「第13谷地」#4: 第1章「チェリーニ」 (その2)
「第13谷地」 ジョン・デル・ベッキオ
“The 13th Valley” John M. Del Vecchio
☆少しづつ訳してみよう。
#4: 第1章「チェリーニ」 (その2)
チェリーニは、自分が徴兵されても構わないと思っていた。そしてベトナムに送られても良いと思っていた。実際は、心の中には反対する声があった。彼の父は第二次世界大戦の従軍経験者だった。チェリーニ家の男は皆、チェリーニ一族は大きなイタリア系アメリカ人の一族であったが、軍隊の経験があった。ジェイムズは、とにかく軍隊を経験すると、そこに行かなかった連中とは離れて行ってしまうことを目にしていた。その一方で、彼自身の世代の人間は兵役拒否者であり学生であった。その中には彼の兄のヴィクターが含まれていた。
1968年に、徴兵を避けるためヴィクターはニュー・ヘヴンに隠れてそこからカナダに高飛びしてしまった。ジェイムズは、それで運命は決まったと自分に言い聞かせた。ヴィクターは家族の恥であった。外見上は、チェリーニ氏は、上の息子の、自分で自分のことを決める権利を弁護した。しかし内面では、ジェイムズは確かに感じていたが、それは彼の父親の心を引き裂いた。ジェイムズは召集令状を家族の名誉を回復する機会だとみなしていた。
基礎訓練が始まる前に、チェリーニは3年目の登録と通信学校通学の届け出をしていた。それで合法的に戦闘を避けられると判断していた。基礎訓練でチェリーニは熱烈な訓練生であったし、良い兵士になることを学ぶのに一所懸命であった。応用訓練で彼は通信システム敷設者となった。これは確かに彼の安全を保証するであろうものだった。彼がどこに派遣されようとも後方任務に就くことになるだろう、彼はそう思った。必要ならば、彼はその戦争を支援する、でも本当にそれに巻き込まれることはない。上級個別訓練が終わってチェリーニへの命令がベトナムでの要求に対するものであった時、彼は自分に言い聞かせた。交戦地帯を経験することになる、まさにいつも予想していた通りだちゃ、でも戦闘に身を晒すことはない。彼は自分に言い聞かせた。おわは全く世間知らずで、経験したり学んだりすることが色々とある。
(続く)
