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【夏期講習の早起きが教えてくれた、"朝"という財産】


わたしは小学生の授業を担当することが多い関係で夏期講習などが始まると、まず確実に朝一番の授業を担当することになります。。

長年この仕事をしていますが、毎日決まった時間に起きて、早朝から教室に立つという生活は、正直なところ最初はこたえました。ところが、この生活を一夏続けているうちに、ある大切なことに気づかされました。それは「朝の時間」が持つ力の大きさです。

◆朝の時間はなぜ特別なのか


朝一番の授業をしていていつも感じるのは、生徒たちの頭の回転の違いです。
前日の疲れも雑念もリセットされたまっさらな状態で、算数の問題、特に計算問題や図形問題に取り組むと、驚くほどすっと解法が見えてくることがあります。夜遅い時間帯にありがちな「なんとなく手が止まる」感じがなく、思考がクリアに動いている様子がよく分かります。
これは生徒だけの話ではありません。教える側の私自身も、朝の授業の方が頭の回転が良く、説明の言葉もすっと出てくる実感があります。朝という時間帯そのものに、集中力を引き出す力があるのだと思います。

◆早起きの生活リズムで見えてきたこと


早起きの生活を続ける中で、もうひとつ気づいたことがあります。それは、夜の過ごし方が自然と変わるということです。
「明日も早いから、早く寝なければ」というプレッシャーは、思っている以上に効果的です。それまでなんとなくスマートフォンを見たり、テレビをつけたままにしていたりした、いわゆる「だらだらした時間」が、このプレッシャーによって自然と削られていきます。
結果として、夜は早く切り上げて質の良い睡眠を取り、朝は頭のさえた状態で学習に取り組む。夜と朝、両方の時間の質が同時に引き締まっていく感覚がありました。これは、早起きそのものよりも大きな副産物だったかもしれません。

◆受験生の家庭にも応用できる朝の使い方


夏期講習が終わり、通常の生活リズムに戻ると、この朝の時間をつい手放してしまいがちです。しかし、この習慣は受験生の家庭にこそ取り入れていただきたいものです。
特におすすめなのが、計算練習や一行問題といった、頭を使いつつも短時間で完結する学習です。夜にまとめて長時間机に向かうよりも、朝の20分から30分で集中して取り組む方が、定着度も高くなる傾向があります。
また、「明日も早く起きるから今日は早く寝よう」というリズムを作ること自体が、受験生本人の生活管理能力を育てることにもつながります。これは机の上の勉強だけでは身につかない力です。

◆まとめ


早起きは、辛いだけのものではありません。朝という時間帯そのものが持つ集中力の高さ、そして早起きが生み出す夜の過ごし方の変化。この両方に気づけたことは、今年の夏の大きな収穫でした。
受験生にとって、朝の時間は隠れた武器になります。ぜひご家庭でも、無理のない範囲で朝の学習時間を取り入れてみてください。

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