【映画】室町無頼〜容赦なく繰り広げられるエンタメ時代劇
舞台は室町ーー応仁の乱前夜の京。
歴史の上でただ一度だけ登場する男と彼のもとに集った男たちの物語。
われらが大泉洋主演!
ちょうど忍たま映画で室町時代に興味を持ってたタイミングで、友人の勧めもあって観てきました。
しかも、驚くほど一切の事前情報なし。
大泉さんが空前のかっこよさであること以外、あらすじすらほぼ知らない状態で。
そして。
冒頭からスケールのえぐさにやられました。
飢餓と疫病によって積み上げられ築かれる死体の山と荒廃した土地。
冒頭シーンで煽られていく不安と不信と不穏さ。
全身がザワザワしつつ、なんというかほんともう、どういう時代を舞台にして物語が展開するのかを分からさせられました。
めちゃくちゃに作り込んでることに圧倒されます。
日本史上初の士一揆を題材としたアクションエンタメ時代劇。
エンタメと称してるので、ふっと肩の力が抜けるような笑いがはさまれてたり、息を呑むほどに圧巻なアクションに魅せられたり。
CGではなく、数百人のエキストラによって実現したあるシーンにはもう、言葉を失うほどの説得力が生まれてました。
なのに、ご都合主義的なものや手心がほとんどなくて、「思い通りにはいかない」「大団円はあり得ない」という世界であることも知らしめてくるわけです。
えぐいくらいに『現実』を突きつけてきて、容赦がない。
非情さとこだわりをひしひしと感じさせてきて震えました。
物語の横糸としては、兵衛とかえるの関係性が、師弟とも主従とも似て非なる不可思議な、でも『受け継ぐもの』としてのつながりを感じられて、グッときたり。
同時に、兵衛と道賢も、冒頭の印象から二転三転していき、そこから見えてくるふたりだけの確かな絆に惹かれ、揺さぶられたり。
人間同士のつながりが生んだ大きなうねりの先に起きたことに想いを馳せながら、
室町時代で確かに生きていた彼らの命と熱量にあてられた作品でした。
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