元気が出る居酒屋
いつものようにカウンターに付くなり、「あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!」と店長が店の奥から飛んできたので、モゴモゴとこちらこそ今年もよろしくみたいなことを言っていると、
「今日は本まぐろが入ってるんで是非!」とか言うので、まあそれは勢い頼んでしまうよね。

カウンターの向かいで、やたら仲良さそうな男性二人組が、
「ボクは映画先に見ちゃったからさ」とか、「俺は原作が先だからなあー、なるほどねー」
などとキャッキャうふふと話しているのが聞こえてきて、これはなんの作品のことを話しているのかなあなんて考える。

それはそれとして、ずっとふたりでメニュー表2枚を独占してるので、
あんちゃんたちよ、そっちのあんちゃんの手元にあるのも同んなじメニューなんだけどよ、悪ぃけど一枚こっちによこしてくんねぇかな
などと、首を傾けてこころもち肩を上げて言ってみる。
煮込み以外もあるのに頼めねえだろバカヤロー。

あのよ、あんちゃんたちみたいによ、飲み屋で映画のことを話してるの聞いてるとよ、なんの映画の話してんのかなあって気になって、でもそういうとき結局は、やっぱり黒澤さんの映画なんだよなあ・・・。
「いえ、あの、『チェーンソーマン』なんですが・・・」
ぐっすん

ハイ!さっそくいってみましょうたけしメモ。
こんな大衆居酒屋は嫌だ
前の客がメニューを独占してる
これはイヤですねえ
どうせ煮込みしかないないからメニューいらねえだろなんてね、今日は本まぐろが入ってるんで是非!とか店長に言われてね、じゃあそれもらおうかっていってもまだ来ない。ぐっすん。

毎度毎度、同じ頃に入ってきて同じ席に座ってね、なんとかの一つ覚えで白ホッピーのセットばかり飲んでいるとどういうことになるかというとね、若いちょっとかわいいオネェちゃん店員に、
「本日、日本酒の日なので、こちらのお酒がオススメですよ、さっき開けたばかり開栓したてです」
なんて、なんだか別のメニューを出してお勧めされてる向かいの客を眺めながら、え?そんなのオイラにはなんにも言わなかったよな?という悲しい気持ちになっちゃってね
じゃあ、僕が栓抜きましょうか!と一升瓶持って店長が奥からやってきて、え?ヌいてもらえるの?じゃあちょっとヌいてもらっちゃおうかな、なぁんて言って、あ~キモチいいって、バカヤロウ。

