褒め上手の若君と姫君〜私の自己肯定感を上げてくれる存在〜
「逃げ上手の若君」という漫画をご存じだろうか。
映画にもなった『暗殺教室』の作者、松井優征先生の作品だ。
『暗殺教室』も『逃げ上手の若君』も、私の大好きな作品。
時代も世界観もまったく違うけれど、読者をぐっと引き込むストーリーや、個性豊かで魅力的なキャラクターたちは変わらない。
🌸オープニングも素敵です🌸
そんな『逃げ上手の若君』のタイトルを、今回は少しお借りして。
我が家には、
褒め上手の若君と姫君
がいる。
……と言っても、もちろん本物の若君と姫君ではない。
私のことをよく褒めてくれる、息子と娘のことだ。
私の存在を認めてくれる若君
息子は、私にくっついているのが好きだ。
「ママにずっとくっついときたい」
そして、
「ママといると安心する」
と言ってくれる。
体操教室では、
「ママが見てると調子いいんだよね」
なんて言ってくれることもある。
そんな言葉を聞くと、
「私、ちゃんとこの子の力になれているんだな」
と嬉しくなる。
私は、自分のことを評価するとき、
「今日は何ができたかな」
と考えてしまうことが多い。
家事ができたか。
仕事を頑張れたか。
子どもたちにちゃんと向き合えたか。
何かを成し遂げられたか。
そんなふうに、「できたこと」で自分の価値を測ってしまうことがある。
でも息子にとって、私は何かができるから大切なのではないらしい。
ただ、ママといると安心する。
ママが見ていると、調子がいい。
それだけでいいのだ。
何か特別なことができなくても、
「この子にとって、私は大切な存在なんだ」
と思わせてくれる。
たくさんの「可愛い」をくれる姫君
娘も、私のことをよく褒めてくれる。
「ママの目が可愛い」
「ママの髪が可愛い」
「ママの服が可愛い」
と、いろんなところを見つけてくれる。
でも、正直に言うと。
私は自分の顔があまり好きではない。
素朴な顔がコンプレックスだったりする。
髪だって、余裕がない日は適当に結んでいる。
おしゃれに時間をかける余裕もなくて、
服も子どもたちと動きやすいことを優先している。
気がつけば、似たような服ばかり着ている。
だから、
「ママの髪、可愛い」
と言われると、
「こんな適当に結んでいるのに?」
と思う。
「ママの服、可愛い」
と言われると、
「いつも似たような服なのに?」
と思う。
「ママの目が可愛い」
と言われたときには、
「そこ、私が気にしているところなんだけどな」
と思ってしまう。
それでも娘は、嬉しそうに「可愛い」と言ってくれる。
「可愛い」は、「好き」の先にあるのかもしれない
そんな娘の言葉を聞いているうちに、ふと思った。
もしかしたら、この「可愛い」は、「好き」の先にある「可愛い」なのかもしれない。
私だって、子どもたちを見ていると、そうだから。
どんな顔をしていても。
どんな髪型でも。
どんな服を着ていても。
どんな性格でも。
機嫌が悪くて、ちょっと困らされる日があっても。
それでも、
「この子が一番可愛い」
と思う。
顔立ちがどうとか。
性格がどうとか。
そんなことより先に、
「この子が好き」
がある。
だから、可愛い。
もしかしたら、娘が私を見る目も、そんなふうなのかもしれない。
大好きなママだから。
ママの目も、髪も、服も可愛い。
そう考えると、なんだか嬉しくなる。
私が自分では好きになれないところまで、
娘は「好き」の中に入れてくれているのかもしれない。
自分では見えなかったもの
私は、自分のことを厳しく見てしまう。
できていないところ。
足りないところ。
もっとこうしたほうがいいところ。
そんなところばかりを見つけてしまう。
でも、子どもたちが見ている私は、少し違う。
息子は、私がいることで安心してくれる。
娘は、今の私を見て「可愛い」と言ってくれる。
ふたりの言葉を聞いていると、
「私が思っている私が、私のすべてじゃないのかもしれない」
と思う。
自分では見えない「私」を、
子どもたちが教えてくれている。
「ありがとう」を受け取る
「自己肯定感を上げるために、自分を褒めましょう」
そんな言葉を聞くことがある。
でも、自分で自分を褒めるのって、意外と難しい。
「今日も頑張った」
と思っても、
「でも、もっとできたはず」
と、すぐに打ち消してしまう。
だから今は、
自分で見つけられないときは、
誰かが見つけてくれた「私のいいところ」を、
まずは素直に受け取ってみようと思っている。
「そんなことないよ」
と否定するのではなく、
「そう思ってくれているんだな」
と受け止める。
そして、
「ありがとう」
と言ってみる。
その一言を口にするだけでも、
少しずつ自分への見方が変わっていく気がする。
ふたりからもらった、小さな灯り
そして、娘が「可愛い」と言ってくれることをきっかけに、
自分のことも少し大切にしてみたいと思うようになった。
「変わらなきゃ」ではなく、
「変わりたい」
と思えるようになったのだ。
髪を綺麗に整えて。
少し時間をかけて、丁寧にメイクをして。
時々は、おしゃれをしてみる。
誰かに褒めてもらうためではなく、
自分自身と向き合う時間を大切にするために。
毎日を慌ただしく過ごしていると、
自分のことはつい後回しになる。
子どものこと。
家のこと。
仕事のこと。
やることはたくさんある。
でも、
「私はどうしたい?」
「私は何が好き?」
そんなことを考える時間も、少しずつ持っていきたい。
娘が「可愛い」と言ってくれる私を、
私自身も好きになっていきたい。
そしていつか、
その言葉に自信を持って、
「ありがとう」
と言える自分になりたい。
息子と娘は、
私が自分では気づけなかった「私」を教えてくれる。
息子は、私がこの子にとって安心できる存在であることを教えてくれる。
娘は、今の私を「可愛い」と言ってくれることで、
「私も、もっと好きな自分でいたい」
と思わせてくれる。
ふたりからもらった言葉を、
これからも大切にしていきたい。
そして、その言葉をきっかけに、
自分のことも少しずつ大切にしていきたい。
すぐに自分を大好きになれなくてもいい。
まずは、自分のために少し時間を使うことから。
自分の好きなものや、
自分が心地よいと思えるものを、
ひとつずつ大切にしていく。
そうして少しずつ、
自分の中にある「好き」を増やしていけたらいい。
ふたりがくれる言葉は、
私の心にともる小さな灯り。
その灯りを頼りに、
今度は私自身が、
自分の中にある「好き」を少しずつ見つけていきたい。
もし今、
「自分のことが好きになれない」
「自分にはいいところなんてない」
そんなふうに思っている人がいたら。
無理に自分を好きにならなくてもいいのかもしれません。
自分では見つけられない「あなた」を、
誰かが見つけてくれていることがあります。
「そんなことないよ」と否定したくなる言葉も、
今日は少しだけ、そのまま受け取ってみませんか。
「ありがとう」
と口にするだけでもいい。
そして、ほんの少しだけ、
自分のために時間を使ってみる。
忙しい毎日の中で後回しにしていた自分と、
ゆっくり向き合ってみる。
「私は何が好きなんだろう」
「私はどうしたいんだろう」
そんなことを考える時間も、
きっと自分を大切にすることのひとつだから。
誰かが見つけてくれた「あなた」を、
いつかあなた自身も好きになれますように。

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