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結局その後夫とどうなったのか⑤別居、離婚へ向かう

安心安全がない家庭には住めない。
愛情が無くなった、それから信頼が無くなった、安心安全も無くなった。
私はもう未来が見えない。
無理だ。
離婚したい。
私は絶対に離婚する。

「お母さん、お父さんと別れる事にしたから」

「え?」
娘の表情が凍る。 
「うん、お母さんもう限界なの」
 「急になんで??」
 「お母さん、ずっとずっと我慢してきた」
 「だからって急すぎるよ」
娘は困惑している。
「お母さん!離婚するの?嫌だよ!
お父さんがこういう性格だって知ってて結婚したんでしょ?!離婚してほしくないよ。我慢してよ!」

我慢しての言葉が胸に刺さる。 「お母さん今まで我慢してきたでしょ!これからも我慢できるよね?!」
娘はまだ子供なのだ。
私の気持ちを完全に理解するのは難しい。
わかっている。わかっているが⋯。


 娘は日常のモラハラはある程度わかっているがその他の事は何も知らない。
 もちろん夫の今までやらかした内容は娘に話してはいなかった。
 むしろ娘に隠してきた。
子供に話す内容ではない。
何も知らない娘がなんで?と言う気持ちは理解できるし、私がまだ子供で両親が離婚すると言い出したら私だって同じことを言うだろう。


 しかし別れる覚悟が決まった私はここで娘に理由をある程度話すことにした。
 子供にある程度の離婚したい理由を話しておく。これは最良の判断じゃないかもしれない。
 しかしそれじゃないと娘に理由や覚悟が伝わらない。
私は本当に別れたいんだ。
本気なんだ。


 「え⋯⋯。」 ある程度の話を聞いた娘は絶句した。 それはそうだろう。
不倫の話をしたのだ。
「お父さんは浮気をしたの。女の人がいたの。
その人に夜ずっと会ってたみたい。」
「お母さんは今まで酷い言葉沢山言われたの。もう我慢はできないの。」
私はズルいかもしれない。
子供に話すことではない。
賛否あるだろう。
しかしこれは私の覚悟の表れだ。
絶対に離婚するから理由を話したのだ。
夫とこれから夫婦としてやっていく可能性が1%でもあるならこんな話はしない。
夫とこれからやっていく可能性は0%になった。
私は別れる理由をちゃんと子供に説明しなければならなかった。
「でも私はイヤだよ。お父さんとお母さんと3人でずっとここで暮らしたかった。」
胸が苦しくなる。

 「お母さんがこれからあなたを守る。絶対に守る。
 今すぐじゃない。お母さんに1年ちょうだい。1年の間にあなたは気持ちを整理して離婚について考えていてほしい。お母さんは1年後にはお父さんと別居する。別居するまではお父さんにどんな理不尽を言われても決してお父さんと喧嘩しない。言い争いもしない。だから今回みたいな事も起きない。お母さんは別居するまでどんな文句があろうとも絶対に言い返したりしないから。今回みたいな嫌な思いはさせないから。」 
「1年?なんで1年なの?」 
「お母さん、資格取る。勉強して資格取ってもっとちゃんと働けるようにする。お母さんに付いてきてほしい。」
理由は娘は受験生だったというのもある。受験時に別居だ離婚だ、とバタバタするわけにいかない。
まだ我慢だ。
進学先が決まってからまず別居をするか。
でもどうやって?
夫を説得できるのか?
話し合いもできないのに。
色々考えを巡らす。


 夫は相変わらず朝5時頃帰ってきてシャワーを浴びて着替えてまたすぐ家を出ていく生活をしている。
私と娘に会わないよう生活しているようだ。
しかし3日後は娘の誕生日だ。 
この状態で誕生日? 
夫が「消えてやる!」と叫んで出ていって朝方シャワーを浴びに帰っくるだけの状態で子供の誕生日⋯?
毎年娘のケーキやプレゼントは夫婦で相談して決めていた。
当たり前だが今回は私1人で決める。
 ケーキ屋さんに電話しケーキの予約、パート帰りに娘の誕生日プレゼントを1人で用意し、 夫にラインしてみる。 
「もう少しで娘の誕生日なんだけど、一緒に祝ってほしい。ケーキ予約しておきました。プレゼントは買っておきました。」 予想通りだ。 ラインは未読のまま、既読さえもつけない。 

娘の誕生日は私ができる範囲でのケーキとごちそうを並べ、プレゼントを渡し、楽しく過ごせるよう最大限努力した。
こんな気持ちの中での誕生日。
精一杯頑張った。
ハッピバースデーを歌い2人で笑顔で過ごす。
 しかし誕生日パーティーくらい娘のために参加してくれてもいいのに。 娘はどんな気持ちだろう。  「お父さん、来ないんだね。このごちそうお父さんに残しておいてあげよう。お父さんきっと食べるよね!」娘は笑顔だがきっと私と同じで無理してる。
モヤモヤがどんどん積もっていく。
娘が夫のために冷蔵庫に残しておいたごちそうやケーキは手をつけられることはなく、数日後捨てることになった。

 夫は朝方帰ってきてシャワーを浴び着替えをして会社に行く生活を1週間以上続けた。 放っておこう。 話してもムダだ。

 しかし娘は気になるようだ。 お父さんは大丈夫なのか?ご飯ちゃんと食べてるのか?どこで寝起きしてるのか? 
とうとう娘は夫が帰ってくるのを待ち構え、帰ってきた途端話しかける。 
「お父さん、ずっとどこ行ってたの?」
 「は?別に。お前に関係ないだろ。」
 「心配したんだよ、お父さん。ちゃんと家に帰ってきてよ。」 
「だからお前に関係ないだろって。父さんのことなんかどうでもいいんだろ。」
お前に関係ない。
予想通りの言葉が続いた。
バカだ。
ほんとにバカだ。

「だいたいお前は勉強しろと言ってもしない、言うこともきかない、だからこんな風になるんじゃないのか?」
 ???
 娘のせいになっている。 
「お前には今まで好きな物沢山買ってきてやっただろう、
好きなこと沢山してやっただろう。
それで言うことを聞かないなんてどういうつもりだ。」

 は? 娘は悪くない。

そしてこの後も「好きなことさせてやってるのにお前は言うことを聞かない」
の話が続いた。

 娘は泣き出している 
「ごめんなさい。」 

「わかった、父さんも出ていって悪かったけど
、父さんの気持ちもわかってくれ。お前の誕生日パーティーできなかったな。今週末にパーティーをまたやりなおそう。」

 は???
 私は怒りが爆発しそうになった。

 意味のわからない他責。 
そもそも勝手に1人で怒って出ていって、家族のラインも1週間無視したのだ。
 その間私はずっとパートで忙しかったが1人で誕生日プレゼント、ケーキなど用意し1人でパーティーを盛り上げていたのだ。 
そのパーティーをやりなおし???
 勝手に決めないでほしい。 
いい加減にしてほしい。 
溢れそうになる怒りをグッと押し殺す。
今は押し殺すしかできない。
私が口を挟めばまたおかしくなる。

次の日から夫は普通通りに帰ってきて普通通りの生活になった。 
「出ていってごめん」 「怒鳴ってごめん」 
私には何一つ何の話も無い。

 ただ夫が怒鳴って出ていったという都合の悪い事実は無かったことになっていた。 
今まで通りの生活。

何故いつもこうなのか。
何故1言も話が無いのか。

 そして後日本当に誕生日パーティーのやり直しは行われた。



 誕生日プレゼントの買いなおし、ごちそうも買いなおし、ケーキも用意。
もちろん支払いはまた私だ。
2回目の誕生日パーティー、笑顔を浮かべながら。だが許せない気持ちでいっぱいになる。
なんであなたの勝手な都合で振り回されなきゃいけないの?
私が頑張った1週間前の誕生日パーティーは一体なんだったのだろうか。 
私はなにも言わなかった。
 ただ怒りで腸が煮えくり返りそうだ。 
でも私がここ何か言ったら、文句を少しでも言ったらまた夫がキチガイのように怒り出し娘に嫌な思いをさせるだろう。 
私が何か言って事態がよくなる事はないのだ。
 私は何も言わない。 普通に何も気にしてないように生活をする。 何故何も言わないのか、と思うかもしれない。 
しかし、夫に何かを言って良くなることはないのだ。むしろ今回のように怒り狂って怒鳴られたり出ていかれたり。
それなら私はなにも言わない方がいい。 
言いたい文句は別居する時、その時に取っといてやる。

夫は離婚させてくれない。 
まずは別居だ。
別居を強行するしかない。
着々と準備を進めるのだ。
 別居までのカウントダウンが始まっている。
 別居することを知らないのは夫のみ。 




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