第23回|川が増水したので、翌日わざわざ「普段の水位」も撮った(笑)。
16年前の2010年4月28日。
朝起きて外を見ると、
前の日から降り続いた雨で、
近くの川の水がかなり増えていました。
当時のブログには、
大げさに言えば、
「あふれそうでした(笑)」
と書いてあります。
もちろん、
本当に危険な状態だったという話ではなく、
普段よりずいぶん水が増えていて、
ちょっと驚いた、
という感じだったのでしょう。
そこで僕は、
写真を撮ってブログに載せました。
ここまでは普通です。
ところが。
そのあと、
なぜか僕はこんなことを書いています。
「普段の水量がどのくらいか解らないと比べようがないと思うので、次回の晴れた日に写真撮ってアップします!」
……そこまでしなくてもいい気もします(笑)。
でも、
書いてしまったからには、
ちゃんとやる。
そして翌日。
4月29日。
本当に、
普段の水位の写真を撮って、
ブログに載せていました。
しかも、
最後の一言が、
「どーでもいい事ですけど(笑)」
です。
自分でも分かってるじゃないですか(笑)。
17年後にこの二日分のブログを続けて読むと、
なんだか妙に面白いんです。
川の水が増えた。
写真を撮った。
でも、
普段の状態が分からないと、
見た人には増えているかどうか分からない。
なら、
普段の写真も撮っておこう。
翌日、本当に撮る。
そして、
「どーでもいいですけど」と締める(笑)。
当時の僕は、
たぶん真面目に、
「比較した方が分かりやすいよな」
と思ったんでしょうね。
誰かから、
「普段の水位も見せてください」
と頼まれたわけでもない。
そもそも、
どれだけの人が読んでいたのかも分からない。
それでも、
一度書いたから、
ちゃんと続きを載せる。
このブログを読み返していると、
僕は昔から、
妙なところだけ几帳面だったのかもしれません(笑)。
そして、
こういう記事こそ、
この連載のタイトルに一番合っている気がします。
誰も読んでいなかった僕の日記。
大きな事件でもない。
人生の転機でもない。
芸能人に会った話でもない。
ただ、
川の水が増えていた。
そして翌日、
普段の水位も撮った(笑)。
でも17年経つと、
こういう何でもない記事が、
なんだか愛おしく見えてきます。
あの日、
僕が川を見て、
「水多いな」
と思ったこと。
翌日に、
「昨日と比べるために撮っておこう」
と思ったこと。
そんな小さな感情まで、
文章として残っています。
普通なら、
一週間後には忘れてしまうような出来事です。
まして17年後まで、
覚えているわけがありません。
でも、
ブログに書いておいたから、
今の僕は、
その朝の自分に会うことができる。
昔の日記を残すというのは、
大事件を記録することだけじゃないんですね。
むしろ、
忘れてしまうような一日を残しておくこと
なのかもしれません。
それにしても。
増水した川の写真を載せて、
翌日に比較用の写真まで載せる41歳の僕。
17年後の僕から、
一言だけ言わせてもらいます。
ちゃんとしてるなぁ(笑)。
そして最後に、
当時の僕と同じ言葉で締めておきます。
まあ、どーでもいい事ですけど(笑)。
