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ワラーチのおじさん、女子高生に声をかける。3分間の葛藤


朝ラン終了後のコンビニにて、こぼれ話を一つ。

朝ランを終えて、コンビニでお茶を買っていたときのこと。

雨と汗でベショベショに濡れたワラーチのおじさん。

そんな私の近くで、女子高生が定期ケースを落としました。

しかも、落ちた場所が周りからは見えにくい棚の下。

誰も気づいていません。

でも、走った直後だったからなのか、五感が妙に冴えていました。

「今、何か落ちた」

すぐに気づきました。

ここから、ちょっとした葛藤が始まります。

普通の服装だったら、

「これ、落としましたよ」

と、すぐ拾って渡します。

でも、この格好です。

雨と汗でベショベショ。

ワラーチを履いたおじさん。

自分で言うのもなんですが……

女子高生に話しかけたら、普通に「変なおじさん」に見える可能性があります。

どうしよう。

レジに持って行って、

「落とし物がありました」

と店員さんに渡すか。

それとも本人に直接、

「これ、落としましたよ」

と声をかけるか。

頭の中で、しばらく考えました。

たぶん3分くらい。

そして、最後に思ったのは、

「もし自分が何もせずに、あとでこの子が定期ケースがないことに気づいたら、一番困るのは本人だよな」

ということでした。

変なおじさんと思われるかもしれない。

ちょっと怪しまれるかもしれない。

それでも、ここは勇気を出そう。

そう決めました。

そして、

「すみません、これ……」

と声をかけました。

すると、最初の5秒くらい、

「えっ……何、このおっさん」

というような空気が流れました。

沈黙。

やっぱりそうなるよね(笑)。

そこで私は、

「これです、これです」

と定期ケースを見せました。

すると、

「あ、私のです!」

と笑顔で受け取って、

「ありがとうございました」

と言ってくれました。

その瞬間、

「ああ、よかった……」

と、ものすごくホッとしました。

変態おじさんにならずに済んだ。

……いや、そこじゃない(笑)。

ちゃんと本人のところに戻ってよかった。

たった数分の出来事です。

でも、走った後だからこそ気づけたことがあり、そして、走った後だからこそ少し勇気を出せたのかもしれません。

ランニングって、速く走ることだけじゃない。

身体を動かして、汗をかいて、外の空気を感じていると、普段なら見過ごしている小さな出来事にも気づくことがあります。

そして時には、

「どうする?」

と、自分自身に問いかけられる場面もある。

そんなときに、

「ちょっとだけ勇気を出してみる」

というのも、走ることからもらったものの一つなのかもしれません。

朝ラン終了後のコンビニ。

雨と汗でベショベショのワラーチのおじさん。

女子高生の定期ケース。

そして、3分間の葛藤。

今日も、なかなか面白い一日でした。


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