ストレス、我慢強い人ほど危険です
ストレスを我慢するのは、心臓にとってあまり良い対処法ではない。
そう思っています。
ストレスがかかると、血圧が上がり、脈が速くなります。
血管にも負担がかかります。
それが日常的に続くと、心臓にとっては小さな負荷の積み重ねになります。
夜勤明けや緊急手術の後、家に帰るとどうしてもイライラしてしまうことがあります。
自分の血圧を測ってみると、いつもよりずいぶん高い数字が出ていることに気づきます。
子供たちも、そんな僕の様子に気づいているようです。
ストレスは目に見えにくいぶん、自分では気づきにくいものです。
でも体は、ちゃんとサインを出しています。
今日は、ストレスが心臓にどう影響するか。
そして今日からできる小さな一歩について、お話ししたいと思います。
■ ストレスがかかると、心臓では何が起きているのか
緊張する場面では、交感神経が働きます。
心拍数が上がり、血圧も上がります。
これは本来、体を守るための自然な反応です。
ただ、これが一時的ではなく、慢性的に続くとどうでしょうか。
血管は常に緊張した状態になります。
血圧が高い状態が続くと、血管の壁にも負担がかかります。
動悸を感じやすくなったり、寝つきが悪くなったりする方も少なくありません。人
によって感じ方はだいぶ違いますが、体は正直に反応しています。
外来で血圧が高めの方に、「最近、何か大変なことはありますか」と聞くことがあります。
すると、「家族のことが大変で」とか、
「実は離婚することになりまして」というふうに、
ご自身の事情を話してくれる方がいらっしゃいます。
血圧の数字をただ眺めるだけでなく、その背景に何があるのかを一歩踏み込んで聞いてみる。
それだけで、その方が抱えている本当の負担が見えてくることがあります。
これは一般外来の診療において、とても大切なことだと感じています。
慢性的なストレスは、不整脈や高血圧のリスクとも関連すると言われています。
すべてのストレスが病気に直結するわけではありませんが、心臓に負担をかける一因にはなり得る、ということは知っておいて損はないと思っています。
■「我慢強い人」ほど、実は心臓に負担をかけている
ここが今日いちばん伝えたいところです。
我慢強い人ほど、ストレスのサインに気づきにくい傾向があります。
多少しんどくても「これくらい平気」と流してしまう。
仕事だから仕方ないと飲み込んでしまう。
結果として、ストレスを溜め込んだまま、何年も過ごしてしまうことがあります。
僕も、夜勤明けや緊急手術の後こそ、本当は自分の状態に気づいて休むべきだと思っています。
でも医師という仕事柄、つい「これくらい平気」と流してしまいがちです。
子供には申し訳ないと思いつつ、最近はそういう時、子育てを少しお休みして、一人で部屋にこもって仮眠を取るようにしています。
子供に当たってしまうよりは、その方がいいと思うからです。
我慢することは、決して悪いことではありません。
ただ、心臓にとっては、我慢している時間がそのまま負担になっている、ということだけは知っておいてほしいと思っています。
今日からできる1つのこと
特別なことをする必要はありません。
強い疲れやストレスを感じた時は、まず自分を休ませることを優先してみる。
深呼吸を1日数回、意識してみる。
誰かに今日あったことを話してみる。
どれも小さなことですが、ストレスを溜め込まない習慣になっていきます。
完璧にやろうとしなくて大丈夫です。
今日より明日、明日より明後日と、少しずつ習慣にしていけたらと思っています。
ストレスは目に見えないぶん、つい後回しにしてしまいます。
でも、心臓は確実にその影響を受けています。
我慢するより、小さく発散する。
それだけで、心臓への負担はだいぶ変わってくるのではないかと思っています。
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