『国宝』で歌舞伎に興味を持った人へ。実際に観るともっともっと面白い!
2025年、歌舞伎を題材にした映画『国宝』が大きな話題になりましたね。
映画を観て
「歌舞伎、ちょっと観てみたいかも」
と思った方も多いのではないでしょうか。
そんな方に、今日はひとつだけ伝えたいことがあります。
歌舞伎、実際に観るとめちゃくちゃ面白いです。
映画『国宝』に感動した人へ
わたしは大学で演劇史や伝統芸能を学んでいました。
日本舞踊の授業もあり、歌舞伎はこれまで何度も観ています。
そして何より、中村勘九郎さん、中村七之助さんの大ファンです!
中村屋の公演を観ていつも思うのは
「初心者でもちゃんと楽しめる」ということ。
周りの観客の反応を見ていても、毎回そう感じます。
映画『国宝』に感動した方には、ぜひ一度劇場で観てほしいんです。
(余談ですが、もうすぐアカデミー賞ですね。『国宝』がすごいことになりそうな予感がしています。)
今年初の歌舞伎は府中へ
わたしは昨日、春暁歌舞伎特別公演2026を観てきました!
【参考】中村勘九郎 中村七之助 春暁歌舞伎特別公演2026
劇場入りしてまず思ったのは、
「若い人、やっぱり少ないな笑」
あんなに映画が流行ったのに!
若い人もたくさん観ていたのに!
みんな「すっごい感動した」って言っていたのに!
きっと「観てみたい」と思ってはいるものの、
・ひとりで観に行くにはハードルが高い
・どの公演を観たらいいか分からない
そんな理由で足踏みしている方も多いのかな、と思いました。

歌舞伎って実はそんなに難しくない
歌舞伎と聞くと、
「難しそう」
「敷居が高そう」
「ルールが多そう」
「何着ていけばいいか分からない」
というイメージを持つ方が多いと思います。
確かに伝統芸能ではありますが、歌舞伎はもともと庶民の娯楽として生まれた演劇です。
実際に観てみると
・笑える場面
・人情ドラマ
・恋愛
・コメディ
などなど、とても親しみやすい内容が多いんです。
今回の春暁歌舞伎特別公演もトークコーナーがあったり、物語がコミカルだったりと、初心者にとっての「歌舞伎の入口」として理想的な公演でした。
ちなみに昨日、勘九郎さんのご質問で皆さま手を挙げていらっしゃったのですが、半分以上のお客様が「初めての歌舞伎」のようでした。
元舞台の営業マンとしても、新規のお客様がたくさんいるという事実は勝手ながら嬉しいです。笑
中村勘九郎さん、七之助さんの魅力
この巡業公演の中心を担うのが、中村屋のご兄弟。
中村勘九郎さんと中村七之助さんです。
今回の公演で改めて感じたのは、やはりお二人の舞台レベルの高さです。
(万人の知るところですが、改めて)
この二人の魅力は、伝統を守りながらも観客との距離が近いところ。
舞台の技術はもちろん確かなのですが、どこか親しみやすく、舞台全体に温かさが漂っています。
歌舞伎は細かな表現の積み重ねで成り立っています。
そのひとつひとつが非常に洗練されていて、舞台に立たれた瞬間に空気が変わるのを感じました。
伝統を守りながらも、観客との距離を近く感じさせる舞台づくり。
このバランス感覚こそが中村屋の魅力だと思います。
映画で観るのとはまた違う、生の舞台ならではの迫力。
毎度のことですが口角上がりっぱなしでした。笑
映画では伝わらない、劇場の面白さ
先ほども書きましたが、やはり劇場で観ると全く違います。
客席から起こる笑い、劇場のにおい、鳴物や三味線の生の響き、役者の声の迫力、衣裳、呼吸、舞の繊細さ。
それらが重なって、舞台全体がひとつの「生きた空間」になります。
420年以上続く芸能でありながら、実際に観ると「古いもの」という感覚はまったくありません。むしろ、今も生きているエンターテインメント。
舞台美術、音楽、衣裳、そして役者。
どれかひとつでも感じられれば十分に楽しめます。
映画『国宝』に感動したならきっと、「本物」はもっと感動するはずです。
★歌舞伎までのフロー
① 公演を調べてチケットを購入する
② 演目について調べたり、ワクワクしながら当日を待つ
③ いつもよりちょこっとお洒落をする(正式なドレスコードはないので基本的には自由な服装でOK!ただしモラルの範疇で)
④ チケットを持って劇場に行く
これだけです。
そう、映画を観に行くのと何ら変わらないんです。
ちなみに私は着物で観劇は今まで一度もしたことがないので、着物チャレンジをいつかしたいと思っています!
もし映画『国宝』に心を動かされたなら、あなたもぜひ一度、劇場へ。
歌舞伎はきっと、想像以上に面白いです。
