あの頃はあの頃にしかない
昨日は電車2駅分を暑いのに歩いて帰っていて
なぜか、純ちゃんの事を思い出した
純ちゃんは私より2つ下の近所に住んでいる女の子で
お兄ちゃんの2人いる3人兄弟の一番下だった
小学校高学年の頃、私は純ちゃんの家のお母さんがいなくなって
父子家庭になってることもあんまり分かっていなかった
同級生の友達もいたけれどその頃は純ちゃんを引き連れ
お菓子を買って食べたり自転車でいろんな所へ行ったり
よく覚えてないけど一緒にいるのが楽しかったんだと思う
私が親分で純ちゃんが子分って感じだった
そういう日々をどのくらい過ごしていたのか
だいたいでも全く分からないけれど
その最後の方で、夏休みに私が言い出して
ちょっと家出みたいな事をしようということになった
お菓子やジュース、懐中電灯などを持って自転車に乗って
河川敷公園へ行って広い緑の中、風に吹かれて気持ちいいねーみたいな
楽しい感じで過ごして、夕方になって夜になって
家族があのテレビ番組見てるかなって話して真っ暗になった河川敷で
二人で急に恐ろしくなって家に電話した
今みたいに携帯なんてなくて公衆電話から
母の怒りと安堵の声 言葉は覚えてないけど
純ちゃんの家とうちの父と兄と総出で探しに行ってた
そして純ちゃんのお兄ちゃんがその公衆電話まで迎えに来てくれた
2歳も下の子を連れてほんとに今思っても何やってるんだって思う
それは一生忘れない出来事になった 何も起こらなくてよかった
そして母親からぶたれたのは初めてでその時しかない
すんごい怒られた そりゃそう
それからなんとなく遊ばなくなった
去年実家に帰った時に母が純ちゃんがガンで亡くなったと
おばちゃんだけには言うとくわってお兄ちゃんが教えてくれたって
教えられ、しばらく涙が止まらなかった
ずっと会ってなかったけど純ちゃん好きだったよーと心で思った
そう思った時を帰り道に思い出して
帰り道なのに涙を堪える人になってしまった
地震とかのせいか、ふと思い出したから書いておこうと
あの頃にしか会えなくなってしまった純ちゃんを残してみた

