#64 感情が爆発するあの子への、その場の関わり方
突然、泣き崩れる。
怒鳴る。
物を投げる。
教室を飛び出す。
感情が爆発するあの子への対応は、教師が最も消耗する場面の一つだ。
どうすればいいのか。
爆発が起きたときの関わりと、爆発を防ぐ関わりの両方を書く。
爆発が起きたとき
まず、安全を確保する。
本人が安全か。
周りの子が安全か。
それだけを最初に確認する。
次に、距離を取る。
爆発しているとき、言葉はほとんど届かない。
「落ち着きなさい」という言葉が、さらに爆発を大きくすることがある。
静かに、そばにいる。
ただそれだけでいい場面が多い。
そして、落ち着いてから、話す。
爆発の最中に説教しない。
落ち着いた後に、
「さっきどんな気持ちだった?」
と聞く。
その対話が、次の爆発を防ぐ手がかりになる。
クールダウンの場をつくる
爆発しそうなとき、逃げられる場所があることが大事だ。
教室の一角や空き教室、相談室。
「ここに行っていい」という場所を、事前に決めておく。
逃げることは、弱さではない。
自分の感情を調整するための、大事なスキル・考え方だ。
教師がその場所を用意することが、爆発を防ぐ環境設計になる。
前兆をつかむ
爆発は、突然起きているように見える。
でも多くの場合、前兆がある。
声のトーンが変わる。
動きが激しくなる。
表情が固まる。
その前兆をつかめると、爆発の前に動ける。
「ちょっと休憩しようか」という一言が、爆発を防ぐことがある。
前兆をつかむ力は、あの子をよく観察することでしか育たない。
毎日の「診る」目が、ここで生きる。
爆発を「失敗」にしない
爆発した後、あの子は自己嫌悪に陥ることが多い。
「またやってしまった」という感覚が、自己肯定感を下げる。
だから爆発の後は、責めない。
「大変だったね」と受け止める。
「次はどうしようか」を一緒に考える。
爆発を「失敗」ではなく「次に生かせる経験」として扱うことが、あの子の自己肯定感を守ることに繋がる。
