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tohshiro
やきとり|きょうの栄養#6
初めてやきとりの塩味を食べたのは、小学校一年か、それとも二年だったか。
おふくろが急病で一ヶ月くらい入院することになって、その間は父が毎日の食事を用意してくれた。
塩胡椒たっぷりのナポリタン、ざく切りキャベツを山盛りにした塩ラーメン。ザ・漢メシ。
ある日の夕方、父の同僚さんから連絡があった。奥さんがいなくて寂しいだろって。外で呑もうぜって。
父は、その居酒屋にぼくも連れてってくれた。カウンターに同僚さん、父、ぼくの順番で腰掛けて。その日のぼくの晩御飯は、居酒屋のやきとりだった。
やきとりなんて、ぜんぶ茶色くて甘辛いタレがかかってるもんだと思ってたのに。串には鶏肉しか刺さってないもんだと思ってたのに。
そのやきとりは、肉とネギが交互に刺さってて、全体が真っ白に焼き上げられていた。
お酒に合うように、塩が多めにかかった、やけにしょっぱいやきとり。
もっかい、たべたいなあ。
