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【ADHD】「集中できない」を武器に変える――"シン・マルチタスク法"を身に着けろ

──また今日も、YouTubeを3時間見て終わってしまった。。。

「集中しよう」と思えば思うほど、頭の中では別のことを考えてしまう。30分で終わるはずの作業が、気づけば夕方。「なんで僕だけこんなに集中できないんだろう...」

そんな自分を責め続けた25年間。でも、ある日気づいたんだ。これは「欠点」じゃなく、「特性」だった。

集中できないことに悩む仲間へ。今日は僕が見つけた「注意散漫」の活かし方を共有したい。これは、欠点を無理やり治そうとするのではなく、そのまま武器に変える方法だ。

「集中力がない = 能力が低い」と思い込んでいた

昔の僕は「集中力がない = ポンコツ」だと思い込んでいた。

周りの人は1時間でも2時間でも、同じ作業を続けられる。なのに僕は10分もすると、頭の中で全然関係ないことを考え始める。資料作成中に「あ、そういえばあの件どうなったっけ」「今日の夕飯何にしよう」「このBGM、誰の曲だっけ」──気づけばSpotifyで曲名を検索している自分がいる。

「甘えてるだけだ」「気合が足りない」

そう自分を責めて、さらに集中できなくなる悪循環。仕事仲間が淡々とタスクをこなしていく横で、僕だけが取り残されていく感覚。「みんなと同じように集中したい」──そう願えば願うほど、注意はあちこちに飛び散っていった。

でも実際は、僕の脳は「普通とは構造が違う」だけだった。それに気づくまでに、本当に長い時間がかかった。

「これは脳の仕組み」という気付き

転機になったのは、ある本で読んだ文章だった。

「ADHD脳は、常に刺激を求めている。単調な作業では、脳が勝手に"内部刺激"を作り出そうとして、結果的に集中できなくなる」

この文章を読んだとき、まるで長年の謎が解けたような感覚だった。つまり、集中できないのは「怠け」じゃなく「脳の正常な反応」だったのだ。

僕たちの脳は、普通の人より「刺激の閾値」が高い。だから単調な作業では満足できず、勝手に別の刺激を探し始める。それが「注意散漫」の正体だった。

この時、僕の中で何かが変わった。「集中できない自分を治そう」ではなく、「集中できない特性を活かそう」と考えるようになった。

「集中できない」を武器に変える3つの方法

数日前、Xでこんなボストを見かけた。

「そうそう、その感じ」、と仲間がいたことに嬉しくなった。

ADHD脳はマルチタスクが苦手だが、かと言って同じことをずっと続けることもできない。

この辺りは以前の記事「"誰でもできる"は"僕にもできる"じゃなかった」で書いているので、興味のある人は見てほしい。

じゃあどうするか。
複数の作業を「時間をずらして」並行作業すればいいのだ。

以下は、僕が長い時間を掛けて開発してきた「ADHD向け”新・マルチタスク法”」だ。

これは誰かのため、というより「自分用」として開発してきたメソッドなので今まで人に話したことはなかったが、せっかくの機会なのでここに言語化しておこうと思う。この広いインターネットの海になら、僕と同じ方法が有効な人もいるはずだ。

武器化メソッド①:「同時進行タスク法」

「ADHDはマルチタスクが苦手」と良く言われるが、意外とそうでもないと僕は思っている。「ADHDは優先順位を付けるのがヘタなのでマルチタスクが破綻する」という構造と捉える方が現実に近い、というのが僕の感覚だ。

この構造が見えれば、自ずとハックする方法も分かってくる。そう、「事前に優先順位を決めておき、優先順位"高"のタスクは同時にしない」と決めておけばADHDでもマルチタスクは可能なんだ。むしろ、その方が捗ったりするかもしれない。

僕は今、記事を書きながら、音楽を聴いて、時々別のメモも取っている。普通の人には「散漫」に見えるが、僕の脳にはこれがちょうどいい刺激量だ。

具体的には、メインタスク(優先順位"高"のタスク)1つに対して、サブタスク(優先順位"中"以下のタスク)を2〜3個用意する。例えばこんな感じ:

  • メイン:企画書作成

  • サブ1:関連記事のリサーチ(別タブで開いておく)

  • サブ2:アイデアメモ(手元に紙を置く)

  • サブ3:インスピレーション用BGM

頭が「飽きた」と感じたら、すぐサブタスクに移る。不思議なことに、この方法だと全体の生産性が向上することを実感している。

武器化メソッド②:「15分ポモドーロ」

ADHDなら一度は試したことがあるだろう「ポモドーロ・テクニック」。すごく簡単に言えば、時間を25分ごとに区切って、その間はしっかり集中するという方法だ。ただ、実のところADHD脳に25分のポモドーロは長すぎる。25分の間に「しっかり」脳がさまよってしまい、ポモドーロ・テクニックを挫折したことがあるのは、僕だけではないはずだ。

色々と試行錯誤した結果、今では僕はポモドーロの時間を15分に設定している。15分経ったら、しっかり5分頭を休めて(ここでスマホを見たりしないのがコツ)から別のタスクに切り替える。結果的に、1日で5-6個のタスクを並行して進められる。

タイマーアプリで15分をセット。鳴ったら、未練なく次へ。「まだ途中なのに...」と思うくらいがちょうどいい。その「もうちょっとやりたい」感覚が、次のサイクルでの集中力を生む。

例えばこんな感じで進めている。25分ポモドーロに比べれば実稼働時間が短くなるが、そこは「そういう脳なんだから仕方がない」と割り切っている。

  • 9:00-9:15 メール返信

  • 9:20-9:35 企画書A

  • 9:40-9:55 データ分析

  • 10:00-10:15 企画書A(続き)

  • 10:15-10:30 休憩

こうすると、気づけば3時間で複数のタスクが着実に進んでいる。

武器化メソッド③:「アンビエント思考法」

僕たちの脳は、実は24時間働いている。集中できないなら、その「散らかる思考」を全部拾い集めればいい。

ステップ1:”すぐにメモ・すぐに忘れる” 頭に浮かんだら、その場でメモ。スマホ、付箋、レシートの裏、なんでもいい。大事なのは「3秒以内に書く」こと。そして書いたら、すぐ忘れる。整理しようとしない。これがコツだ。

ステップ2:環境をシフトする 2時間同じ場所にいたら移動。BGMを変える。立って作業する。脳は新しい刺激で活性化する。僕は午前中はお気に入りの音楽、午後は波の音、夜はジャズを聴く。このリズムが思考を回す。

ステップ3:寝かせながら拾う アイデアは寝かせると熟成する。でも、寝かせてる間も思いつきは降ってくる。それも「すぐにメモ・すぐに忘れる」。無意識が勝手に処理してくれてるから、僕たちは拾うだけでいい。

ステップ4:収穫の時間 その日の終わりでも、3日後、1週間後でもいい。散らかったメモを整理する時間を作る。バラバラだった断片が、突然つながる瞬間がある。「え、これとこれ、同じこと言ってる」「あ、これが答えか」

先週も、1週間分のメモを整理したら、全然違う日に書いた3つのメモが、実は同じ問題の別角度からの視点だったことに気づいた。

僕に起きた3つの変化

この方法にたどり着いてからしばらく経った頃にふと振り返ってみると、メンタルも仕事のパフォーマンスも大きく変化を見せていることに気づいた。

  • 副業プロジェクトを3つ同時進行させている

  • 提案の採用率が3倍に

  • 「集中できない自分」を責める時間がゼロに

何より、自分の特性を「武器」として使えるようになった。集中できないのは欠点じゃない。それは、普通の人にはない「並列処理能力」だったのだ。

仕事仲間からは「よく色んなことに気づくね」と言われるようになった。プレゼンの場では「そういう見方もありだね」と評価されることが増えた。これこそ、「注意散漫のおかげ」だと思っている。

もちろん、まだ苦労することもある。締切直前の集中作業は今でも苦手だ。でも、それも「15分サイクル」で乗り切れるようになった。完璧じゃなくていい。僕たちには、僕たちなりのやり方がある。

集中できない仲間たちへ

もしあなたも「集中できない自分」に悩んでいるなら。

それは治すべき欠点じゃなく、活かすべき特性かもしれない。

僕たちの脳は、一点集中型じゃなく、マルチプロセッサー型。それを無理やり「普通」に合わせようとするから苦しくなる。でも、その特性を理解して活用すれば、むしろ強みになる。

会社勤めの人など、ここまで自由に時間をコントロールできないこともあるだろう。でもきっと、この記事のエッセンスさえ掴めば、自分なりの「パラレルタスク法」が見つかるはずだ。

もし自分なりの「パラレルタスク法」が見つかったら、コメントでもXでも教えてほしい。

どんな工夫をしているか、どんな発見があったか。僕たちの実験結果を共有し合えば、きっと新しい道が見つかるはずだ。


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