6年越し、2度目の救世主。私と嵐の出産前夜。
私は現在、ジャニオタ(とあえて言う、他になんて言えばいいのかいまだに分からないので)としての日々を送っている。
推しはtimelesz、中島健人、Aぇ! group。
30歳過ぎてジャニーズに目覚め、早5年。
思えばきっかけは、第一子出産後に病室でVS嵐を観たことだった。
2020年、コロナ禍。
初めての出産、緊急帝王切開。
誰もお見舞いに来られない病室。
夫や親と電話で話せば、「案外元気そうだね」「私の時は歩くなんて絶対無理だったよ〜」なんて言葉に、術後の姿を直接見てもないくせに…と苛立ちや絶望が募る。
そう、まごうことなき産後メンタル。
普段ならさらりと流せるような、なんてことない言葉にいちいち反応してしまう。
誰にもわかってもらえないような、悲しいような、孤独なような。
もうイヤ、みんな嫌いです。私これからこの赤ちゃんと2人で生きていくので。
そんなことを考えては、いやぁ、弱ってるんだなぁと自覚する。わかっていても止まらないマイナス思考。疲れるよ。
そんな時テレビをつけて、VS嵐を観て、衝撃を受けた。あまりの楽しさに。
なんだこの人たちは。こんなにまっすぐ、楽しいことだけ、楽しそうに届けてくれる人たちがいるなんて。
マイナスなことは1つも言わず、悲しいことを思い出すきっかけも一瞬たりともなく、ずっとテレビ越しに笑顔を届けてくれる。私は、エンターテイメントの力というものを、 全身に浴びた。
放送の詳細は覚えてないけれど、最後のボーリングでめちゃくちゃ盛り上がったシーンは明確に思い出せる。
人を元気にする・幸せにするってこういうことか、と思った。
情けないほど語彙がなくて残念だけど、本当にあの時、久しぶりに「楽しい」という感情でいっぱいになって驚いたのだ。
もちろん嵐のこともVS嵐のことも、その時まで知らなかったというわけではない。
世代的はどんぴしゃ、さらに彼らはいつのまにか国民的アイドルになっていたので、しっかりと認知はできていた。
メンバーはフルネームを言えるし、カラオケに行けば歌える曲が何曲か、学生時代の文化祭では嵐の曲で踊った。
それでもファン、というほどではなく。知ってるジャニーズ、って感じ。
しかしその日私は一瞬で嵐ファンになった。
この人たちのことが大好きだと思った。
塩顔好きのくせになぜか推しは松潤。幸い嵐ファンはそこら中にいるので、「嵐を好きになりました」と宣言すると、おすすめの楽曲やライブ映像の情報があっという間に集まった。
でもさ、あれなんです。
私の出産って2020年の10月なんですよね。
そう、そこからわずか2ヶ月あまり、産後の私を救ってくれた嵐は2020年12月31日をもって活動を休止した。
一瞬のジャニオタライフをありがとう。
配信ライブを楽しんだし、いくつかの円盤も見られました。
その後、一瞬で急上昇した熱はゆるやかに落ち着いたものの、またもや子育てでメンタルが弱っている最中にジャにのちゃんねるの存在を知り、ニノに再会。
そこで売れたいと連呼する菊池風磨に落ちる。
なんてったって顔が好き。
ふむふむ、君はSexyZoneというグループにいるのだね。あ、私が一瞬嵐のファンでいられた期間にVS嵐に出てたあの子達か!
そんな認知レベルから、売れるって数字で示さないといけないんですよね、というマナーをXなどで学びSexyZoneのファンクラブに加入。
CD・円盤はそこから全形態購入しカップリングが形態によって違うという売り方に衝撃を受けるなどオタ活ビギナーとして洗礼を受ける。
そして、彼らの初めての東京ドーム公演にも参戦することができた。
ていうかジャニーズってYouTubeあったんだ〜とゆるく徘徊しているうちになにわ男子を経てAぇ! groupに行き着く。
そこから今日までの間にいろいろなことがあった。
SexyZoneは宝箱へそっとしまわれ、5人から3人になった彼らはtimeleszとなり8人組になり、ケンティーはケンティーのまま羽ばたいてゆき、マリウスは想像してたよりも今も姿を拝むことができる。Aぇ! groupは6人から5人になりデビューを果たし、いつしか4人になって、主演映画が公開され、そもそもジャニーズという名前はなくなっちゃった。
そして今日、第二子の出産前夜。
計画分娩なので前日から入院している。なんの因果か嵐のラストライブの配信期限最終日と重なり、私は視聴時間ギリギリまで必死で見納め中だ。
第一子の時は緊急帝王切開であれよあれよという間に進んだけど
今回は計画帝王切開なもんで、あぁ明日お腹を切るんだ…と実感する時間がしっかりと確保されている。赤ちゃんを取り上げる瞬間の何かを引き剥がされる感覚や、術後の痛みを明確に想像できてしまいややナーバス。
それでも今日までしか見られない嵐の5人の姿をなんとか目に焼き付けようという執念が、私の意識を明日への恐怖から逸らしてくれる。
消灯時間が迫る中、古からのファンに連絡をし「この曲って過去どういう位置付けで今回のライブに採用されたの?」などと、最後までライブの文脈を読み取ることに貪欲になってしまう。
ありがとう嵐。
出産という私の人生における大イベントを、2回も助けに来てくれた。
小学生の頃から知ってる5人組が、まさか数十年を経てたった1本の番組を通して自分の救世主になるなんて、人生何があるかわかんないな。
そんなわけでライブは見納め。
明日の手術の成功を祈りつつ、これからはまたsecondzでありU:nityでありAぇ担である私として、日々楽しんでいこうと思います。
