金井創船長「沖縄エキュメニカル平和センターコーディネーター」の意味とは
辺野古沖転覆事故で風速基準がなかった
沖縄県名護市辺野古沖で基地反対の抗議船2隻が転覆し、女子高校生と船長の2人が死亡した事故。今日の読売新聞によると運航を主催する市民団体「ヘリ基地反対協議会」が出航の可否に風速の目安があったものの、判断は船長に一任していたと報じました。
抗議船といっても修学旅行に使用されるのだから、実質的に旅客不定期航路事業または旅客船等運航事業に該当しないでしょうか。ところが風速基準等が設定されていないところからしてもヘリ基地反対協議会の杜撰な運営がうかがえます。
さて死亡した船長、金井創氏ですが、日本基督教団の牧師であり左翼活動家であることは前回、レポートしました。
なぜ左翼活動家は子供を政治闘争に巻き込むのか?→大人の正解を言うから
そして気になったのは同氏の経歴です。

沖縄エキュメニカル平和コーディネーターとあります。ここに注目しました。
キリスト教団のエキュメニカル
「エキュメニカル」とはキリスト教の教派を超えた一致・協力を目指す考え方。カトリック・プロテスタント・正教会など、立場の違う教会同士が対立せず、共通の信仰や課題のために協力することを目的にしています。
語源はギリシャ語の「オイクメネ」(全世界)で、そこから「全キリスト教世界に関わる」というニュアンスが派生しました。
異なる教団(団体)が共通目的のために協力するというのです。この現象はあるワードを想起させます。
左翼団体が言うところの「連帯」「共闘」です。
キリスト教関係者はよく「多くとも信者は人口の1%」と言います。しかも人口減でキリスト教信者が減少しています。こうした状況であれば、教団間で協力が進むのも十分あり得ることです。しかし現状のエキュメニカルはむしろ政治的背景が伝わってきます。
キリスト教団体だけでなく、他宗教や一般団体との交流までもが、エキュメニカルの名の下に進められているようです。
全ての問題はつながっている論=エキュメニカル
辺野古基地反対闘争にはあらゆる分野の左翼団体、市民団体が関わっています。いわゆる「連帯」ですね。そんな活動家たちはこう訴えるでしょう。
「辺野古は〇〇(自分たちの問題)にもつながっている」と。
つまり彼らの理屈では、辺野古の問題には日本社会の暗部が凝縮されており、一見無関係に見える社会問題にも通底している、というわけです。そして「つながっている論」によって自らも「当事者」になれます。
はっきり言えば個別の争点を別の社会問題と結びつけることで、無関係な活動家まで“当事者”として動員する論法です。
辺野古基地反対運動には本土の活動家も押し寄せます。本土出身なのに「当事者顔」ができるのは「つながっている論」の効果です。金井氏も北海道出身で沖縄出身者ではありません。まるで地元住民のように船で案内していたというのは「つながっている論」=エキュメニカル=連帯を地でいっています。
その金井氏が沖縄エキュメニカル平和コーディネーターという立場にあったというのは非常に象徴的だと思いました。
しかし敬虔な信者は受け入れるのか
エキュメニカルを進めることによってあたかも「仲間が増えた」という錯覚を起こします。確かに政治課題を共有できる人は増えたかもしれませんが、信徒が増えたわけではないでしょう。
エキュメニカルを最も実践しているのは日本聖公会といいます。ある信者によれば「金光教と合同礼拝を行ったことがあります。正直なところ非常に不快でした」と明かします。
敬虔な信者にすれば当たり前のことです。違和感という生易しいものではなかったでしょう。こうした活動で信徒が増えるのか私は疑問です。
金井氏が所属した日本基督教団、また日本聖公会は日本キリスト教協議会(NCC)に所属しています。同会のWebサイトをみるとジェンダー、反戦、環境問題などの取り組みが紹介されており、まるで政治団体のようです。
しかし国内のキリスト教信者の全員がこのような活動に共鳴するとは思えません。連帯=エキュメニカルによって、一部の活動家肌の聖職者が支持を広げたと錯覚したというのが現実ではないでしょうか。
