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「なぜか運がいい人」と「いつも運が悪い人」の決定的な違いとは?仏教に学ぶ、人生を好転させる「運命の法則」

「どうして自分ばかりこんな目に遭うんだろう……」

「あの人はいつも運に恵まれていて、本当に羨ましいな」

日々の生活の中で、自分の「運のなさ」を嘆いたり、ツイている誰かと比べて落ち込んでしまったりすることはありませんか?

思いがけない災難に見舞われたり、逆に偶然のように幸運が舞い込んできたりすると、「運命なんて自分ではどうにもできないもの」「神様の気まぐれや試練なのかな」と思ってしまいがちですよね。

でも、仏教を説かれたお釈迦さまは、「運命をもたらすのは、神様でも霊でもない」とハッキリと教えています。

では一体、何が「運のいい人」と「運の悪い人」を分けているのでしょうか?

今回は、仏教に伝わる「運命の法則」を、日常のたとえ話を交えながら分かりやすく紐解いていきます。読んだあと、きっと毎日の過ごし方が前向きに変わるはずですよ。


1. 運命を決めているのは「神様」でも「霊」でもない?

私たちの運命を左右する「ある法則」

「運がいい・悪い」の差はどこから生まれるのか、人間にはなかなか見極めがつかないものです。そのため、世界中の多くの宗教では「神様が与えた試練や恵み(Oh my God!)」と考えたり、時には「霊の祟りや守護霊のおかげ」と考えたりする人もいます。

しかし、仏教では運命の仕組みについて、まったく異なる視点から教えています。

お釈迦さまが説かれた運命の絶対的なルール、それが「善因善果(ぜんいんぜんか)・悪因悪果(あくいんあっか)・自因自果(じいんじか)」という因果の道理です。

  • 善因善果(ぜんいんぜんか):善い原因(善い行い)は、善い結果(幸せな運命)を生み出す。

  • 悪因悪果(あくいんあっか):悪い原因(悪い行い)は、悪い結果(不幸や災難)を引き起こす。

  • 自因自果(じいんじか):自分に現れるすべての結果は、自分が蒔いた「行い(タネ)」が引き起こしたものである。

仏教では、私たちの「行い(因)」のことを「タネ(業・カルマ)」と呼び、「運命・結果」のことを「果」と呼びます。

つまり、幸・不幸は誰かから一方的に与えられるものではなく、「すべて自分の行いが引き起こした結果である」というのが仏教の一貫した教えなのです。


【因果の道理とは】


2. 「蒔いたタネ」を見れば、未来の結果がわかる

スイカのタネから大根は育たない

私たちの狭い知恵(人間の知恵)で見ると、「正直者が馬鹿を見ることもある」「悪いことをしてもうまくやっている人がいる」と思えてしまうことがありますよね。

しかし、仏さまの智恵から見ると、この法則には万に一つ、億に一つの狂いも例外もないと説かれます。

農家の方が大根のタネを蒔くとき、「何が出てくるかな? スイカが出てきたら困るな」なんて不安になりながら蒔く人はいませんよね。大根のタネを蒔けば大根が育ち、スイカのタネを蒔けばスイカが実るというのは、誰の目にも明らかな自然の理です。

運命もこれとまったく同じです。

誰が見ていなくても、タネは必ず芽を出す

お釈迦さまは、タネまきについて次のような言葉を残されています。

「この世で善いことをしたならば、安心しておれ。その善いことが、ずっと昔にしたことだとか、遠いところでしたことであっても、安心するがよい。人に知られずにしたことであっても、安心しておれ。それの果報あるのだから、安心しておれ」

(釈迦)

「悪いことをしたときには気をゆるすな。その悪いことが、ずっと昔にしたことだとか、遠いところでしたことであっても、気をゆるすな。秘密のうちにしたことであっても、気をゆるすな。それの報いがあるのだから、気をゆるすな」

(釈迦)

誰も見ていない場所で行ったことや、遠い昔のことであっても、「蒔いたタネ」は消えません。善いタネを蒔いていれば堂々と安心して過ごせますし、逆に悪いタネを蒔いてしまえば、いつ結果が出るかとビクビク怯えなければならなくなります。

「正直者が馬鹿を見る」の本当のところ

ここで、「正直者が馬鹿を見る」という言葉について、ある小学校でのお話をご紹介します。

放課後の教室で、ルールを破って友だちとサッカーをしていた男の子がいました。誤ってボールを当ててしまい、クラスのみんなで大切にしていた寄せ書き入りの花瓶を割ってしまったのです。怖くなった二人は、その場から逃げてしまいました。

翌朝、先生が「割った人は正直に名乗り出なさい」とクラス全員に問いかけます。

男の子は良心の呵責に苦しみ、友だちとアイコンタクトを交わして「一緒に言おう」と意を決し、一人で「ごめんなさい、僕がやりました」と手を挙げました。

ところが、もう一人の友だちは手を挙げず、男の子だけが酷く叱られることになってしまったのです。

休み時間になり、その友だちは「言わなきゃ分からなかったのに、馬鹿だなあ」と笑いました。男の子は「正直に言った自分が馬鹿を見た……」と深く落ち込んだそうです。

ですが、大人の目、そして先生や周りの人の視点から見るとどうでしょうか?

  • 正直に名乗り出た子は、確かにその場では怒られたかもしれませんが、「潔くて見どころがある、爽やかで正直な子だ」と信頼や好感を持たれます。

  • 逆に黙って隠し通した子は、後から事実が発覚したときに周囲からの信用を大きく失ってしまいます。

小さな子どもの目先の世界では「言わなきゃよかった」に見えても、長い人生という広い視野で見れば、正直・誠実に生きて善いタネを蒔いた人のほうが、間違いなく幸せな道を歩むことができるのです。

3. 「出てきた結果」を見れば、自分のタネまきがわかる

悪い結果のときこそ「原因」をあきらかに見つめる

今、あなたの人生にはどんな結果が現れているでしょうか?

順風満帆で幸せを感じているでしょうか、それとも苦しい出来事が続いて「どうして自分だけ……」と悩んでいるでしょうか。

私たちは善い結果が出たときは「自分の努力のおかげだ!」と思えるのですが、思い通りにいかない災難が起きると、つい「あいつのせいだ」「環境が悪い」と他人のせいにしてしまいがちです。

そんなときに仏教で大切にされるのが、「諦観(たいかん)」という姿勢です。

これはあきらめるという意味ではなく、「どうしてその結果になったのか、原因をあきらかにみる」という意味です。

人は「自分がした悪いこと」を忘れてしまう

なぜ私たちは「自分は悪くない」と思ってしまうのでしょうか。

それは、人間はたまにした「善い行い」は誇らしく覚えているのに、自分がしてしまった「悪いタネまき」はすぐに忘れてしまう生き物だからです。

例えば、誰かに言ってしまった「悪口」。

言われた側は傷ついて一生覚えていたりしますが、言った本人は「えっ、そんなこと言ったっけ?」とまったく自覚がなく、完全に忘れていることがよくありますよね。

自分に自覚や記憶がなくても、目の前にスイカの実(苦しい結果)が出てきたということは、過去にスイカのタネ(悪い行い)を蒔いていたということです。

昔からこんな歌があります。

「火の車 造る大工は なけれども 己が造りて 己が乗りゆく」

借金や苦境で生活が苦しい状態を「火の車」と例えますが、そんな苦しい車を作った大工さん(他人)はどこにもいません。自分が知らず知らずのうちに組み立てて、自分が乗って苦しんでいるのです。

まとめ

仏教が教える「運の正体」、それは神様の采配でも運命のいたずらでもなく、すべて「自分がこれまで蒔いてきたタネまき(日々の行い)」の積み重ねでした。

この法則を知ると、「あいつのせいで」「運が悪くて」と周りを責めていた視線が、「自分は普段、どんなタネを蒔いているだろうか?」という自分自身の行いへと向くようになります。「仏教は己を映す鏡(法鏡)」と言われるのは、まさにこのためです。

  • 誰が見ていなくても、親切や誠実さという「善いタネ」をコツコツ蒔いていく。

  • 誰も見ていないからといって、ごまかしや悪口といった「悪いタネ」を蒔かない。

目先の結果に一喜一憂せず、今日から少しずつ「善いタネまき」を重ねていくことこそが、あなたの運命を確実に明るく、幸せなものへと変えていく唯一の近道です。

ぜひ、できることから優しいタネまきを始めてみませんか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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