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鶏の飼いやすさに驚愕

今から約2年前、2024年の7月から小屋暮らしを始めた僕は、最終的な目標である自給自足を目指して様々な試みをしてきました。

いの一番に取り組んだのはやはり何といっても野菜を収穫するための畑の開墾で、荒れ地を耕し、獣対策のための防獣フェンスを設置し、2年間かけて日々食べる野菜に関しては自分で育てた分でかなりの割合賄えるようになってきました。

しかし、真の自給自足を達成するためには、畑から取れる野菜だけでは十分ではありません。

やはり人間が健康に生きていくためには、たんぱく質の摂取が必要です。

そういった事情から今年の6月、とうとう意を決して養鶏にチャレンジしてみることにしました。

有精卵を購入し、自分で孵卵環境を整えて、4匹のヒヨコが誕生したのが6月の頭のこと。

それから2カ月以上が経った現在の状況はと言うと……。

1匹も欠けることなく、日々元気に成長し続けております。

完全に大人になるまではまだ3ヶ月ほどかかるようなのですが、もう既に雌雄の違いが分かるようになってきて、「雄1:雌3」という奇跡的なバランスであることが判明して歓喜しています。

雄ばっかりだったら早いうちに何羽か締めて口減らししなくてはと考えていたので……。

そんな鶏たち、この2カ月間共に暮らすうちに気付いたのが、飼育がめちゃくちゃしやすい生き物だということ。「家禽」の名は伊達じゃないのです。

今回はヒヨコの頃から現在に至るまで、小屋暮らしをしながら鶏を飼育する中で感じた鶏の「家禽」たる育てやすいポイントについてお話していきたいと思います。

人に良く懐く

ペットとして人気が高く、人に良く懐く鳥には「文鳥」や「インコ」が居ますが、鶏もそれらに負けず劣らず非常に人に懐きやすい鳥だと思います。

1日の内数時間、鶏を庭に放して運動させているのですが、その際小屋や空き家に出入りするたびにこちらの姿を確認した鶏たちはトテトテと僕の近くまで寄ってきます。

恐らくは「餌がもらえるかも」と思って好奇心から寄ってきているのだとは思いますが、その場から離れようとしても後ろをついてきたり、持ち上げられても暴れなかったりと、明らかにこちらのことを「敵ではない」と認識してある程度気を許している様子であることが見て取れます。

ヒヨコの頃から育てているというのもあるとは思いますが、基本的にお世話に関しては餌やり掃除だけでそこそこ雑に育てている僕に対してさえこの気の許しようなので、もっと愛情をもって育てればそれこそYOUTUBE動画とかにあるような「自分から抱っこされに来た鶏が飼い主の膝元でウトウト眠る」みたいなこともできそうです。

僕がこれまで飼育したことのある生き物が「メダカ」「ヤモリ」「カエル」「コオロギ」「カブトムシ」と、おおよそ愛想とはかけ離れた生き物ばかりだったので、鶏の人慣れしやすさには驚くばかりでした。

「良くなつく」と言うのは、愛玩動物としてではなく家畜として育てている上でも大きなメリットで、こちらの思うようにある程度動いてくれるので放し飼いを終えてケージに戻したい時にもすんなり移動してくれたりと、非常にストレスなく飼育することができるのが鶏の素晴らしい点だと思っています。

脱走しない

生き物を飼う上で、脱走の可能性にビクビクしながら飼育するのは結構なストレスです。

ヤモリを飼育していた時は、餌やりや掃除をするためにケージの蓋を開けるたび脱走しないか警戒する必要がありましたし、ふとした拍子に脱走してしまったヤモリが、部屋の手の届かない場所に入り込んでしまった時なんかは頭を抱えたものです。

爬虫類よりは賢い鳥類ともなれば、先ほども挙げた文鳥やインコなんかは脱走の可能性もかなり低いのかもしれませんが、それでも「迷い文鳥・インコ」の知らせが後を絶たないように、何かの拍子に飛び出して行ってしまう可能性はそれなりにあります。

中学生時代、友達が飼っていた文鳥が飛び出ていってしまって、近所の森林公園を1日かけて数人で探し回ったにもかかわらずついに発見できなかったことを今でもよく覚えています。そのぐらい、鳥が脱走してしまうというのは絶望的であり、飼育の際には常にその可能性にビクビクしていなくてはならないのです。

それに引き換え、鶏に関してはまず脱走の心配がないというのは、飼育のしやすさに拍車をかけている点でしょう。

もちろんそれは「空を飛べない」という鶏の特徴によるところは大きいのですが(正確には羽ばたいて1mほどジャンプすることはできる)、それに加えて先ほども挙げた「人に良くなつく」と言う点、そして「自分達の縄張りを決めてそこから大きく離れることは無い」という社会性などが合わさって、鶏が脱走する可能性を大きく下げています。

僕の場合は、庭全体が獣侵入防止のためのフェンスで囲まれているためより一層脱走の心配が無いというのもありますが、たまにフェンスの扉を開けっぱなしにしてしまっていて庭から出てしまった場合にも、僕が庭の方へと追い込むことでそそくさとケージの中へ戻って行ってくれます。

それは恐らく鶏がケージの中を「ねぐら」として捉えているためで、夕暮れ時になるとケージを開け放っていても中の小屋の中で小さく丸まってじっとしているので、鶏にとっては完全にケージの中が「帰る場所」として認識されているのだと思います。

「飛ばない」「懐く」「縄張り意識」の3拍子揃っていることで、脱走の心配を全くすることなく餌やりやケージの掃除ができるのも鶏の素晴らしい特徴でしょう。

ヒナから育てやすい

いま僕がストレスなく鶏を飼えている大きな要因に、ヒナ(ヒヨコ)の頃から育てているため人に慣れまくっているというのがありますが、そもそもヒナから育てやすいというのも鶏の大きな特徴の一つです。

大体が鳥類のヒナと言うのは自分の力で餌を食べることができず、人の手で育てる場合には食べやすく細かくした物をピンセットやシリンジ等で与える「給餌」をする必要があります。

しかし鶏のヒナであるヒヨコは、生まれた時から自分の足で歩き、地面の餌を啄ばんで食べることができます。つまり大人の鶏と同じような要領で飼育することが可能と言うことです。

もちろんまだまだひ弱なので、保温をする必要があったり、自分の力で動き回れるということは逆にそれによってどこかに挟まったり水場に飛び込んで体を濡らしてしまったりと言った危険があるということで、それらに気を配る必要があるのですが、ほとんど付きっ切りで世話をする必要があるような他の鳥類ヒナと比べてかなり飼育難易度は低いといえます。

実際、鶏の飼育に関しては完全初心者で、ヒヨコを飼育している様子をYOUTUBEに投稿したら「飼育環境が狭すぎ」「汚すぎ」「ヒヨコが可哀そう」「ちゃんと育てて」などなど散々な言われ方をした僕でさえ、卵から生まれた4羽が4羽とも特に病気も何もなく今日まで順調に成長できていることからも、ヒヨコの飼育がいかに簡単なのかが分かると思います。

まとめ

ここまでいかに鶏が飼育しやすい生き物かについて説明してきましたが、逆に飼いにくい点としては「体がデカい」「雄の鳴き声がやかましい」「所かまわず糞をする」などが挙げられると思います。

なので、「街中の庭も無いアパートの一室」などで飼育するには圧倒的に不向きではありますが、その真逆を行く「山奥小屋暮らし」ではこれ以上飼いやすい生き物はなかなかいないんじゃないかと、この2ヶ月ストレスフリーで飼育する中で感じています。

しかも、これは「飼育しやすさ」という観点からは外れはしますが、頑張って育てて5か月経てば、卵を毎日産んでくれるようになるというとんでもないオマケつきです。

「家畜」と言う物は、人類が長い時間をかけて野生動物を人間にとって都合の良いように品種改良していった結果の生き物であって、やはり野生の生き物とは一線を画すまさしく「人と共にある動物」なのだなと感じました。



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