同居していた
今日は、なぜか涙が止まらなかった。
自分の中で、
後頭部のほうが少しずつ主軸になってきて、
物事を俯瞰して見ている時間が増えている。
感情に巻き込まれすぎず、
一歩引いたところから眺めている感覚。
それはどこかで、
「人間臭さが薄れてしまうのでは」という
小さな不安も連れてきていた。
けれど今日、
俯瞰している自分と、
ちゃんと揺れて、感じて、
涙を流している自分が、同じ場所にいると気づいた。
どちらかを手放す必要はなかった。
高いところから見ていても、
胸がきゅっとする瞬間は残っている。
迷いも、切なさも、
誰かを想ってしまう感じも、
削がれずに、そこに在った。
そのことが、
頭ではなく身体にすとんと落ちた瞬間、
理由のわからない涙があふれてきた。

俯瞰と人間臭さが同居できるのは、
人間として生まれたからなのかもしれない。
静かに見渡しながら、
土の上にちゃんと立っている。
今日は、そんな自分を知った日だった。
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