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ono_tsubame
詩 幻の炎
以前、ある川に行ったときのことだった。
急流が轟々と音を立てて流れていく。
あまりの勢力と速力によって、猛烈な勢いで川の流れが岩に当たり、白いあぶくが沸騰するように湧き出してきて、忽ち川の表面が真っ白になってしまう。
そんな川のある場所で、虹を見た。
猛烈な勢いで流れる川の飛沫が蒸気のように湧き立ち、そこに光が差し込むことによって、虹が出現した。
虹は曲線を描いてかかるのではなく、一つの塊のようになって、どくどくと燃え立っていた。
そんな光景を眺めていると、それが幻の炎のように思えた。
透明な炎上が、虹色の色彩を帯びて、急流において、どくどくと燃え上がっている。
潤いがありながらも、鮮やかで、繊細で、強烈で、清澄な炎上である。
自分の心の底にそのような透明な炎上があるのであれば、その幻の炎によってあらゆる現実を透かし見て、あらゆる実在の中に虹色の輝きを見出したい。
