本気になれた時間に、酔う
本気になったことがある。夢中になったことがある。
そんな経験、そんな時間が、たぶん人生で一番幸せな時間なんだと思う。
成功も、地位も、名誉も、
それは「本気」「夢中」の副産物であって。
過去の成功や地位や名誉に酔うことはなく、
本気になれた時間、夢中になれた時間に、酔うことがあるだけ。
本気になれる、夢中になれる。
そんな対象を見つけることが、人生の大半の目的なんじゃないかと思う。
子供の時は夢中になれたけど、今はそうでもないこと。
逆に、子供の時はそうでもなかったけど、今は夢中になれていること。
時期によっても、違う。だからこそ「今」の自分が、どんな気持ちか。
ローイングに対して「うわ、本気になってるな、夢中になってるな」という学生を見ると、そういう時間を一緒に過ごせていることが、すごく嬉しい。やってよかったな、と思う。
自分のためか、あの人のためか
夢中になるには、二つの入り口があると思う。
ひとつは、「何としてでも勝ちたい、強くなりたい、負けたくない」という、自分を良くしたい気持ち。
もうひとつは、「あの人を勝たせてあげたい。あの人のために」という、誰かを良くしたい気持ち。
前回、インカレクルーの決め方を書いたとき、感情の面には触れなかった。
でも本当は、ここが大きい。
「こんなクルー、負けてしまえばいい」と思いながら漕ぐ場合と、
「このクルーで絶対に勝ちたい」と思いながら漕ぐ場合がある。
前者は、少なくとも過程において、不幸だ。
後者は、少なくとも毎日が、幸せだと思う。
幸せなのは、本気だから。
自分をよくしたい。他者をよくしたい。どちらにせよ、夢中になること、本気になること。
そんな時間を過ごしたことがある。それ自体が、未来につながる財産だと思う。
そういう時間のあふれるチームに、貢献できたら。
そんな時間に繋がるような
クルー編成にできたらな、と思います。
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