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『わたなれ』は"ドアインザフェイス"を使って視聴者を巧妙に騙している・他(2025年9月8日の日記)


生活

 昨日は皆既月食を見るために夜更かししたので眠い。しかも筋トレの筋肉痛もある。仕事の合間に昼寝をする。作り置きのカレーを食べ、夜はアニメを見る。

きょう観たアニメの感想

忍ばない!クリプトニンジャ咲耶 参ノ巻 35話

大自然ロジャーの大塚明夫のモノマネをしながらクローンで恐ろしい子供が~というくだりがある。メタルギアソリッド?


出禁のモグラ 10話

 森には鮋依による巧みな噂の扇動により追い詰められた過去があった。トラウマに反応した人形によって森と真木は海に引きずり込まれそうになるが、なんとあのレッサーパンダの霊が意外な活躍。モグラの人間離れした技も合わさり窮地を脱する。そして本性を現した鯉太郎が本性をあらわにし……。
 モグラも、猫附家の人も、ミヤもそうだったが、一貫して「外から見ると中々気が付かれない苦労を抱えている人」の話をしており、森もこれに近い。島のいびつな常識をもたない外部者だけが異常さに気が付いたことは、島に限らず社会全体の縮図のようだった。


美男高校地球防衛部ハイカラ! 10話

 乳頭左門と猫魔祐は幼少期から百目鬼に忠誠を誓ってきたが、猫魔には実家が貧乏男爵家というコンプレックスがあった。その心の隙間に小石川が忍び寄り下剋上をそそのかし……。今回は征服部側での絆を描くエピソードだった。小石川は人を寝取ろうとするし、王様ゲームを口実にしたBL風のサービスシーンも多く予想外にいやらしい。この作品は「急になんかいやらしくなる」というギャグを使っていやらしいシーンを密輸できるのがズルい。


Summer Pockets 23話

 うみは悲劇を回避するため、しろはが能力を得る前の幼少期へと戻ったはずだった。しかしこの時代では記憶をなくした別人になっている。浮かんできたわずかな記憶から七海と名乗り、両親を亡くしたばかりのしろはのために、七海はしろはの父のチャーハンを再現しようと決意する。島中を歩いて食材を探すコミカルな夏のひととき。ひまわり畑を背景にした最後のシーン。両親がいた頃に戻りたいというしろはと、箱庭として繰り返されてきた夏のイメージが重なる。
 この作品は歩いて何かを探すシーンがどのシナリオにもあり、一度ならず頻繁に出てくる。過去や受け継がれた想いを見つけ出すということと、歩みを進めて同じ場所にとどまらずどこかを目指すことの両方を象徴しているのではないかと思った。


鬼人幻燈抄 22話

 今回から明治編。甚夜は染五郎の手助けを得て、おふうと話していた「鬼そば」の店名を借りて蕎麦屋を開いている。野茉莉を大事に育てつつ、廃刀令に苦労しながらも鬼を斬りつづける甚夜。だがマガツメ(鈴音)の刺客が迫りつつあった。奪われたものを取り戻したいという娘・兼臣も甚夜との共闘を経て蕎麦屋に居つき、みな因縁を抱えていても時に楽しく、逞しく生きている。これはおそらく市井の人々もそうなのだった。
 Aパート、最低限の描写だけで明治編の状況を開示する説明の上手さがすごい。Bパートは作画のリソースが厳しいのが目に見えており、アクション中の鎖の絵が簡略化された紐になっていたり、本来は誰かが映っているべき箇所が背景だけになっていたりする。ブルーレイで修正されてほしい。


わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?) 10話

 家出した紫陽花さんとれな子の温泉旅行の続き。旅費や宿泊費を全額払うと言い張る紫陽花さんに対して、れな子は“友達”なのだから気を使って一線を引かないで割り勘にしてほしいと考え卓球勝負で決着をつけることに。説得は届いたものの、勝負に負けて一緒の温泉に入るという紫陽花さんの頼みを聞くことになり……。温泉ではれな子が紗月と一緒の風呂に入ったことへの嫉妬なのか紫陽花さんの胸を揉むことになったり、友情と恋愛の差はえっちな気持ちになることだという話をして互いに変な気分になったりする。れな子も紫陽花さんも下心と性欲がもろに出ているのに否認し続けるシュールさがある。
 この作品は明らかに異常なシチュエーションにヌルッと突入して視聴者を騙すのが上手い。というか明らかに「ドアインザフェイス」を使っている。これは交渉術のテクニックとして有名で、はじめに過大な要求をして、その後に小さな要求をすることで通りやすくするというものである。今回であれば紫陽花さんの頼みを聞いて胸を揉むことになる展開を描き、ここは明らかに下心のある異常なシーンだと印象付ける。だがその後の布団での紫陽花さんとの会話や幼児退行して甘えまくるプレイのシーンでは、すごいことになってるけど胸揉みに比べたらこれはそういう親密な関係の一形態であって意外とアリだな、紫陽花さんの気持ちを汲んであげたいな、という気持ちが湧いてきてしまう。だが前半の風呂パートがなかったら紫陽花さんの行動はただ強引で異常に見えてしまうはずだ。おそらくこういう風にして視聴者は騙されている。
 これはエピソードだけでなく全体のレベルでもそうで、王塚真唯のものすごく強引なアプローチを最初にみせることで、その後の紗月も紫陽花さんもまだ妥当な振る舞いをしているかのように感じさせてしまっている。そもそもれな子が真唯に影響されて性的な目線にさらされることに疑問を持たなくなり、変な要求であっても聞いてしまうというドアインザフェイスに引っかかっているような状態なので視点と描写が一致している。すごい騙しのテクニックが使われていると思った。


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