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退院時完ミから、生後3カ月で完母になるまで(おすすめも紹介)

私は産む前は、母乳メインで不足すればミルクを足す混合(できれば完母)を望んでいました。
母乳は免疫の獲得、良好な歯並びの形成、発達などに好影響を与えるとSNSや本を読んで感じていたからです。※ミルク育児を選んだ方を批判する意図は全くありません。

ただ、産んでみれば入院中はにじむ程度で、一滴も母乳が出ず。
初乳が黄色いというのも見たことがありませんでした。
挙句の果てには完全な直母拒否まで経験し、かなり悩みました。
自分のために、そして調べても調べても同じ境遇の人が出てこず困った私みたいな人のために、完ミから完母になるのに頑張った記録を残します。

授乳量のぴよログ、搾乳量の増加グラフもまとめているのでご参考にください。

▼産前に読んだ本はこちら。めっちゃおすすめです。
本に記載されており、この記事でも前提としている知識として
・母乳は吸われる刺激で作られる
・吸われた量に対して作成されるので、量を増やすには空にする必要がある
などがあります。
その他授乳姿勢なども参考になりました。

kindle unlimitedで対象なので無料で読みました。(2026/05/08現在)

出産~入院中

私の産院はミルク育児よりでした。
出産後の初哺乳はミルク、初の母乳をあげるのは翌日の朝10時という環境でした。
前日14時に出産している私はほぼまる一日、母乳をあげられずでした。
母乳は胎盤が出たことがトリガーになり、赤ちゃんが吸う刺激で作られます。なので出産してから一週間くらいが今後の分泌のために重要だ!と意気込んでいました。

バースプランでも「できれば完母で育てたい」と記載したのですが、その希望はうまく伝わらず、私自身も出産の疲れで「無理をいうほどではないかな…」と産院の方針に従って出産当日は授乳をせずに終えました。

翌日にはじめて授乳指導を受けました。
その時は助産師さんの手で少しだけ母乳がにじんだのですが、私の乳首が吸えない形(陥没)だったので、保護器をつけて授乳することになりました。
保護器があれば吸えるようで何度か吸わせた後、ミルクを足すように言われました。

3時間おきに直母をし、それ以外でも吸ってくれそうなタイミングであげていました。
授乳前後で体重を測るようにいわれていたのですが、5分吸わせようが10分吸わせようが赤ちゃんの体重は増えず。それどころか減っている!?みたいなこともあり、徐々に体重計には向かわないようになりました。

当時のぴよログが以下です。
頻回授乳といっても多くて11回なので、この時期から完母でやっている方にはかなり劣るかと思います…。

母乳も吸わせているが超短時間
ミルクの量が母乳が出てないことを物語る

退院後、生後0か月(新生児)

入院中、胸がはることもなく、母乳が垂れるようなこともなく帰宅。
引き続き保護器を使って直母→ミルク、で授乳していました。
が、退院から一週間程度で直母を拒否されるようになりました。最初は「あれ?気分じゃない?」程度だったのが、徐々に完全拒否に。
ぴよログは「授乳回数6回1分」「0回0分」とむなしい記録が積み上がります。

それなりに飲む子でした

どれくらい拒否かというと、新生児とは思えないパワーで反り返り頭を振り、こちらの力で乳首に近づけるとギャン泣きでした。
私ってお腹を満たしてあげたいんだっけ?いじめたいんだっけ??と思うほどのギャン泣きっぷりに非常に疲れました。

ただ、ギャン泣きされること自体は私はそこまで辛くなかったのですが、拒否が続くことで、母乳がでなくなってしまう!!という焦燥感でメンタルを病みそうでした。

この頃はもちろん検索魔になっていたし、上で紹介した本を再度読み返したりといろいろしていましたが、どれも「赤ちゃんに頻回に授乳することで母乳量が増えます」と書いてあるばかり。
母乳を一滴もあげられていないのに、直母拒否までされている私はどうすればいいんですか!?!?と、このまま母乳をあきらめなくてはいけないのかと泣いていました。

焦って一番近くの母乳外来に電話すると、対応してくれた看護師さんから「込み合っておりすぐは見れない」と回答がありました。
「(公的サービスの)産後ケアを利用されてみては?」と伝えられ、役所に問い合わせてみることにしました。
即日の産後ケアは空いてなかったようで、新生児訪問を兼ねて役所の助産師さんが翌日にきてくれるとのことでお願いしました。

翌日、助産師さんに乳頭マッサージをしてもらいましたがその時は、タオルがほんの少し湿る程度しか出ず。
でも、助産師さんに授乳姿勢を手伝ってもらうとまさかの吸ってくれた!!私が不器用なのもありうまく必要な高さにもってこれていませんでした。

授乳クッションをケチって3,000円くらいの空気で膨らますタイプを浮き輪みたいに一日中つけたままにしていたのですが、使い勝手が悪く、結局エルゴの授乳クッションを11,000円で購入しました。
ケチらなければよかったです。産前から買う必要はないかもしれません(母乳をあげたくても出産トラブルで出てくれない可能性もあるので)、ただ、産んで母乳をすすめるなら固めで支えがしっかりしている授乳クッションをおすすめします。本当にこれがなかったらダメだった。

助産師さんが帰った後、自分でやってみたらうまくいく……なんてこともなく。またくわえてくれなくなりました。

ただ、助産師さんから「くわえてくれるのがもちろん一番だけれど、自分で乳頭をマッサージしても刺激になるから続けてみて」と言われ少し安心しました。
吸ってくれなきゃでない=母乳が枯れる、と思い込んでいたので、自分での刺激でも大丈夫、というのはかなり安心材料になりました。
また、直母拒否については「ずっと搾乳だけのお母さんもいる」と聞き、やはり吸ってくれなくても出せるんじゃん!!と少し自信になりました。

その日から乳頭マッサージ、端的にいうと時間さえあれば自分で自分の乳首を揉みほぐすということをはじめました。
また、絞れば垂れる程度にはでるということで搾乳も始めました。
直母トライ(だいたい失敗)→ミルク→搾乳を授乳の度に繰り返していました。夜中は眠すぎてサボってましたが、1日6-8回を目指して頑張っていました。絞る元気がない時は寝ながら乳頭マッサージをしていました。

ピジョンの搾乳機も持っていたのですが、残念ながら溜まるほどはでなかったので、赤ちゃんのコップ飲みに使えるおちょこみたいなものを受け皿に手で必死に絞っていました。
絞れて数滴、全部足して1日10mlくらいでした。
これがなんと産後2週間経ってからでした。

前のぴよログと同じ週です
金曜からほそーく搾乳がはじまっています

さらにヒントはないか…と、次の週も産院の外来や訪問助産師さんを3人ほど呼ぶなど色々試しました。

やはり、助産師さんのヘルプがあるとくわえてくれるのですが、自力だとうまくいかず。
ただ、訪問助産師さんがきて乳房マッサージをしてくれたら、なんと、射乳反射ができるようになっていました!!
初めて搾乳できたのが産後2週間後、射乳反射を観測したのが産後3週間でした。
この頃には一日で30mlくらい出るようになりました。徐々に増えている!という嬉しさと、一日800mlくらい飲む我が子の需要に供給が合う日はくるのだろうか…と果てしない気持ちでした。

徐々に増えてきたものの一日の量には全く届かない搾乳
直母もできた回数ではなく、「トライした回数」を記録してメンタルを保つ

相変わらず直母拒否でしたが、搾乳の量は徐々に増えていくので、退院後しばらくの「母乳を諦めなくてはいけないのでは…」という暗黒期と比べると随分前向きになりました。

生後1か月

退院してからはじまった直母拒否は、生後1ヶ月目前まで続いていました。
搾乳と乳頭マッサージで量が増えてきたこともあり、直母は日中の私が眠くない午後のみトライしていました。
たまーに吸い付いてくれることもありましたが、刺激になる程長い時間は吸ってくれないし、1日1回吸ってくれたらいい方!という程度でした。

それが、生後1ヶ月をむかえる3日前のこと、突然吸ってくれました。それも、保護器なしでした。
毎回毎回保護器を洗うのも面倒くさく、何より保護器をつけて吸わせようとすると、頭を振られてはがれるわ、気づいたらズレてるわで非常にストレスだったので、直母がどうせ成功しないのだから保護器なしでいいや!となっていたタイミングでした。

今まで格闘していたのが嘘のように、急にスッと吸い付いてくれて、恐る恐る逆も試してみたら、また逆側も吸ってくれました。
翌日も恐る恐る試したら吸ってくれて…という形で何のきっかけがあったのかも分からず、とりあえず毎日1回は直母にトライしていたら急に吸ってくれるようになったのでした。

土曜2/14から急に直母ができたので、時間が伸びています

もちろん理由は赤ちゃんしかわからないし、赤ちゃんもおそらく分かっていないですが、色々検索した結果、思い当たる節があるのが「体重5kg」のラインでした。
体が小さいうちはうまく吸えないが、体が大きくなると吸えるようになるとは聞いており、ちょうど直母ができるようになったのが5kgに近くなったタイミングでした。

あとは毎回直母できるようになってめでたし!
と言いたいところなのですが、直母ができるようになったのに母乳は吸えていませんでした。

ミルクが800程度なので母乳は飲んでなさそう
日曜は辛うじて母乳で少しまかなえている?

最初は母乳が全然出ていなかったので直母してその後にミルクを全量飲ませる…という形で疑いなく進めていたのです。
生後1か月も半ばになると、搾乳で一回20-30mlはとれるようになってきたので体重計を購入しました。

産院であんなに嫌だった体重測定を、母乳が出たという自信で購入し計測してみたところ、産院と同様に増えていませんでした。
2gとかは増えていたのですが、搾乳できているほどは増えておらず、また落ち込みました。

吸っているのに吸えていない、ということは、子への直母では母乳のタンクは空になっていないことを意味しています。
乳頭に刺激があっても中身が空にならなければ量は増えないので、母乳の量が増えないのはこれか!!と思い、授乳後に毎回搾乳するようになりました。

それまではピジョンの電動搾乳機を使っていたものの、授乳後毎回=一日8回も使うことに対し、
・パーツが多すぎる&小さすぎる
・片手が使えないと食事もしにくい
というデメリットがあり、ハンズフリーに切り替えました。

これも本当に買ってよかったです。
私は毎回15分×両胸の搾乳を行っており、両胸同時を採用することで時間が半分になりました。
そしてインサートが付属しており胸の形にあわせてサイズを変えることができたので、ピジョンのものよりも搾乳量が増えました。
めちゃくちゃ高いです。が、四カ月に近い今日までで通算300回くらいは利用していることを考えると、一回100円でずいぶん楽になりました。

<余談ですが、夫に子を預けて一人で外出する時も便利です。搾乳機だけもっていけば胸がはることもなく、乳腺炎も避けられるのでそういう意味でも非常によい買い物でした。また、母乳を溜めておきすぎると生産STOPして量が減るということもあるらしいので、それを起こさない心理的な安心要素としても大きいです。
巷では搾乳機が胸の細胞を潰すからダメだという助産師さんもいますが、普通に問題なかったです。使い方の問題な気がする。>

生後2か月

直母ができるようになってからは、後は地道な積み重ねでした。
一日7-9回の授乳で、
ミルク→直母→搾乳
のサイクルを繰り返す。
ミルクを搾乳に一部置き換えたりして、ミルクの総量は徐々に減っていきました。

二か月に入る頃にはミルク&搾乳で500ml強だったので、母乳で200-300ml程度をまかなえていたようです。
搾乳で母乳量を担保しつつ、直母を継続していたら、気づいたら直母で吸えるようになってきたのか、ミルクを足す量が徐々に減ってきました。
我が家の場合は、本人が哺乳瓶を途中で舌で押し出して拒否していたのでわかりやすかったです。

ミルク&搾乳の総量が減って、母乳で補完できていそう

生後3カ月

ミルクを足す量が日に日に減っていき、ミルクを作っても飲まない=母乳だけで満足する授乳の回が発生するようになりました。
最初に夜間から母乳だけで満足するようになり、昼間も朝一は満足、午前中は満足…のように変わっていきました。
ミルクは毎回一応作っていたので排水溝に流したミルクの量は数知れず…。

この頃は、スケールとミルク量の減少によって直母が赤ちゃん自身も上手くなったことが分かったので、搾乳は基本やらなくなりました。
※ほんとうはしたほうが量が増えるのでいいのですがなんせ手間なので…。

夜間に育休中の夫が授乳対応をしてくれるタイミングのみ、搾乳を行っていました。
一回で100mlを超えるようになってきて感動していました。だいたい最後の授乳から3時間後に搾乳していました。

そして、三カ月も半ばをすぎたある日。
夫が育休復帰して夜勤の授乳も私が直母をした結果、なんと完母になっていました。翌日もミルクを足そうとしましたが、40ml飲んで拒否されて「やっぱり完母にできたんだ!」と気づきました。

5/6でついにゼロに!!
(前日は私の外出でミルク多め)

新生児期にあれだけ悩んで泣いたりもしたのに、気づいたら完母になっていて非常に感慨深い瞬間でした。
また追加で飲む日もあるので波はありますが、母乳だけで賄えたという達成感は気持ちがいいものでした。

何が完ミからの完母育児を可能にしたのか(結論)

①分泌維持のために、頻回な刺激(直母が無理ならマッサージと搾乳を行う)
②直母拒否でも一日一回だけでも吸わせてみる。
③量を増やすために、授乳後もできるだけ搾乳する。

これらが私ががんばったことでした。
文章にすると簡潔ですが、長い道のりでした。

また、搾乳量の増加をここに記載しておきます。

黄色が一回あたりの搾乳量です。急激に増えるのではなく、徐々に増えていくことが分かるかと思います。
分泌量が、ミルクに代替できそうなひとつの目安である100mlに達成したのは生まれてから3か月目前=生後2か月になる頃でした。

いろいろ器具も紹介しましたが、改めてメデラの搾乳機には本当にお世話になりました。母乳量を増やしたい方などにはおすすめしたい。
今後もお出かけのときなどに利用する予定です。

長くなりましたが、今、母乳があげられなくて苦しんでいる方に助けになれば幸いです。
読んでいる方と、その赤ちゃんが健やかに過ごせますように!

余談 母乳育児の障壁について

私はこれだけ苦労して完母になったわけですが、自分の母親世代に聞いてみると普通に完母と答えるわけです。
ミルクが主流ではなかった時代なので、母乳育児だったのだと思います。

たぶん、母乳が難しくなる大きな要因が産院での授乳支援の在り方にあると思っています。私が完母を希望したのに、母子同室が産後当日はできなかったように、産後すぐの分泌が行われるタイミングを逃してここまでズルズル苦労してきました。
かといって、母乳育児に積極的な病院を選ぼうとすると、遠かったり、NICUがなかったりと、医療行為としての出産の面で不安があります。
現代の難しいところです。母乳育児を支援できる環境であってほしい。

あとは夫の理解も必要です。
私が意固地になってギャン泣きするわが子を胸に押し当てる光景は、父親にとっては気分がよくなかったと思います。
夫は「ミルクにしよう」とまでは言わなかったですが、私が直母を再び成功させるまでの期間は見てて辛かったようです。

ただ、私が母乳にこだわる背景も伝えていれば違ったかな、と思っています。母乳が軌道にのりはじめた後に、以下の動画を夫に共有しました。

動画は母乳バンクの啓蒙が目的ではありますが、小児科医の水野先生がメリットを説明していること、男性で論理的なひろゆき氏が聞き手であることからキャッチーな内容になっていて見やすく、夫にも勧めやすかったです。

母乳育児については「母乳神話」みたいな扱われ方で、母乳にこだわるのがまるで反ワクやらと近い自然派のような言い方をしていると感じる時がありました。
あくまで、科学的な根拠に基づいて私は母乳育児を選択しているので、その世論には非常に違和感があります。
(一方で、ミルクで子どもを育て切った人がいるのも事実で、その方たちからすると「母乳のほうがよい」と言われるのは苦しく、否定したいのもよくわかります。私も母乳が出ずに苦労した身なので。)

何はともあれ、子が元気に育っていれば一番ですよね。
母乳もミルクも成長の複雑で膨大なファクターの1ファクターでしかないわけなので。
すべての子が健やかに成長することを祈って。


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