遺産相続はどこでも揉めるんですね…
私はパートナーが居ますが籍を入れていません。
一度結婚したこともあるので、籍を入れる重要性が全く分からず、一緒にいて楽しく過ごせればよく、相手のことを考えると老後には籍を入れた方が何かと良さそうですが、今は法律に縛られて、別れたいけど結婚しているから別れられないというおかしな状況にならないように自由を満喫しております。
そんなパートナーの家族で遺産相続問題が発生しました。
お父さんの突然の死
お父さんとお母さんは別居していたのですが、よくみんなで会ったり、旅行したりしていて、お父さんと連絡が取れないということで家に行ってみると、お父さんが台所で倒れて亡くなっていました。
お母さんと私のパートナーは、しばらくずっと泣いていましたが、ここで既に遺産相続問題の片鱗が見え出していました。
それは、パートナーの弟の嫁です。
嫁は大阪人で明るくチャキチャキと行動するのですが、なんだかケチな人で、家族での集まりでも自分達が一番お酒を飲むのに全く何も買って来ず、料理の手伝いもせずに、ご飯を食べ始める直前に現れて、飲んで食べて、帰っていくという人でした。
こんなことはまだいいのですが、お父さんが亡くなった次の日に、彼女が言った言葉は「私はエクセルとか得意だから、お父さんの銀行とか遺産は私がまとめて一覧にしますね」
私たちは唖然としました。
まだ、お父さんが亡くなって間もないのに、もう遺産の話をするのかと。
その前にやることはいっぱいあるだろうと。
さすがにお母さんがやんわりと「遺産の話はあとで揉めると嫌だから、あとでみんながいる時にやりましょう」
非常識な発言に大人な対応だなと私は思いました。
しかし、弟の嫁はそんな事は気にせずに、勝手に父の銀行の通帳を持っていき、勝手に父の家に入って金目の物を探し、勝手に一覧にしてきました。
私もそれを見て、さすがに弟に「何かお金に困ってるの?お母さん達はお父さんが亡くなったことに悲しんでいるので、遺産の話はせめて四十九日が終わるまでは待ってあげて」と言いましたが、嫁に伝えたのか、伝えてないのか分かりませんが、嫁は良かれと思ってたのかどんどんと話を進めて来ました。
これを見て私は、この人は金の亡者で、そういう人なんだなと認識しました。
お父さんは、それほどお金を残して居なかったので、何となく法定割合で分けて終わりになりましたが、資産一覧表には、現金が1円も記載がなかったり、突っ込みどころ満載でしたが、家族内で揉めるのが嫌だったので、私達は何も言わずに遺産分割協議書にサインしました。
母がガンになる
検診を受けたら母の乳がんが見つかり、抗がん剤治療と手術を行い、なんとかガンを取り除くことができました。
体調も良くなり、また一緒に旅行に行ったり出来るようになり楽しく過ごしており、検診でも異常がなかったので根治したものと思っておりました。
しかし、5年が経った時にガンが再発しました。
ガンは本当にしつこいですね。
もう大丈夫だと思った矢先にまた再発。
母は前回の抗がん剤治療が凄く辛かったらしく、あんなに辛い思いをして、生活に支障が出るくらいなら、もう治療はせずに、このまま楽しく生活をしながら、ゆっくりと死んでいきたいと。
先生に聞くと今回のガンはまだ小さく、内視鏡で取ることが可能なので絶対に手術をした方がいいと言ってくれていましたが、母はもう大丈夫ですと。
しかし、子供達の説得でなんとか、もう一度手術をして、ガンを取り除くことが出来ました。
それからまた数年後、母にガンの転移が発見されました。
母はしこりがあることも分かっていて、痛いのも我慢していて、自分ではガンであることを分かっていたようです。
病院で診察した時には、ガンは大きくなり、先生からは余命1年ですと言われました。
母は、もう治療することはせずに緩和治療でゆっくりと死んでいきたい。
私達も今までの母の頑張りを見ているので、今回は手術をしてとは言えませんでした。
毎月の検査の付き添いや母との時間を楽しく過ごすために誕生日会や旅行、一緒に色々な所に行きました。
さすがに余命1年と言われたので、今はいいですが、じきに体調が悪くなったり、生活するのが辛くなるので、私達は母と同居することを提案しました。
母は喜んでくれてましたが、少し考えさせてと言う答えでした。
そして、数日後に出された答えは、「3人で同居する前に、まずはあなた達2人が一緒に暮らして、それから同居を考えた方がいいんじゃないの」ということでした。
まさに正論です。
私もパートナーも別々に暮らしており、一人暮らしで自由にしていた3人が急に同居をするのですから、何があるか分からない。
まずは私達二人が同棲してから、その後に3人での生活を考えた方がいいだろう。
納得して、私達は母との同居を諦め、2人で同棲することに決めました。
あとで聞いたことですが、母は、実は孫との同居を望んでいたようです。
私達が同居の話をした後に、弟夫婦の所に相談に行き、弟達が住んでいるマンションを私達に渡して、母が住んでいるマンションに引っ越してきたらどうかと提案したそうです。
これは以前から母が話していたことで、母のマンションは間取りが広いので、子供たちが大きくなったら、交換してあげるわよと言ってたようです。
しかし、弟達の答えは「このマンションは気に入っているので手放す気はない、お母さんのマンションは、お母さんが亡くなったら、賃貸で貸し出して、家賃収入を得ようと思っている」と答えたそうです。
あとでこの話を母から聞いた時の母の悲しそうな顔は忘れられません。
パートナーだけが母と同居開始
私が一緒だと母も気を遣うと思って、パートナーだけ先に母と同居して落ち着いたらに私も合流するよということになりました。
でも、同居して本当に良かった。
始めの頃は母も元気で家事をやっていましたが、どんどんと体力は落ちていき、部屋から出てくることが少なくなり、ベットの上で過ごしたり、段々とご飯が食べられなくなっていきました。
私達が母と同居する前にお願いしたのは、絶対に遺産の話で揉めると思うので、遺言書は作っておいてねということでした。
父の件があり、弟の嫁の行動を想像すると、必ずまた遺産を主張してくるし、マンションのことをすぐにどうにかしたいと動いてくると想像していたからです。
母もすぐに公証人役場に行って遺言書を作成してくれました。
マンションの件、銀行口座の件をちゃんと分割割合を明記してくれたのでこれで大丈夫。
その時はそう思っていました。
母の体調が悪化
食事が食べられなくなってきた頃から体重が急激に痩せていきました。
そして、先生がモルヒネ注射を提案したここから、あっという間に死へと向かっていきました。
恐らく先生は分かっていたんでしょうね。
モルヒネ注射をやりだしたら数日で亡くなることを。
注射を打つと母の意識は遠退き、薄っすらと反応は示すけれど全く話せなくなりました。
モルヒネ注射を打つ前日にパートナーと母が夜に二人で泣きながら色々なことを話していたことを思い出すと、母も分かっていたんでしょうね。
本当に優しい人でした。
周りの人が喜んでくれることが大好きで、いつも自分のことは後回しで、みんなに尽くしてくれる。
天然で、ズバズバと空気を読まずに発言しているようで、実は周りに気を遣って行動している。
そんな人でした。
ありがとうございました。
母の葬儀
父の時にはすぐに遺産の話をして来た弟も、さすがに母の時には1週間は何も言ってきませんでした。
しかし、葬儀が終わった後などにちょいちょい遺産の話も今月中にはやらないとねとか言ってきていたので、私は嫁に急かされているのかなと思って聞いていました。
でも、弟も我慢した方でしょう。
嫁からは急かされるが、姉ちゃんのことを思うとそんなにすぐにも言えない。
板挟みにあいながら、頑張ったんだと思います。
遺産協議
母はちゃんと資産がどこにどのくらいあるか一覧表でまとめてくれていました。
初めて遺言書を公証人役場から取り寄せて見て私はびっくりしました。
ゆうちょ銀行のことが書いてない。
全ての資産について書いてあると思っていた遺言書に、ゆうちょ銀行だけが抜けていたのです。
私はどこにどれだけの資産があるかを知らなかったので、遺言書の原案を見せてもらった時には大丈夫だと思っていましたが、一覧表と遺言書を見比べてみたら、書かれていない資産がある。。
法律的には遺言書に記載のない財産は法定相続人で法律通りに分割する。
しかし、あの嫁は必ず何か主張をしてくるだろうと想像ができました。
マンションについては、一緒に同居して最後まで看取ってくれた姉に。
銀行口座の現金は2箇所、多い分を弟に、少ない分を姉に。
こんな遺言書でした。
母は色々と考えて配分を考えてくれたんだなと思う内容でした。
しかし、弟達は案の定の主張をしてきました。
マンションの評価額を考えると、この遺言書は不公平だから、ゆうちょ銀行は全て自分が欲しいと。
むしろ、なぜ、ゆうちょ銀行は、あなたに全部渡すよと言わないの?と姉に詰め寄って来ました。
怖いですね。
自分達は一緒に住んであげなかったのに。。
このことを弟に話すと、自分達は一緒に住まないとは言ってないと言っていましたが、
一緒に住もうと言ってくれないのを見て、母は一緒には住んでくれないんだなと思ったと思います。
ズルいですよね。
自分達は責任を負わなかったのに、貰えるものは主張しようとする。
しかし、このような人達は自分達は十分に介護をしたと思っているんですよね。
たまに来て母と話をして帰って、それで介護をしたと。
日常生活を送るということがどれほど大変なのかを分かってないんですよね。
弟の策略
遺産分割協議では、遺言書に書かれていない財産については、法律通り半々に分けるという姉の主張と、全て欲しいという弟の主張。
全く噛み合いませんでした。
次に保険金の話になった時に、なぜか、弟は母の保険会社を知っていたのか保険金請求の資料を取り寄せていました。
そこで弟が言ったのは、代表請求でまずは自分が一括で保険金を請求するから、この書類にハンコを押してということでした。
お母さんは死亡保険については、受取人には二人の名前を指定して、割合も50%、50%と明記してくれていました。
この場合、保険金は母が亡くなった時点で、受取人の資産になるため、遺産分割協議の対象にはなりません。
本来なら、受取人それぞれが保険金を請求して、それぞれの口座に振り込んでもらえばいいのに、あえて代表請求にする理由。
怖いですね。
代表請求で、代表者の口座に保険金が一括で振り込まれた場合、その後にどのようにお金を分割するかは保険会社は関知しないんですよ。
保険会社は、代表者に振り込むまでが仕事で、後のことは知らないよというスタンスなんですね。
絶対に揉めます。
また、保険会社によっては、作業を減らすために代表請求をお勧めしてきます。
相続税の申告
相続税の申告は、被相続人が亡くなってから10カ月以内に行わないといけません。
これは申告して納税までが10カ月以内です。
相続税の申告書作成も自分達でやりましたが、これは素人には難しすぎます。
むしろ税理士でないと出来ないようにしているとしか思えない。
銀行口座、証券口座などの資産については、調べながら出来ると思います。
しかし、土地やマンションの評価額を算出する作業は絶対に素人は出来ません。
複雑すぎます。
私は単純に固定資産税の際に送られてくる書類の評価額でやればいいと思っていたら、マンションの建物の評価はそれでいいが、マンションの土地の評価は路線価という別の算出方法でやらないといけなかったのです。
ネットで調べましたが、全く理解できませんでした。
そこで、税務署の相続税相談に行って、税務署の人に土地については全て資料を作ってもらいました。
税務署の人でも苦労していました。
ざっくりと言うと、固定資産税の評価額では実際のマンションを売った時の価格よりも安く評価されているので、もっと実際の金額に近づけて評価額を出しなさいということらしいです。
路線価という各道路に値段がついているので、その価格から土地の評価額を出して、最後に実際との乖離を埋める変数を掛けてあげる。
ここまで聞いて、もう分からないでしょ?
私は何となくの仕組みは分かりましたが、再度自分で計算してと言われたら絶対に計算できません。
税務署の人も、今回は税理士さんにお願いしないんですか?と言われるぐらいだから素人は無理ですよね。
遺産分割協議に応じていない弟にも資料を貰わないといけないので話をすると、あっさりと戸籍謄本などの書類を持ってきました。
もしも、ごねた場合は、姉と弟で別々で申告することが出来るので大丈夫です。
作る資料はそれぞれ全く同じになるんですけどね。
遺産問題継続中
結局、保険金についても、保険会社に請求資料を送るようにお願いすると、弟に全て送っているから話し合ってくれと言われて止まったままです。
その他の遺産も何度か話し合いの場を持ちましたが、弟の主張は変わらず。
ゆうちょ銀行は、自分が欲しい。
争うつもりはないけど、平等にして欲しいという主張。
多分、弟は分かっているんでしょうね。
遺産分割の遺留分という最低限貰える価格は満たしている。
裁判で戦ったら、遺言書に書かれていない財産は半々になる。
だから、一生懸命に感情に訴えかけてきて、こちらが心折れるのを待っているんでしょうね。
相続税の申告は期限があるけど、保険金や遺産分割には期限がないので、ゆっくりとやりますよ。
どうしてもまとまらない場合は、家庭裁判所で遺産分割調停をやってもらいます。
そしたら一発ですよ。
法定通り半々ですよ。
相続で揉めて学んだこと
遺言書は必ず作っておいた方がいい。
そして、遺言書には全ての財産について記載すること。
お金は多かれ少なかれ人を狂わせる。
しかし、だいたい揉めるかどうかは日頃から付き合っていると分かりますね。
今のところ、弟達はこちらの想定通りの動きをしてくれるので、分かりやすくていいですが、付き合うのが面倒ですね。
皆さんも遺産分割は揉めないようにご両親に遺言書をちゃんと書いてもらうことをオススメします。
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