『VIVANT』を観て、日本ドラマの底力を新発見、と同時に、日本発エンターテイメントコンテンツの未来に期待。
大変遅ればせながら、やっと、遂に、観ましたよ。「VIVANT」。これは、なかなか、面白かったですねー。
まさに、タイトルの通り、底力と未来を感じました。かつて無いほどの、壮大なスケールと莫大なな制作費、豪華俳優共演といった具合で、映画の大きいスクリーンで観たら、また、堪らんだろうなと、手に汗握りました。いま流行りの、編集して4時間位に圧縮した映画バージョンに、期待大ですね。
自衛隊の精鋭「別班」は本当に存在するのか、都市伝説みたいなノリですが、こういう設定は、アクション系の作品で選ばれがちですよね。
乃木演じる堺雅人や、阿部寛演じる野崎の安定した演技力をベースに、テントというバルカ共和国の謎のテロ集団という設定が面白くて、役所広司や二宮君等のキャスティングが意表を突いていて、絶妙でしたね。
丸菱商事に勤める乃木憂助(堺雅人)は、誤送金された130億円を取り戻すべく、送金先であるバルカ共和国へ向かった。
バルカで爆発事件に巻き込まれた乃木は、爆破犯に間違えられ、バルカ警察に追われる羽目となる。現地で出会った公安警察の野崎守(阿部寛)と医師の柚木薫(二階堂ふみ)と共に、乃木はバルカを脱出するために奔走する。
しかし、それは偶然ではなかった。
乃木の本当の顔は自衛隊直轄の非公認組織「別班」の諜報員であり、国際的なテロ組織“テント”を追うためにバルカに潜入していたのだ。別班の仲間と合流し、テントのリーダーにつながる情報を集めていく乃木だったが、そこで自らの残酷な運命と対峙することになる。
テントのリーダーであるノゴーン・ベキ(役所広司)は、生き別れた実の父親であるという真実に直面する乃木。そんな運命に立ち向かい、自らの手で、ベキを暗殺することになる。
そして――
全てが落着したかに思えた乃木の前に、再び赤い饅頭が置かれることとなる――。
引き裂かれた家族への想いが、互いを引き寄せた
この物語の核心、キモは、なんといってもかつてバルカで引き裂かれた、家族への、並々ならぬ想いや愛と、相反する、燃えたぎる様な復讐心にあるのでは無いでしょうか?前者は、乃木(と、見せかけて終盤は怒涛の展開w)、後者は、父であるノゴーン・ベキに当たります。
中盤に差し込まれる、林遣都演じるベキの回顧シーンで、日本政府により引き裂かれる様が忠実に描かれますが、思わず同情心を煽られる様な迫真の演技と、シナリオの妙で、観る者を作品世界のに引き込みます。しかし、このアンションシーンというか、銃撃戦はどれだけの予算と労力が掛かったのだろうと、民放のドラマシリーズの枠を軽く超えている気がします。破格という言葉がしっくりきますねー。良作ドラマ量産畑、TBSの底力を感じました。
これでも、Netflixでやったら、下手したら世界的に大ヒットで、主要キャスト殆ど「SHOGUN」みたいに、ゴールデングローブ賞ノミネートされていたのでは無いでしょうか?福澤諭吉の子孫、福澤監督のキャリア総決算といった出立ちでしょうか?
やっぱり主役、堺雅人の功績は計り知れない
序盤のから中盤に掛けての、丸菱商事のぱっとしない中年ダメリーマン乃木が、程よくマイルドに作品全体を中和してくれていて、このキャラクター性の主人公像が無かったら、裏切りや拷問、虐殺を国際色豊かに過激に描くだけの、キワモノドラマになっていたかも知れませんね。
堺雅人の演技力というか、憑依性というか、天性の役者サービス精神、エンターテイメント精神に感服です。代表作「半沢直樹」も僕も大好きな作品なのですが、素敵な俳優さんだと思います。
個人的には、もっと役所広司みたいに映画作品に焦点を当て、海外作品にも出演して頂けると、もっと面白く化けそうですよね。それこそ、ドラマで父の背中を追っかけた様に、ショービズの世界でも、先輩俳優役所広司を追っかけて、カンヌ国際映画祭で男優賞を目指すとか。ベンダースやジャームッシュなんかの、長閑なロードムービーとか、似合いそうですよね。「パターソン」のアダム・ドライバーを堺雅人が演じてみたら…。とか、色々妄想が広がります(笑)
怒涛の伏線回収
乃木の別人格が、時折出現し、悪魔の囁きというか、天使の助言というのか、兎に角一人二役のシーンが挿入されているのには、毎回微笑ましく観させてもらいました。複雑な幼少期の生い立ちや激しい訓練の為、「現実への逃げの口実」として、別人格が出現する様になったのかな、と推察出来ます。本編では全く、この二重人格に触れていないのにも、逆に新鮮で、面白さを感じました。
残酷な離散家族を口実に、テロリスト集団の核まで、潜伏し、時に情や恩を売りながら、任務遂行の為周囲を裏切っていく様、終盤での種明かし、怒涛の伏線回収には、やはり、固唾を呑むにはいられませんでしたね。脚本、演出、芝居、どの角度で観ても、秀逸でした。
次作、もう始まってるしw
実は、VIVANTシーズン2の電車中吊り広告というか、モニターに番宣のショート映像が流れていて、興味を持ちまして、今ならまだ間に合うと、シーズン2始まる当日まで、3日で一気しました(笑)
やっぱり、タイムリーに体感したいじゃ無いですか(笑)
11話も、新しい物語が始まる予感といった仕上がりで。
楽しみですね。また、「熱い夏」になりそうです!
