コンテ名物「ユーベのレストラン」再び
アントニオ・コンテが記者会見で示した不満を報じるTutto Sportの見出しが「ユーベのレストラン」なのはなぜか。それには理由がある。
Conte torna al 'ristorante Juve': "Napoli, qui certe cose non si possono fare"
まずは今回のコンテの会見から。
「ナポリでは、どうしても出来ないことがある」
就任1年目を振り返る中で話題がクヴァラツヘリアに及ぶと、アントニオ・コンテ監督は次のように語った。
「シーズン当初に私が口にしたことは山ほどある。今でも肯定できる発言もあれば、そうでないものもある。何ひとつ撤回しないが、実際に起きた状況を踏まえれば、全部を確認するわけにはいかない」
さらにクヴァラに関して、
「ナポリは“通過点”であってはならない──そう言った手前、実現しなかったことで嘘つきにはなりたくない。ナポリでの8か月を経て、ここでは“どうしても出来ないこと”が数多くあると悟った」
具体的に“出来ないこと”とは何かと追及されると、指揮官は苛立ちを隠さず、
「もう答えた。強調する必要はない。次の質問にしてくれ」
「ユーベのレストラン」とは?
これを見て思い出されるのが2013-2014シーズン終盤、ユベントス監督時代にコンテが発したコメント。
Non puoi pensare di mangiare in un ristorante da 100 euro con 10 euro in tasca
"10ユーロしか持たずに100ユーロのレストランで食事しようとは思えないだろう”
これは、ユベントスが欧州で本気で戦うには大型補強(=高い料理)が必要だが、クラブの補強予算は限られている(=10ユーロしか持っていない)という不満を示唆したもの。経営陣に投資拡大を迫る圧力メッセージでもあった。
その後の経緯
補強方針をめぐる溝が埋まらず、コンテは2014年7月に電撃辞任。以降、メディアが"ristorante Juve
(ユーヴェのレストラン)"という言い回しで、コンテの資金・戦力要求を象徴的に取り上げるようになった。
現在の用法
コンテが別クラブでも「ここでは〇〇ができない」と不満を漏らすたびに、「まだ"ユーベのレストラン"を持ち出した」と揶揄される。Tutto Sportのタイトルにあった "Conte torna al'ristorante Juve"は、「ナポリでも同じようにリソース不足を嘆いている」という皮肉混じりの見出し。
ユーベ時代は、シーズン終盤にこのレストランの話をして、翌シーズンのキャンプ3日目で電撃辞任。ナポリではどうなるやら。
