【100歳まで幸せに生きるFIRE】#41 一瞬ですべてを失った日
「FXなら3年で億万長者になれる。」
そう本気で信じていた私を、現実は一瞬で叩きのめしました。
妻が貯めてくれた700万円
FXを始めた頃、私は資金があまりありませんでした。
そこで使ったのが、妻がマンションを買うためにコツコツと貯めてくれていた700万円でした。
今では本当に申し訳ないことをしたと思っています。
でも、その頃の私は、
「絶対に増やして返せる。」
そう信じていました。
実際、その700万円は順調に増え、一時は1,600万円まで膨らみました。
「やっぱり間違っていなかった。」
「このまま続ければ億万長者になれる。」
完全に自分の実力だと思い込んでいました。
リーマンショック
そんな時に起きたのが、リーマンショックでした。
為替は今まで見たこともないような勢いで円高へ進みます。
私は下げについていこうと売りました。
すると急反発。
慌てて損切りして買いを入れる。
すると今度は急落。
また損切りして売る。
売れば上がる。
買えば下がる。
私のやることなすこと、すべてが裏目に出ました。
「どこかで止まるはず」
それでも私は焦っていませんでした。
資産は1,600万円まで増えていましたし、
「どこかで下げは止まる。」
そう思っていたからです。
しかし、市場は私の想像をはるかに超えていました。
激しく上下を繰り返しながら、それでも下がり続ける。
底が見えませんでした。
神様、お願いします
あまりの恐怖に、私はチャートを見ることをやめていました。
思考が止まっていたのです。
買いポジションを持ったまま、
「お願いだから反転してくれ。」
そう祈ることしかできませんでした。
チャートを見るのも怖い。
神様に祈りを捧げ、そのまま眠りにつきました。
「朝になれば戻っているかもしれない。」
そんな都合のいいことを、本気で信じていました。
一本のメール
翌日、仕事へ向かいました。
仕事中、一通のメールが届きます。
「強制ロスカットのお知らせ」
「あぁ、やっぱりダメだったか。」
そう思いました。
でも、まだ諦めませんでした。
「まだ数十万円残っている。」
「ここから取り返せる。」
そう思い、残ったお金で再び買いを入れました。
数時間後。
またメールが届きます。
「強制ロスカットのお知らせ」
それでも私は諦めませんでした。
もう一度、市場へ挑みます。
結果は同じでした。
結局、3回連続で強制ロスカット。
私の手元に残ったお金は、
1万円ちょっと。
本当に失いかけたもの
呆然としました。
仕事はまったく手につきません。
「帰りたい。」
それしか考えられませんでした。
今なら分かります。
なぜ、あれほど相場が乱高下したのか。
あの時、本当は何をすれば良かったのか。
でも、その頃の私は、お金を取り返すことしか考えられませんでした。
欲に支配され、
冷静な判断を失い、
市場の波に飲み込まれていったのです。
そして、家に帰って妻にすべてを話しました。
FXは禁止。
当然の結果でした。
今振り返ると、妻は700万円を失ったことよりも、
私という人間を信じられなくなっていたのかもしれません。
次回は、「それでも私はFXをやめられなかった」についてお話しします。
「もう二度とやらない。」
そう誓ったはずなのに、私は再びFXの世界へ戻ってしまいました。
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