読書記録③
『犬のかたちをしているもの』高瀬隼子
『おいしいごはんが食べられますように』を読んで、再読。
こちらも薄かったので早めに読み終わった。そしてこちらも重い…。
少しネタバレ注意⚠️
『おいしいごはんが食べられますように』といいこの作品といい、考えさせられるテーマを描くのがなんと巧いんだろうか。
主人公の薫は、恋人が違う女と作った子どもを「もらう」ことを選ぶ。
子どもが好きだからとか、そういう単純な理由ではない。
女性としての役割、みたいなもの。女性にしかできない「産む」という行為。
薫はそれができない。
だから、その行為を介さずに「子ども」がもらえるならば。
親、恋人、世間体。様々なことを考え、自分自身の気持ちに折り合いをつける。
薫にとって「子ども」は、恋人が自分から離れていかないよう繋ぎ止めるためのいわば「道具」でもあるのかもしれない。
薫は自己評価が低すぎて、「何か付加価値を」と求めているようにも思える。
「なんにも共通する所属がなくなった後で、それでもわたしと会いたいと思う人なんていないって、思う。」
この思考がそれを物語っている。
ただ、もし自分が薫とおなじ状況になったら?
薫とおなじように、「妊娠できるかもしれないし、もしかしたらできないかもしれない」体になったら?
そう考えると、自分も薫と同じ選択をするのかもしれない。
産む・産まない、ではなく、まず妊娠できる・できないの根底が不安定だったら。
とても苦しい。
薫の気持ちを想像すると苦しい。
高瀬隼子さん、2冊読んだけど どちらも苦しい。言いようのない苦しさ。
次はちょっと明るい気持ちになる本が読みたい。
ちいかわ映画からずーっと、苦しい作品ばかりを摂取していてちょっと元気がなくなりそう。
今回の読書BGMはコチラ👇
次はこちらを読み始めました。
あかる…くはなさそう。
だけど、上巻を去年読んで 下巻の途中で止まっているので読み切っちゃいたい気持ち。
それではまた。
