“恋の聖地” から “推し活の聖地” へ お初天神の革新 From the 'Guardian of Love' to the 'Sanctuary of Fandom' The Innovation of Ohatsu Tenjin
大阪曽根崎、北新地界隈の総鎮守として崇敬されている「露天神社」(つゆのてんじんしゃ)。露天神社といわれもピンとこないかもしれないが、「お初天神」と聞くと、あの近松門左衛門の「曽根崎心中」の舞台となったところだ、と。曽根崎心中の筋書きはご承知の通りなので、ここでは触れないが、お初天神はその昔から “恋人の聖地” で女性に人気の恋愛パワースポットとして存在している。
それが、いまでは “恋人” から “推し活” の聖地に変化し注目されている。一昨日、用事があってお初天神通商店街を歩いているとZ世代と言われる女子たちが着飾って天神さんに向かっていた。覗いてみると、筆者のようなおじさんが入れる場所ではなくなっていた。若い女子が拝殿に並び、お守り受付は境内外まで列が続いていた。さらに、絵馬を下げるテントは女子で溢れていた。
釣りさげられていた絵馬は、ピンクのハートの形で鈴なりに重なりあっていた。ほとんどが、意中のアイドルへの思いのたけを書いたものだったり、コンサートチケットが当たりますように、と切実な思いがしたためてあった。
一昨年に参拝した折は、人もまばらだったのが急にこの繁盛ぶりに驚嘆。Z世代の情報流通は凄まじいものがあり時代や社会までもを変えるエネルギーを感じる。
ただ、あまりにも急激な変化に神社側の対応も大変だろうと想像はつくが、近松門左衛門ストーリーの基盤があってのことだが、その潮流のなかで、またひとつ新しいストーリーが発生している。 “推し活祈りの聖地” として歴史に残る事象になるのだろうか。



文・写真/ 渡邉雄二
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よろしければサポートお願いします。日本の伝統文化に関心を寄せています。若いころに文化圏の異なる地域の方たちとの交流で日本のことをあまりにも知らなかったことに気づかされ、それがきっかけで広く浅く学んでいます。拙いレポートですが、お目に留めていただければ幸です。