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祖母の本棚から見つけた、心の本たち

私がはじめて読んだ本は、
小学五年生の頃、祖母から勧めてもらった
『ガリバー旅行記』でした。

ページをめくる手が止まらなくなるほど夢中になるような感覚や、次はどうなるんだろうと胸が高鳴るドキドキ。

私は『ガリバー旅行記』を読んで、本がもたらしてくれるワクワクをはじめて知りました。

あれから20年。

私は今も、すっかり読書の沼にハマっています。


私は今、祖母と一緒に暮らしていますが、
そんな祖母の家には、大きな本棚があります。

祖母は、どんな本を読んできたんだろう。

どんな言葉に心を動かされ、どんな物語を大切にしてきたんだろう。

そんなことを考えながら、祖母の本棚にある本を片っ端から読んでいます。

その中には、読み終わったあとも心に残り続けている本がいくつかありました。

今回は、その中から特におすすめしたい3冊をご紹介します。



『夜と霧』


ヴィクトール・E・フランクルの『夜と霧』です。

この本は、ナチスによる強制収容所での体験をもとに、人間が極限状態の中で「生きる意味」について考えた一冊です。

実話のため決して軽い気持ちで読める本ではなく、
読んでいて苦しくなる場面もあります。

それでも、私はこの本を読み終えてから、
「生きる」ことの意味について、以前とは少し違う角度から考えるようになりました。

私たち人間は、どんな状況に直面しても、
諦めなければ適合できる生き物であるということ。

ただ、死にゆく時を待っているように見える日々の中でも、その日々こそに意味があるのだということを、この本は教えてくれました。

何かを学んだり、何かを成し遂げたり。

生きていれば、何か成果をあげなければならないと
私たち人間はどうしても考えてしまう。

でも、大切な人のことをただ思ったり、何気ない日常を生きることに意味があるのだと、この本から学ぶことができました。


『キッチン』


2冊目は、吉本ばななさんの『キッチン』です。

この本は、主人公が大切な人を失い、悲しみを抱えながらも少しずつ日常を取り戻していく物語です。

私が特に好きなのは、
「食べること」や「ご飯をつくる」というごく普通の日常が、人の心を支えていくところです。

悲しいことや辛いことがあっても、誰かと一緒に食卓を囲み、温かいご飯を食べる。

眠って、
そして、朝になってまた一日を始める。

そんな何気ない日常を過ごすことで、
傷ついた心を少しずつ、本来の場所へ戻してくれるのだと感じました。

そして私は今、祖母と暮らしています。

祖母と一緒にごはんを食べたり、お話ししたり。

そんな毎日の何気ない時間が、以前よりもずっと愛おしく感じられるようになりました。

きっと今の私だからこそ、
『キッチン』の温かさを、より深く感じられたのだと思います。


『本日は、お日柄もよく』


3冊目は、原田マハさんの『本日は、お日柄もよく』です。

この本は、「言葉」の力を教えてくれる物語です。

誰かに伝えたい気持ちがあるのに、うまく言葉にできない。
そんな経験は、きっと誰にでもあると思います。

けれど言葉には、人の心を動かしたり、誰かの背中を押したり、ときには人生を変えたりする力がある。

この本を読んでから、「何を言うか」だけではなく、
「どんな気持ちで言葉を届けるか」を、以前より考えるようになりました。


そして今、私はこうしてnoteを書いています。

祖母との暮らしや、祖父母との思い出、
日々の小さな出来事。

昔だったら、わざわざ文章にしようとは思わなかったことを、私は今noteに綴っています。

書くことで、なんとなく過ぎていた一日の中にも、
たくさんの気づきがあることを知りました。

あのとき、祖母はこんな気持ちだったんじゃないか。こんなことを考えていたんじゃないか。

そんなふうに、自分の中にある記憶を一つひとつ、
拾い上げることができるようになりました。

それは、言葉にすることで初めて見えてきたものだったのかもしれません。


本は、読み終わったら終わりではありません。

何年か経ってから読み返すと、そのときの自分とは違うところに心が動く。

そして、誰かにすすめてもらった本なら、その人との思い出まで一緒によみがえってくる。

小学生の頃、祖母に勧めてもらった『ガリバー旅行記』から始まった私の読書。

20年経った今、私は祖母の本棚にある本を読んでいます。

祖母の本棚に並んでいたこの3冊は、これからも私の人生のどこかにそっと置いておきたい。

私にとっても、とても大切な本となりました。


いつも、私の記事を読みにきてくださりありがとうございます。

今回の記事から、note3ヶ月目に突入しました。
ここまで続けられてきたことに、とても感謝しています。

これまで私のnoteでは、認知症の祖母との日常や、
祖父母との思い出について書いてきました。

3ヶ月目からは、自分自身についてや、自分で考えたことなども書いていけたら良いなと思っています。

祖母との日常を書くという主軸は振らさずに、
私のnoteの幅を広げていきたいです🫧

今後とも、よろしくお願いします!

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Maru(まる)|87歳認知症の祖母とのゆっくりな暮らし 私の記事を読みにきてくださりありがとうございます。チップは、祖母とのランチ代に使わせていただきたいと思っています。