祖国に渡った「在日」はどう生きたか
ついに書籍化!
「北朝鮮帰国者の記憶を記録する会」、そして調査・執筆責任者でジャーナリストの石丸次郎さんが、8年がかりの執念で書き上げた『証言・北朝鮮帰国者 祖国に渡った「在日」はどう生きたか』(集英社)
2026年5月24日(日)に大阪で開催された出版報告会に参加してきました。
定員150人の会場は満席。
総合司会を務めさせていただき、感無量でした。
噛みしめるように本を読み進めています。
最後のエピローグに私の親族の話も掲載されています。
すべての在日コリアンに語り継がれるべき歴史であり、日本と朝鮮半島の近現代史において、忘れられてはならない出来事だと思います。
あまりにも大きな傷跡を残した「帰国事業」。
「地上の楽園」へ旅立って行った93,340人の方々(日本人国籍者・配偶者も含む)が生きた証を、こうして記録として残してくださった関係者の皆さまに心から感謝いたします。
一人一人の人生が重すぎて、ゆっくりと読み進めたい本。
本の最後の言葉、石丸次郎さんの言葉に、涙が...
本書を北朝鮮に渡った9万3,340人と、その在日家族に捧げます。

費やされた時間と努力を思うと、
ずっしり本の重みを感じます。
アマゾンでベストセラー1位をキープ中!!

今も生き続けている在日帰国者の記録です。
【最後に】
個人的には北朝鮮の収容所に連行され消息不明になった私のいとこたちへ、せめてもの弔いに...という思いが一つ。
そして、総連や朝鮮学校のすべての関係者に読んでほしいという思いが強いです。
朝鮮学校を建てるために全てを捧げ、帰国事業で北朝鮮へ渡った大先輩たちが「祖国」でどう扱われたのか、
【本のp 226 ~ p 235】
朝鮮学校の在学時代に学校の勧誘や宣伝北に渡った学生たちが、どんな苦しみを味わったのかをぜひ直視してほしい。
私の記憶では、朝鮮学校の教科書で帰国事業について書いてある部分は、1ページにも満たない分量、「父なる祖国の胸に抱かれ、みんな幸せに暮らしている」でした。
修学旅行や訪問団でほんの一面だけを見て、VIPとして扱われ、「ウリナラ楽しかったー!」とはしゃぐ行為がどれほど虚構で、同じ空の下の誰かを苦しめているのか、この本を通じて考えるきっかけになればと願います。
※朝鮮学校の訪問団でやってきた昔の同級生と平壌で偶然再会し、惨めで悲しい気持ちになった...という、帰国した元・朝鮮学校出身者の証言も本の中にありました。
