毎朝は、小さな元日
「昨日は、うまくいかなかったな。」
そんな日でも、
朝は必ずやってきます。
太陽は、昨日のことなど何も知らないような顔で、
今日も静かに昇ってきます。その時間が好きです。
(1127字) (トップ画 東京から見える日の出)
1,夜は、心と体を充電する時間
昨日までのことを、いったん空に返したくなる朝があります。
人の言葉に傷ついた日。
自分にがっかりした日。
一日を思い出し、肩を落として眠る日もあります。
そんな日でも、夜が来て、私たちは眠ります。
眠っている間、心も体も静かに充電されていきます。
朝になると、太陽はゆっくりと空へ姿を現します。
「おはよう」
何事もなかったように、そう語りかけてくれるような、やわらかな光です。
2,静まり返った街が教えてくれること
その瞬間が、とても好きです。
空気は澄み切っていて、深く息を吸い込むと胸の奥まできれいになっていくような気がします。
昼間はたくさんの車が行き交う大きな道路も、この時間だけは驚くほど静かです。
人の気配も少なく、街全体が、まだ目を覚ます前の静けさに包まれています。
車がいない時を見計らい、通りの真ん中に立って、空を見上げることもあります。
その静けさの中で空を見上げると、不思議なくらい心が落ち着いてきます。昨日まで抱えていた心配事も、少しだけ小さく見えるのです。
3,太陽は、昨日の私を責めない
太陽は、昨日のできごとを責めません。
「昨日失敗したから、今日は昇るのをやめよう。」
そんなことは決して言いません。
毎朝、同じように光を届けてくれます。
誰にでも
どんな人にも
どんな昨日を過ごした人にも
だから思うのです。
人生も、きっと同じなのではないでしょうか。
昨日までの自分だけで、今日の自分を決めなくていい。
失敗したことも、後悔したことも、思いどおりにいかなかったことも、そのまま抱えたままでいい。
それでも朝はやってきます。
そして新しい一日が始まります。
「あのとき、ああしていれば。」
「もっと違う選択があったのではないか。」
そんなことを考える日もありました。
でも、朝日を見ていると、その気持ちが少しずつほどけていきます。
今日という日は、昨日の続きであると同時に、新しい始まりでもある。
毎朝は、小さな元日なのだと思えるようになりました。
4,今日から、また始めればいい
だから今日も、また始めればいい。
大きなことをしなくてもいい。
一歩だけ前へ進めたら、それで十分です。
今日のあなたは、今日から始まります。
昨日までのあなたではなく、今日からのあなたです。
もし今、少し疲れていたとしても、大丈夫。
朝日は、今日も変わらずあなたを照らしています。
そして、あなたの人生もまた、この朝の光とともに、新しく歩き始めることができるのです。

