見出し画像

統監を送られたワカメちゃん

やめた時、創価学会が衰退して自分の選択が正しかったことが証明されるといい、なんてことは特に考えていなかったのですが自分がやめた直後の女子部消滅、その後の配達委託、会合の減少、そして今月の創価班牙城会消滅と私なんかの想像の範囲を超える速さでやばなってますやん。やばなってることを「時代に合わせた変化」と強弁するのも痛々しいでっせ(いつものことですが…)。

今回は通常サザエさんワールドより10年後、磯野家次女ワカメちゃんのお話です。

ワカメちゃんは小学生時代から優等生、ずっと成績がよく、フネさんから創価学園受験を勧められます。小学生の時は単純に遠距離通学に不安があったので断り、近所の中高一貫校に進学しました。
高校生になると、フネさんは創価大学への進学を強く勧めてきます。その頃になると、時々誘われる未来部会合も時間の無駄に感じ、フネさんから毎回座談会や本幹に誘われるのも煩わしく、なぜお姉ちゃんもお兄ちゃんも創価学会と距離を置いているのかなんとなく察するようになっていました。
いくらフネさんの勧めであっても一生履歴書に創価と書かなければならない学歴は避けたい。
「国公立に行きたいんだよね…私大の試験は受けるつもりない」
「じゃあ共通テスト利用で、願書だけ出して、ね?」とあんまりフネさんが言うので、そこは折れます。
しかしあまりにも受験期間中のフネさんの干渉が煩わしく、進学後もなんのかんのと創価学会の活動に参加させようとしてくると考えると、家を出たいという思いが強くなり、学力レベルと学びたい学部と家を出るという希望全てを叶えるT北大学を受験、見事合格しました。
それからまた大変でした。
フネさんは女の子のワカメちゃんが知らない土地で一人暮らしをしてまで遠くのT北大学に進学するくらいなら家から通える創価大学にした方がいい、とまた言い出したのです。共通テスト利用で一応合格通知が来ていましたから、フネさんとしてはあきらめきれない。
困ったことに父の波平さんも末娘のワカメちゃんが遠くに行ってしまうのにはやや難色。
そこでワカメちゃんの強い味方になってくれたのが頼れる長男、ではなくて最強のお姉ちゃん、サザエさんです。
「T北大と創価大学?ワカメのこれからの長い人生考えたらT北大一択でしょ、京大出身のお父さんだってほんとはそう思ってるでしょ?」
と波平さんをチラ見。波平さんはフネさんよりは世間の評価というものを知っていますから、否定はできません。
「創価大学に行って欲しいって言うのは母さんのエゴだよ、ワカメが行きたいって言ってるならともかく、一生履歴書に創価って背負わなきゃいけなくなるのはワカメなんだよ」
さすがお姉ちゃん、自分が言いたくてもなかなか言えなかったことをズバッと言ってくれる!ワカメちゃんはサザエさんに感謝して、意気揚々と仙台に旅立ちます。

波平さんフネさんが探してくれたセキュリティ万全の学生向けマンションで、ワカメちゃんは快適な学生生活を始めます。フネさんが聖教新聞を入れたいと言ってきましたが、「学生マンションはゴミ出しルールが厳しくて、新聞紙はめんどうなの。Web版を読むから」と言っておきましたが一向に契約していません。
これで創価学会とは無縁になれた!と思った矢先、ワカメちゃんの新居に訪問者がありました。
「磯野さん、初めまして、〇〇地区の者です」
創価学会とは言わずとも、ワカメちゃんも拠点のお宅の子、『〇〇地区の者』と言われればそっち系の人だとすぐわかります。
やっと、やっと創価学会に煩わされる生活から脱出したと思ったのに!
てか誰が私がここに住んでるってこの見ず知らずの赤の他人に教えたの?
ワカメちゃんは怒りをぐっとこらえ、インターホン越しに努めて冷静に
「ええと。両親はやってますが私はやってないんで、お引き取り下さい」
と言います。
「え、あの、じゃあ私の連絡先をポストに入れておきますので何かあったらご連絡を…」と相手が言いかけているところで「失礼します~」とインターホンを切ってしまいました。

訪問があってしばらくしてから、ワカメちゃんの携帯電話に知らない番号から着信があったり、ショートメールが入ったりするようになりました。ショートメールには「〇〇地区の△△です」といった内容が。
これにはもうワカメちゃんも黙っていられず、フネさんに電話…ではなくて磯野家フグ田家合同LINEグループにメッセージを送ります。

ワカメちゃん:こちらの創価学会の組織の人に私の住所や電話番号を教えたのは母さんですか?

フネさん:教えたというか、学会の統監を移したのよ。統監っていうのは創価学会の戸籍みたいなのもで、住んでいるところに置くものだから

サザエさん:母さん、そんな創価学会の都合なんてワカメには関係ないわよ、ワカメ本人が知らないところでワカメの個人情報勝手にやり取りするなんて、今の時代許されないよ?

そうそう、お姉ちゃんはいつだって私の言いたいことを言ってくれる。ワカメちゃんは怒りも収まって、胸がすっとする思いでした。




いいなと思ったら応援しよう!