映画「マイケル」が背負ったもの
久しぶりの映画で選んだのは、「マイケル」
退院する前から映画館には足を運んでなかった。ほんとに久しぶりに行ったシネコンは、ロビーに充満するポップコーンの匂いが懐かしささえ感じさせた。
さて、私の青春、マイケルジャクソン。
アルバム「スリラー」は私が中学2年の時、皆は邦楽を聴く中、私はガッツリ洋楽にハマった。
マイケルだけではなかった。その頃は第二次ブリティッシュインベイジョンと言われて、イギリスからのアーティストやバンドがアメリカのヒットチャートを賑わせた時期でもある。
デュランデュラン、カルチャークラブ、ポリス、ユーリズミックス、ABC、、。
なぜか昨日食べた夕食が思い出せない自分が、この頃のアーティストや曲名はすらすらでる。
戻ると、そういった背景の中で、マイケルはバカ売れするだけでなく、歴史や文化を変えていった。
スリラーのアルバムからシングルカットされた曲は、全9曲中7曲!
ガール・マイン・ビー・マイン
ビリー・ジーン
今夜はビート・イット
スタート・サムシング
ヒューマン・ネイチャー
プリティ・ヤング・シング
スリラー
どんだけシングルカットされるんだと思っていた。やり過ぎ感も少しあったが。
映画では、裏側でレコード会社、プロデューサー、プロモーター、弁護士等がどう動いたかが、オトナの世界も描かれてる。
まぁ、どの時代でも売れっ子に群がる大人が存在し、流れ込むお金がある。いい意味でも悪い意味でも。それらが社会現象をつくり歴史をつくる、皮肉なものだ。
映画では、ビリージーンのMVが、白人アーティストの音楽ばかりを流していた当時のMTVにおいて、放映を認めさせるアンカーのような扱いになってたが、ここは少し脚色されているようだ(なぜかわかんないが)。
ビリージーンのMVは、今夜はビート・イット、スリラーの前に流されてる。
※映画では順番が逆だ。
また、今や知らない人はいない、“ムーンウォーク”は、このビリージーンで初めてお披露目された。
私は、この少し抑制が効いた、洗練されたビリージーンが大好きだ。
その後出た、ビート・イットも、曲中に奏でられるギターソロが、エディ・ヴァンヘイレンであることは描かれてない。
私はこの頭の頂点に響くようなギターのカッコ良さはもちろんだが、
ポップスとハードロックを融合させた歴史的にも大きな意味を持つ楽曲だと思うが。
そしてMTVの頂点に立つ、スリラーの登場だ。ビリージーンで白人の音楽しか流さないMTVの門戸を開け、このスリラーでトドメを刺した。約14分にも及ぶ映画並みの製作陣、演出、ストーリー展開。MVを一つの作品に仕立てました。
あの赤い革ジャンに憧れて、赤いビニジャンを買ってた私、笑。
そう、マイケルジャクソンについて書き出すとキリがないんです💦。
これが、私の映画評に繋がるのだが、彼を描くのには、2時間では難しい、です笑。
私は評論家でないのでまずは、彼の活躍した期間、交流、フィールドが広すぎる!
これを映画一つでまとめるのはむーりー、だという率直な印象。
私のようなマイケルをジャクソン5から知って、オフ・ザ・ウォールでソロを飾ったのを知っている時代の人間から見ればそれなりにスッと入ってきたような気がするが、少しズレるとそれは芯を外してしまうのではないかと思った。
そして、評論家は、もっと晩年にあった性虐待のことなど闇が描かれてないというのかもしれない。
でも、それって映画に昇華するにあたってマストなことなのか、と思う。
けっこう評論家からは辛口コメントが出ています。
私は、4.5点です。
足りない0.5点は、やはり色んなしがらみやタブー、不可侵なとこがあって、それを隠すように、父親との確執に少しフォーカスを当て過ぎていることかな。
映画がそこに引っ張られてしまっている気がする。
あぁ、後、USA for Africaに触れられてないことですかね。1985年にアメリカのトップアーティストたちが結成した歴史的なチャリティ・プロジェクト。トップアーティストが大合唱する「ウィー・アー・ザ・ワールド」はマイケルとライオネルリッチーが共同制作したものだ。
そのプロジェクトでもマイケルは中心人物として活躍している。
※これも版権、著作権、肖像権、、。まぁその当時でさえ、それら権利やそれぞれの思惑を超えて集まれたこと自体、奇跡だと言われている。
※おまる之助さんの、"We Are The World"制作舞台裏の真実を紹介する件、の記事がとっても面白いです。
偉大なマイケルは、一本の映画で描くのは、悩ましいのである。
そして彼自身、あの大きな大きな歓声を背に、いつも何を想いながら、ステージを後にしたんだろう。
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