものとして相談者へ熱く語ります。
受け売りではなく、自分の人生を通して語る「見直し」の言葉だからこそ、胸に響くのでしょう。

3.「夢中で働く」から「見直して進む人生」へ


この本を読んで、自分自身の人生もあらためて振り返りました。

50代半ばまでは、人生を「思い描く」というより、とにかく家族のため、生活のため、そして会社のために夢中で走り続けてきました。

そんな私が50代後半でキャリアチェンジを決意し、2度の転職を経て、目標だったカウンセラー職にたどり着きました。
振り返ると、あの時にしたのは「やり直し」ではありません。

一度立ち止まり、自分の人生を見直しただけ。

その結果、「この仕事に就きたい」という新しい目標が見え、そのためにキャリアコンサルタント資格を取得しました。

当時は「学び直し」だと思っていました。
でも、この本を読んで気づいたのです。

私が本当にやっていたのは、「学び直し」ではなく、「人生を見直した結果として必要なことを学んだ」ということだったのだ、と。

学びは目的ではなく、前へ進むための手段。
人生を見直すたびに、その時に必要なことを学べばいい。

そんなシンプルな考え方のほうが、私にはしっくりきました。


4.2026年上半期の「見直し」

キャリアチェンジ後も走り続けてきましたが、今年はもう一度、自分の時間の使い方を見直しました
「戦略的ゆったり作戦」と名付けて、集中することと手放すことを意識しています。


見直した結果、今年前半の学びはこんな感じです。

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のべ数百人の相談者との面談を通じた学び
 私個人としての施策、
 「応募書類・面接練習支援」も本格スタート

リーフレットの一部

AFPセミナー受講(5月)
 ―
田村正之氏(日本経済新聞)講演
  AFP継続教育テスト2回

FPジャーナル会報誌

キャリアコンサルタント啓発交流会
  障害者福祉施設でのセミナー(2月)

読書76冊(1〜7月)
─────────────────────

以前は毎月のように交流会へ参加していた時期もありました。
もちろん得るものはありましたが、振り返ると「学び」より「交流」を優先していた面もあったと思います。

今は、本当に学びたいものを選び、自分のペースで歩いています。

そして、歩きながら「あれ?」と思ったら、その都度見直せばいい。
人生は一本道ではなく、何度でも進路を修正できるのです。

振り返りの結果、今のところ大きな「見直し」はありません。


5.終活とは


「終活」という言葉は、終という文字が強いため、人生の終わりばかりに目が向きがちです。

でも、この小説が伝えたいのは、その先にあります。
人生の終わりを考えることは、残された人生をよりよく生きるためのこと

主人公・三崎清の言葉が、その本質を教えてくれます。

自分の人生の終わり方を考えるというのは自分の命には限りがある事実に向き合うことなんだ
なるべくなら考えたくないことを意識すると、今とこれからを大切にしようと思うようになる
前向きに生きるようになるんだよ


<私の武器組合せ>
キャリアコンサルタント✕ファイナンシャルプランナー✕終活アドバイザー

“スキルの幅を広げる”ことへ方向性を「見直す」ことで資格を一つ一つ積み上げてきました。

この三つの資格の相性の良さに加え、50代後半で人生を見直し、自ら行動してきた経験そのものが、これからの私の強みだと思っています。

職業生活の終わりが近づいたことを意識したからこそ、前に進むことができたのです。

人生は、やり直せない。
でも、見直すことは何度でもできる

だから私は、よりよく生きるため、
これからも前を向いて歩いていきます


▼50代後半からの凡人の経営戦略 マガジン▼


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