伯父さんは変な人

古い街並みに
忽然と建てられた
超近代的な一軒家。
宇宙的な広い空間は
どの部屋も続いている。

持ち主は工場を経営、
大成功して金持ちに。
近所の人たちは
面白がって集まるが、
息子はつまらない。

息子のジェラールは
とても変な伯父さん、
ユロと遊ぶのが好き。
マッチ箱のような古い
アパートに住みブラブラ。

ユロに仕事を持たせよう、
結婚させようと、
金持ち夫婦は考えるが、
ユロは失敗ばかりで
騒動しか巻き起こさない

ユロは歩き方も
考え方も変な人。
滅多に話さず
パントマイム。
演ずるのはジャック・タチ。

フランスの喜劇役者。
「ぼくの叔父さん」の
脚本と監督も行っている。
傑作コメディ映画、
アカデミー賞も獲った。

伯父さんと甥の友情。
そういう話ってあったよな、
そうフーテンの寅さんだ。
伯父さんは車寅次郎、
甥っ子は諏訪満男である。

人気シリーズには
「男はつらいよ、
ぼくの伯父さん」があるが、
これはタチの作品から
タイトルをとったものだ。

タチの「ぼくの伯父さん」、
セリフがほとんどなく、
無声喜劇映画のよう。
志村けんさんのコント、
「変なおじさん」も好きだった。

ユロの変な行動の
意味を知ろうとしたら、
原作や小説を読むのが一番だ。
笑いの中に込められた
近代化や効率化への風刺、
名作と言われる由縁である。

この記事が参加している募集