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kobunsha_shinsho
【エッセイ】はじめての中から
はじめての中から生まれる。
はじめての場所から生まれる。
はじめてづくしの日常、非日常。
はじめて行ったあの場所で、私は私を見つけた。
出会い方も特殊で、関わり方も特殊で。
そんな、傍から見たら変かもしれない、不思議な空間で。
私たちは出会って、たわいもない話をした。
こんな出会い方、はじまりもあるんだと知った。
私は今まで、知らなかった。
知ってしまった。
知ってしまったら、戻れないと思った。
私、やっぱり、こういう場所が好きだ。
ずっと求めていた。
出会ったそばからたわいもない話をして、だけどその話のベースはみんな違っている。
住んでいるところも出身も、今していること、仕事とかそういうのも。
なにもかもが違っていて、動き出さなければ出会うはずのなかった人達。
そんな人達と出会って、同じ空間で話してる。
引き寄せあっているのかもしれない。
今の私を、変えるきっかけが欲しかった。
これが、そうなのかもしれない。
私は、変えるきっかけが欲しかった。
同時に、居場所になるような場所が欲しかった。
なんとなく、あたりな気がする。
はじめての場所で、はじめての経験をした。
アウトドアの椅子を組み立てて、紅茶をもらって、作ってくれたお菓子を食べながら喋って。
みんな、何を求めてここにいるのだろう。
少し気になったりする。
私は……。
