「お腹が鳴るので事務職は無理」と書いた私。やりたい仕事は、静かすぎる職場だった
面接当日の朝。
スーツのパンツを履いたら、お尻がパツパツだった。
「あれ?」
タグを見た。
S。
いやいや。私が試着したのはMである。
お店ではMサイズを履いて、「これでお願いします」と伝えた。ただ、試着したものに少しシワが寄っていたので、
「同じMサイズで、もう少しシワの少ないものを出してもらえますか?」
とお願いした。
出してもらったものを、そのまま信じて買った。
家では試着しなかった。だって、店で一度履いている。タグも切って、すぐ着られるようにしていた。
しかも私は老眼である。
小さなタグなんて、いちいち見ない。よりによって気づいたのが、面接当日。
最悪。
でも、もう仕方がない。入らないわけではない。
ストレッチも効いている。
今日は、この少々パツパツのお尻で行くしかない。
前の晩は、楽しみにしていたテレビも大して見ず、10時半には寝た。いつもより早く起きて、化粧も終わった。時間にも余裕があった。かなり準備した。
なのに、まだ終わらなかった。
今日は暑い。
電車を降りてから歩いて汗だくになるのが嫌だったので、最後はタクシーで会場まで行くつもりだった。
家を出る前、タクシー会社に電話した。
「今、車がいないんですよ」
「じゃあ、待ちます」と言っても、
「いつになるか分かりませんよ」
まずい。遅刻だけは絶対にできない。
最初は途中から電車に乗るつもりだった。でも、電車を待つ時間や夏休みの人の多さを考えたら、このまま自転車で行った方が確実な気がした。
結局、面接前にスーツ姿で約30分、自転車をこいだ。
汗をかきたくないからタクシーに乗るつもりだったのに。
それでも会場には、ちょうどいい時間に着いた。
間に合った。
肝心の面接は、よかった。話しやすかったし、
会った人たちも、とても感じがよかった。
仕事内容も、やっぱり私はこれをやってみたいと思った。
面接のあと、実際に働く場所も案内してもらった。
明るくて、雰囲気もいい。
「あ、ここいいかもしれない」
そう思った。
ただ、同時に気になった。
静かすぎる。
私はもともと、静かな職場が苦手なのは分かっている。
それでも、もう少し人の会話があったり、電話の音がしたり、何か音楽でも流れていたりするのかな、と勝手に期待していた。
でも、実際はその逆だった。
普通の事務所より、さらに静か。
本当に、
シーン……。
という感じ。
仕事内容も人もいい。
でも、静かすぎる。
このお腹の音については、今年2月にも記事にしている。
静かな場所では、お腹の音が気になって仕事どころではなくなる。
この問題は、今も変わっていない。
しかも私のお腹は、空腹のときだけ鳴るわけではない。
お腹が空けば、グー。
食べたら食べたで、今度は消化音。
じゃあ、鳴らん時間はいつなんかい。
せめて音楽でも流れていればいい。
静かなクラシックでいい。
小さくていいから、何か鳴っていてほしい。
でも、
シーン……。
まだ採用されるかどうかも分からない。それなのに、面接が終わった今、私が一番気にしているのは、
お腹の音をどうするか。
もうちょっとだけ、うるさければいいんだけどな。
面接2日前、スーツと髪を整えた話はこちら。
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