エクソとミート、アンド、グリート(2016)
過去に作製したZINE(当時購入していただいた皆様、ありがとうございました)に掲載していたエクソっちのミーグリレポ。
忘れたくないのでnoteに残しておきます。一部修正、加筆しています。
ミートアンドグリート? なんか美味しそうな肉かな。
レベルで縁のなかった通称ミーグリにうっかり当選してしまった時のおはなし。
ミーグリとはコンサートが終わった後、20人くらいのオタクがメンバー数名に直接会えちゃうという「そんなことあってはならんのだよ」というイベントのことである。
あれは2016年のエクソ3回目のツアー「EXO PLANET #3 - The EXO'rDIUM」通称ディウム広島公演でのことだった。
この日、わたしは原爆資料館を見学してから会場である広島グリーンアリーナへ移動しCDの予約列に並んでいた。
予約枚数分ミーグリの抽選券が貰えるので、当然買ったら買った分だけ当選確率はアップする。
絶対に当選したいというオタクから確実にマネーを搾取出来るようになっているよく考えられたシステムだ(言い方)
実際、抽選券の分厚い束を持ったお姉さんを何人か目撃したし、目の前に並んでいたお姉さんも200枚くらい予約していて「に、200枚!!!1枚500円としても10万円!すごいな!」と心の中で勝手に震え上がり話しかけていた。
わたしは、最初からミーグリなんて眼中になかったので(そんな幸福な星の元に生まれてきている訳がないと思っていた)初回限定盤、メンバー別を7枚ほど購入。
抽選券は7枚。
7枚で何が出来るってんだよの気持ち。
一緒に同じ枚数購入した友達とその場で1枚ずつめくりながら
「はい、ハズレ〜」
「でました、ハズレです」
などとふざけながらゴミを量産していく過程を楽しんでいたのに、3枚目、もうフライング「ハズレ〜」をかまして、おもしろブーストかけようとめくった紙に「一等 ミートアンドグリート」(たしかこんな文言)の文字が。
シンプルに「は?」膝震えるんですけど。
そして思い出す、当たった後に待ち受けるミーグリ最初の難関を。
スタッフさんに当選したことを報告し、なんか鐘的なものを頼んでもないのにカランカラ〜ンと嬉しそうに鳴らしていただけるアレ。
鐘鳴らしは和田アキ子しか喜ばんやろ。
しかも鳴らされた人間が何も悪いことをしていないのに列で待機している人々から「ブスじゃん」等の心無い悪口をかまされるなどといった都市伝説もあり怯えた。
普通に傷つきたくない。
念の為スタッフさんに「それ鳴らしますよね?」と確認してみる。
問答無用で鳴らされた。
一瞬、身構えたけど悪口は聞こえてこなかった。
みんな良い人だった。疑ってごめんやで。

その後もただただ今自分に起きたことが信じられないでいたわたしは開場まで時間があったので、とりあえず一旦ホテルに戻り気持ちを落ち着けることに。
そして逆にやばすぎてまさかのこのタイミングで寝るという異常な落ち着きを発揮したのだった。
いざ本日のメインであるはずのコンサートが始まっても、全然集中できない、秒で終わったしりとりが可愛かった記憶。
チャニョルとギョンスが日本語でしりとりしてるからやってみせてーって流れになってベクも『やりたい!』って参加して「じゃあ、ベクから」ってなったのに『ごはん』秒で終了したのコントかよ?会場の俺たちも「ん?」って一瞬何が起きたのか分からなかった。なにこれは夢?状態。
— いくら (@im_ikura) September 13, 2016
アンコールの最後の曲で抜けなければならず、大急ぎで指定された集合場所へ向かうともう最後の方だった。
待機室は予想外に静寂。
同じエクソを愛するオタクなわけだし隣の人と「めっちゃ緊張しますね」みたいなアットホームな雰囲気をイメージしていた。
殺伐としている。
なんなら全員敵。
いわゆる同ペン拒否的な空気感さえあった。みんな怖くないんか。
この後メンバーに会うんやで?喋って気を紛らわせたすぎる。
そうこうしているうちに時間になりよくわからん白い小部屋に移動した。
精神を錯乱させる部屋かなと思っていると、その場を仕切っているらしきスタッフおじさんが登場。
「メンバーはもうすぐ来ますので、誰が来るかお楽しみです」とおじさん。
メンバーに触れる人間が出現した瞬間そこで試合終了になることもはっきりと伝えられた。そりゃそうじゃ(オーキド博士)
荷物もスマホもすべて外に預けて、完全に己の身一つ状態になったところで会議室にあるような長机の前に5人ずつ並んでいく。わたしは2列目の右端。
根暗ゆえ端っこという位置が妙に安心する。
全員が並び終わり少しした後、おじさんがどこかへ電話をかけはじめた。
来る。来るぞ。
いったい誰が来るっていうんだい。
しかも何人?
疑問と緊張がピークに達した時、奥の階段から現れたのは
スーーーーーホーーーーーー!!!!
セ、セ、セ、セフーーーーン!!
死す、この段階で死す。
まだまだ来るよ。
レーーーーーーーイーーーーーー!!!!
ブ、ブ、ブクェックョーーーーン!!
誰か俺を今この幸福の絶頂で殺してくれ。
しかも多分この感じは全員シャワーを浴びた後。
シンプルなTシャツ姿でなんかしっとり仕様、かつオタクの大好物すっぴん。無理じゃん。
ここをエルドラドとする。
右からベッキョン、レイ、スホ、セフンの順で長机の向こう側に並んだ。
同じ人間とは思えないフェイスの仕上がりに嫉妬すら覚えませんわ。
崇め奉る一択。
ベッキョン、いやベッキョン様と自分との距離約1m。
こんなのってあり?なしです。
それから4人それぞれに一言ずつコメントみたいなのを頂く時間がありまして、正直、覚えてないです。
なんかセフンちゃんが「みなさんが可愛くて恥ずかしい」的なお世辞コメントをして「んなわけねぇだろ」と思った記憶はあるんです。
でもセフンちゃんは本当にそう思っていたという可能性がある。
だってあの子はただの天使じゃないですか、でもセフンちゃんはなぜか本当に恥ずかしいみたいだった。こっちが恥ずかしいんですが。
わたしは基本的に一番近くにいるベッキョンを見ていたんですけども、他のメンバーがお話ししている時はファンのみんなの顔を見渡して、近いので目が合うと「ん?」って顔してくるんですよ。「どした?」みたいな。
意味わからなくないですか。ウチら友だちだったっけ?
心の中のオープンカーが時速180kmで走り出したよね。いやあ、色々あったね。
ベッキョンってなんて言うかどちらかというと「小柄で可愛い」という印象を抱いていたんですけど、思ったより1.5倍くらいでかい。肌の色も白というよりは健康的な褐色でちゃんと男なんじゃん……と思いました。
あと絶対モテるね。間違いなくモテてモテてモテまくってるし身近にいたら全員が好きになってしまうタイプだ。
ずっと言ってるんですけどベッキョンは、相手が自分に対して申し訳ないとか気を遣わせないような振る舞いをしていると感じることが結構ある。
優しい人なんだと思うわ。
長くなってしまった。
それぞれのコメントが終わった後、フォトカードを直接本人から貰う儀式へ突入。右から順に回っていけとのこと。
みんな基本に「ありがとうございます」と言いながら目を見て渡してくれた。
ベッキョンさんは腕が男……血管浮いてるやん……垂れ目が可愛くて親しみやすい雰囲気やめろ好きになっちゃうから。もう好きなんだけど。
レイちゃんは目が綺麗すぎて冗談抜きで聖母マリアのような眼差し。宗教。そんな目でわたしを見ないでほしい。
ここに来るまでに犯した全ての罪を見透かされているような感覚。
若干肌が荒れていたのでゆっくり休んでほしいと泣いた。
スホひょんのところに辿り着いたら配るフォトカードを机にぶちまけてアセアセしていた。スタッフの人もアセアセしていた。ドジっ子なの?可愛いが過ぎるぜ。
あの何かに真剣に取り組んでいる時の唇を少し突き出してムキになっている顔わかります?それでした。
肌がめちゃくちゃ綺麗で色が白すぎるのよ。基礎化粧品何使ってんの。
ついにきました、みんなの精神安定剤セフンちゃん。
セフンちゃん……嗚呼、セフンちゃん
心身共に健やかに生きてほしいといつも心から本気で願っております。
推しはチャニョルちゃんなのにセフンのことばかり気がかりなんですよね。
セフンちゃんの前に立った時、身長162cmのわたしの頭の位置が顎下という衝撃。アンビリバボーですね。
背が高くて身体は大きい(肩幅49cmってマジで広いんですね)のに威圧感というものが皆無。
纏っている雰囲気も柔らかくて「きっと大事に育てられてきたんだろうな」というような子でした。すっぴんなので凄く幼く見えた。
セフンちゃんは自分のお腹か肘?(ビビりすぎてハッキリ覚えてない)に手を添えて「ありがとうございます」と、とても丁寧にフォトカードをお渡ししてくれたんだけどセフンちゃんに「ありがとうございます」と言われた時の罪悪感は異常。
土下座ブチかましましたすぎて無理。
今すぐ地面に額擦り付けてひれ伏したのち死にたいという衝動に駆られましたね。
目の前のセフンペンのお姉さん(めっちゃいい人だった)が「サランへ」的なことを伝えたとき勢い余って手も動いてしまい握手を求めている風になってしまって、それを見たセフンちゃんが「握手かな」と手をだして、でも俺たちは「接触したら試合終了だぞ」と告げられていたのでお姉さんは手を引っ込めるしかなくてなんかセフンちゃんは「どうして?」みたいな感じになってまごまごしていたのが可愛かったです。
まあそんなこんなでトータルたった30分くらいの出来事だったミーグリなんですけど、彼らの本当の性格なんて一生知ることはないし、いつもエクソというフィルターを通して見ているわけですよ。
でも3時間半のコンサートを終えた後でとても疲れているはずなのに、そんな様子は一切見せないで、なんと表現したらいいのか難しいのだけど、こんなに近距離で確実に、自分という存在を相手に捉えられいち人間として相対したときに、こちらへ向ける眼差しが本当に優しくて意外だったというのが正直なところ。
ずっとかっこいいだとか綺麗だと思っていた人たちは「優しい」という言葉が一番似合う顔をしていました。
数年たって忘れたことも多いけど、優しい顔はいつまでも覚えてる。
それくらい、自分の中で強く印象に残ったということだ。
もうきっと一生ない貴重な体験をした。
これもう10年前なんか...…
まだ全然味する。
時の流れに身をまかせすぎた。
わたしたち随分と遠いところまで来ましたね。
あの頃はただただ楽しくて輝いていて最高にオタク人生を謳歌していたな。
ライブに向かう東京行きの夜行バスで朝方途中のサービスエリアに寄った時に見えた富士山がめちゃくちゃ綺麗で、友だちと手をつないで子どもみたいに走っていったこととか、遠征先のホテルをツインで予約したはずなのにセミダブルで「嘘やろ」となりながら結局ふたり並んで寝ころび喋り倒し夜ふかしをした次の日、朝イチ映画館でジョンウィックをかまして銃撃戦の中爆睡したこともあったね。
ライブまでぶらぶらしていたら謎の爺さんに「プリンセスみたいやね、そっちは〜姫やな」などと意味不明な絡み方をされたりもしたし、エクソのペンライトこと「鈍器」で後ろの人に頭をどつかれ痛いけどステージ見なきゃで忙しくてなんか微妙な気持ちになったり、強豪校の部活くらい掛け声を必死になって叫んだり、ライブ中必ず隣でハモってくれる友だちの愛しさと切なさと心強さと。

エクソのオタクをしていたらいつの間にか無数にできていた歳を重ねてもずっと覚えていたいちょっと笑える小さな思い出たち。
そんな思い出があるから今日もなんとか生きていけてるよ。
当時は20代前半で彼氏とかいう以前に好きな人すらおらず、なんなら無職だったような気もするし、もちろんお金もそんな持っていなかった。
当時の写真を見返してみた。
無職の面構えではない。イキイキとした女の顔がそこにはあった。
一般的な充実した私生活とされるところとはほど遠い位置にいたけど、当時を思い返してみても、多分あるにはあっただろうが悩んでいたような記憶が全く消え失せている。
だから今悩んでいることがあっても10年くらい経てば大したことない問題になっていたり忘れていたりするんじゃないかと思えば、未来に少し希望が持てる。
なんやかんやあり現在エクソとして活動しているのは5人になってしまった。
12人もいたのにどゆこと?(驚)なんですけども。
「エクソって12人いたんですよ」って都市伝説くらい信憑性に欠ける話。
ここ数年、個々の兵役などで空白期間があったけどそれもついに終わりを迎え「もしや完全体が見れるのでは!」という期待も密かにしていたが余裕で夢と散った。
全盛期の頃のえげつない輝きを知っているからこそ勝手に勿体なくなって寂しくもなるし簡単に諦めたくないけど、でももうそういう次元ではないところまでこじれているよね。
気づかないふりしてたけど。
そんな困難な中で心無い声にも負けずに各々活動し続けてくれてありがとう。
もういいの。みんな元気でいてくれれば。どうか追い詰められないで。てか追い詰めんなよ周囲。
いつかまた一緒に何か出来る日が来たらいいね。
こちらからは見えなくてもずっといい関係でいれたらいいね。
あの頃みたいにはいかないけれどずっと応援しているよ。
腹を括ったオタクのしつこさは凄いぞ。
いつまでも輝き続けてくれ、俺の永遠のアイドル!!
